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意識はあるけど身体がない

今まで4回、全身麻酔で手術をしたことがある。
そのうち1回は、不思議な経験をした。
意識が戻る時、
徐々に自分の身体の中に戻って来た。
最初は意識だけがあって、
気づいたら身体がなかったのだ。
「あれ、私、死んだんだっけ?」
と思った。
そしてものすごいスピードで
流されるような感覚で身体の中に意識が戻り、
身体とセットになって目覚めた。

それが1回目の手術の時だったので、
毎回そんな体験ができるのかと思ったが、
あとの3回は違った。
寝て起きた時は、だいたいこれくらい寝たかな…
という感覚があるが、全身麻酔だと
意識がなかったのは一瞬のように思える。
パタリと意識を失って、
1秒後に起こされたと思ったら、
もうすべてが終わっていた。
1回目が楽しい経験だったから、
2回目に手術を受ける時も、
身体がなくなる経験ができるのかと期待したが、
なんだ、今回は違うのか…と思った。
1度目のあれは何だったのだろう。

多分、三途の川の方に行っちゃったのかな。
それで帰ってきたら、
意識は身体から出てるのに、
意識だけの状態で一足早く目覚めかけたとか?

人間は意識と身体がセットなんだよね…?
意識だけになるなんてこと、あるんだね…?
それともあれは夢だったのか?
いや、確かにはっきり覚えている。
夢ではない。

人間そのものの仕組みからして、
よくわからなくなった出来事だった。

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