今回は、IgEという物質とアレルギーの関係を中心に、アレルギーの原因と対処法について説明します。IgEとは何か、アレルギーとどのような関係があるのでしょうか。IgEという値はView39などのアレルギー検査で確認でき、170 IU/ml以下というのが一般の基準です。私の場合、IgEの値が900と高くアレルギー体質です。

IgEとアレルギーの関係

IgE（免疫グロブリンE）は、免疫システムに関係するタンパク質で、アレルギー反応に関わっています。アレルギーは、本来体に害のないもの（アレルゲン）に対して、体が過剰に反応してしまう現象です。このとき、IgEがアレルゲンを見つけて、体の中の特別な細胞にくっつきます。すると、特別な細胞からヒスタミンというかゆみのもととなる物質が出てきて、アレルギーの症状が現れます。

IgEの値が高いとどうなるのか

IgEの値が高いと、アレルギー症状が現れやすくなります。IgEはアレルゲンを認識して、アレルギー反応を引き起こす役割がありますので、IgEの値が高いほど、アレルゲンに対する反応が強くなることがあります。ただし、IgEの値が高くても何も症状が現れない人もいます。

IgEの値は変動するのか

IgEの値は、体調や環境要素によって変動します。季節によってアレルゲンの量が変わるため、花粉症などの季節性アレルギーの場合、季節によってIgEの値が変動することがあります。また、アレルゲンを避けることで、IgEの値が低下することがあります。病気やストレスなどが原因で免疫システムが乱れると、IgEの値が上昇することがあるため、状況によってIgEの値は変動します。

IgEの値が高い人と低い人がいるのはなぜか

IgEの値が高い人と低い人がいる理由は、遺伝的要素や環境要素が関係しています。遺伝的要素としては、アトピー体質の親から子に遺伝することがあります。遺伝的にIgEの生成が多い体質を持つ人は、アレルギー症状が現れやすく、IgEの値が高くなりがちです。

また、環境的要素として、アレルゲンに触れる機会が多い場所に住んでいる人は、アレルギー反応が起こりやすく、IgEの値が高くなることがあります。良くない生活習慣など環境的な要因によってIgEが上昇してしまうこともあります。

アレルギーを起こさないために、以下の事に気を付けましょう。

1. アレルゲンを避ける: アレルゲンに触れないようにすることが最も効果的です。例えば、花粉症の場合は、花粉の飛散量が多い時期や場所を避けたり、マスクを着用することが有効です。食事や飲み物がアレルギーの原因になっていることもあります。

2. 薬物療法: 症状が出た場合、医師の処方に従って薬を使うことで、症状を和らげることができます。抗ヒスタミン薬やステロイド薬などがよく使われます。

3. 免疫療法: アレルゲンを少量ずつ体に慣れさせることで、アレルギー反応を抑える方法です。ただし、免疫療法は医師の監督下で行われる必要があり、長期間かかることが多いです。

4. 生活習慣の改善: 健康的な食事や十分な睡眠、ストレスの軽減など、生活習慣を見直すことで、免疫力を高め、アレルギー症状を軽減できることがあります。

まとめ

IgEは、免疫システムに関係するタンパク質で、アレルギー反応に関わっています。アレルギーの原因は遺伝的要素や環境的要素が絡んでいて、アレルゲンを避けることや薬物療法、免疫療法、生活習慣の改善などで対策が可能です。IgEとアレルギーの関係を理解し、適切な対策をとりましょう。