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アリス九號.-聴くだけで元気になるカッコいいロックサウンド楽曲3選-

2004年結成から17年走り続けているヴィジュアル系ロックバンド・アリス九號.
洗練されたヴィジュアルに目を引かれるが、カッコいいのはヴィジュアルだけではない。 
楽曲も聴いてるだけで元気になるカッコいいロックサウンドの曲が多いのだ。
その中でも今回3曲厳選して紹介しよう。

●MIRROR BALL 

2008年リリースのシングル曲。
2008年3月に公開された映画『アクエリアンエイジ劇場版』の主題歌となり劇中のライブシーンでもアリス九號.は登場している。

2010年W杯でブラジルのメディアで日本を紹介するときにアリス九號.の『MIRROR BALL 』が流れたそうで、個人的には当時それをニュースで知ったときびっくりした覚えがある曲でもある。

メロディアスなロックサウンドに夜空を連想させる幻想的な世界観の歌詞が乗っている。

重なる月はmirror ball 

とこの歌詞の中では月=mirror ball に例えているので、毎月満月の夜に聴きたくなる1曲だ。

歌詞をよく読んでみると実はそんなに明るいわけではないのだけど、聴いていて不思議と暗くならない。
そこがアリス九號.らしさでもあったりする。

“月の光” “流星” “鏡の中は星屑の雨”
など綺麗な言葉が散りばめられているところも好きなんだけど、曲の後半のところの

悲しみの連鎖に 掠れさせた言葉が
あなたの名前を呼び 宙に舞ったね
I'm still calling  空が濁る 汚れた羽で 今を駆け抜けてゆく
 

フレーズ。
このフレーズを読む度に悲しみをアリス九號.が吹き飛ばしてくれているような気がしてくるのだ。
その後のアリス九號.の上手ギター・ヒロトの情熱的なギターソロも毎回浄化されている気分になる。

そういえばこの曲の歌詞をよく読んでみると月や星などのキラキラワードのほかにも涙が流れている表現もいくつか出てきている。
だけど涙を流すほどの悲しみから光を照らしてくれているような温かい言葉、メロディが私の心にも寄り添ってくれているからこの楽曲からいつもパワーをもらえてるんだと思う。

満月の夜に
悲しみで涙濡れてしまってる夜に
聴いてほしい楽曲である。


●F+IX=YOU

2017年1月リリースのシングル曲。(2015年9月~2019年8月23日までA9っていうバンド名で一時期活動)
こちらはL'Arc~en~CielのKenをプロデュースに迎え制作された。
2017年に発売された曲だが、90年代?と思わせるレトロな雰囲気のMV、サウンドが逆に新しい。
こちらは明るいポップチューンサウンドに曇っている心を元気づけてくれるワードが並ぶ。

時折出てくる

GIVE ME,TIC,TIC,TAC
きみにTIC,TAC 

の歌詞はリズムもいいからから口ずさむだけでも気分があがってくるワードだ。

サビの

I wanna fix you in brand new world 
零れた涙も 未来図のパズルのピース 変えていく

は、流した涙も未来につながって活かされていることを教えてくれている。
“未来図のパズルのピース”って表現はカラフルな明るい色がついてるイメージがわくのでこの曲の歌詞の中でも結構好き。

歌詞もサウンドもポップスに近いから「ロックなの?」って印象を受ける人もいるかもしれないが、
ポップなサウンドの中に時折聞こえる熱いギターの音、バンドサウンドはアリス九號.らしいロックの一つの形だと思う。

気分をあげたいときに口ずさむとハッピーになるポップロックチューン曲である。



●Glow 

2020年11月発売のアルバム『黒とワンダーランド』収録曲。
疾走感があり曲のはじまりのドラムの音が際立っている王道のロックサウンド。
この曲は挫けそうになる人に立ち上がっていこうとする勇気を与えてくれる楽曲だ。

戻れないと知った決意の朝に
伸ばしかけた手は 強さを欲しがる

こちらは歌詞はサビの部分。
頑張ろうと決意したものの、逃げたくなったり誰かに頼ってしまおうと思ってしまう。
心あたりがある人はたくさんいるだろう。
しかし、それではだめなことを曲の終盤で教えてくれるのだ。

独りで寂しく うずくまったって
神様は君に微笑みはしない
辛くても 踏み出した
その歩んだ先へ
命は燃える

はじめて聞いたときにこの歌詞は心に突き刺さった。
“神様は君に微笑みはしない”
のところが特にはっとさせられたフレーズだった。
独りで立ち止まって悩んでいても、神頼みでも誰かの助けを待っていてもいい方向にはつながらない。
前に進もうとしたものにいい結果が待っているのだ。

“挫けてはだめだ”とちょっと厳しく言っているものの

マスカラが滲んだ雨に
傘を差し出そう 消えてしまう前に

と泣いている人に手を差し伸べてくれるところがアリス九號.の人柄のよさが出ている。
自分の力で頑張らないとだけど、支えてくれる人がいるって思えるだけでも心強い。

アルバム発売から1年たらずだが、頑張らなきゃいけないときに何度もこの曲から勇気と優しさをいただいた。
これからもきっと大事な場面で助けてくれる1曲となるだろう。




★まとめ

“アリス九號.の楽曲は聴くだけで元気になる”
そう感じた原因を紐解くと、悲しみを受け入れ元気づけようとしてくれるアリス九號.のメンバーの思いやりが楽曲に表れているのだと改めて分析することができた。

アリス九號.のヴィジュアルしか知らない方は楽曲も人柄にも触れてみてほしい。
きっとあなたの心を潤してくれるから。

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