見出し画像

日本を出たら、きっと気付く

私は旅行好きです。特に海外旅行。
隙あらばすぐにどこかに飛んでいこうと企んでいるのです。過去にも旅行に関する投稿をいくつもしていますが、とにかく今自分の見ている世界と違う風景が見たい!世界の街を歩いて、その土地を感じたいと思っています。
海外で育ったこともあって、色々な人種が周りにいる環境、日本語以外の言語が飛び交う環境、そんな中にいると不思議とワクワクと懐かしさが入り混じった心地よい感覚になるのです。
きっと海外旅行好きの方々は同じように新しい場所に行って、新しいものを見てワクワクする同じような感覚を持っているのではないかなと思います。

でも、私には毎回海外に行く旅に裏目的みたいなものがあって、それが「日本」を想うことです。ずっと日本で生活をしていると目に見える風景や受けているサービス、「常識」というものに何も感じることなく過ごしていることが多いけど、日本を出て客観的な視点を持つと改めて日本の良さに気が付くことになります(時として悪い部分ももちろん見えるけど)。普段自分が置かれている環境が良くも悪くも客観視できるところも海外に出ることのいいところですよね。

話は遡りますが、私は中学・高校をアメリカで過ごしました。そこで初めて自分の国というものを客観的に見ることになったのです。色々な人種の子がクラスの中にはいて、私は「Japanese」。自分が日本人であるということを意識する機会が日々訪れるのです。World History(世界史)の時間はあまり得意ではありませんでした。歴史上の戦争を海外で学ぶのは中々子供ながらにシビアな時間です。歴史は歴史だけど、、
でも、日本人であるということで周りの子が良く思ってくれる機会の方が私は多かった。日本ってCoolだよね!日本のものは可愛い!ハイテク!日本に行ってみたい!そんな風に言ってもらうたび、子供の私はすごく嬉しかったのです。海外にいなければきっとこんな風に自分の国って凄いんだなぁとか素敵なところがあるんだなぁなんて思いながら育たなかったと思います。
一時帰国する度に成田から東京まで行く車内から見える田園風景が好きでした。なんだか日本に帰ってきた―って思えたんです。

昨年行ったフィンランドでアアルト邸(ittalaで有名なアルバ・アアルトの自邸)を訪れた際、アアルトが日本建築・デザインを自宅に取り入れていることを聞きました。遠く離れた国で、自分の国の文化が取り入れられているという、その繋がりに嬉しい気持ちになったのを覚えています。

こんな感じで、色々な場所を訪れて新しい文化に触れて、ワクワクする気持ちを抱くことが旅の醍醐味だけど、その裏で日本文化についても考える機会になってもっと知りたくなる。海外に出て、逆に日本に関して気付きがあるなんて面白いですね。

自分が当たり前だと思っている風景は、別の世界で暮らす人にとっての非日常なんだと思うといつもと違う視点で自分のクラス世界を見ることが出来ます。ぜひ、海外の旅行客が日本を旅する動画をYou Tubeで見てみてください。自分の生きる世界はこんなにキラキラしてこの人達には見えているんだ。こんな場所があるんだ!と逆に気が付くことができるのです。
「こうやってみると、日本も面白い国だよなぁ」なんて見慣れた風景も切り取り方で非日常のワクワクを与えてくれる場所になるのでおススメです。

海外からの観光客が増える昨今、皆どこに行くの?何を見たいの?とインタビューして回りたいくらい、彼らにこの国がどう見えているのか知りたくなってしまいます(笑)もちろんそんなことは出来ないから、すれ違いざま「Have fun !」とだけ心の中で呟く日々です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?