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#30_映画「アナスタシア」レビュー

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今回初めて出会った人は初めまして。

今回は「アナスタシア」という映画を見たので、その感想を書いていきたい。
極力ネタバレなどは避けるつもりだが、密かにネタバレを食らわせてしまっていたら、申し訳ない。


(1)基本情報

監督:ドン・ブルースゲイリー・ゴールドマン
日本での公開年:1998年9月(アメリカでは1997年11月)
製作国:アメリカ合衆国
製作会社:フォックス・ファミリー・フィルムズ、フォックス・アニメーション・スタジオ(2社)
ジャンル:ファンタジー(アニメーション)
主演:アーニャ・メグ・ライアン(声の出演)
第70回アカデミー賞ミュージカル・コメディ映画音楽賞と歌曲賞にノミネートされた(作品賞受賞はタイタニック)

(2)あらすじ

ロマノフ朝のアナスタシア皇女は8歳。あるパーティーで彼女は、大好きな祖母である皇太后に子守唄のオルゴールになっている宝石箱と、宝石箱の鍵のペンダントを贈られる。ペンダントには“いつかパリで一緒に暮らそう”というメッセージが刻まれていた。
しかし、そのパーティーに邪悪な魔法使いラスプーチンが現れ、彼の呪いによってロシア革命が起こる。マリー皇太后と共に逃げるアナスタシアは逃げられなくなるが、召使の少年が壁の隠し扉から逃がしてくれる。だがアナスタシアは汽車から転落し、頭を打ち気絶。そのまま人混みに紛れ行方が分からなくなってしまう。

その後の彼女の消息は不明なまま10年が過ぎた。皇太后はアナスタシアを探し続けており、王女を連れて行けば皇太后から褒美がもらえるというニュースが全世界に広まった。それを信じた詐欺師ディミトリとウラジミールは偽のアナスタシアに仕立てた娘を渡すことで褒美をせしめようとする。街でオーディションを開くもいい娘は見つからず、二人は白旗を上げた。
その頃、過去の記憶を持たない孤児アーニャは孤児院を出る歳になり、家族との唯一の手がかりのペンダントに刻まれたパリに行こうとしていた。途中で出会った犬のプーカを連れ、駅に着き、パリまでの切符を買おうとしたが出国ビザがないので切符が買えない。老婆のアドバイスを受け、切符をくれるという「ディミトリ」に会うべくアーニャは城に入る。城の空気にアーニャは何かを思い出しかけるが、全ての記憶を思い出すことはなかった。アーニャに会ったディミトリは彼女の境遇を聞き、お誂えだとして彼女を騙す形で旅に出ることにする。
一方、ロマノフ朝を滅ぼした張本人であるラスプーチンは地底のアジトに潜伏し、ロマノフ家最後の生き残りであるアナスタシアの命を狙っていた。ラスプーチンは配下のコウモリ・バルトークの話を聞き、アーニャこそがアナスタシアであると確信する。
道中は騒がしくも楽しく、ディミトリは屈託のないアーニャと過ごすうちに彼女に心惹かれていく。そして彼女を騙していることに罪の意識を覚え始めていた。
その頃皇太后は相次ぐ偽アナスタシアの登場にうんざりしていた。そして彼女は言った「もうアナスタシアと名乗る人とは会わない」と。
いよいよパリに着き、皇太后の侍女だったソフィーに面会したアーニャは、道中で叩き込まれた「アナスタシアの知識」をばっちり披露する。しかし最後の思いがけない質問にディミトリは焦燥する。それはディミトリが教えていないことだった。しかしアーニャは何故かそれにさえもしっかり答えられ、彼女の答えを聞いたディミトリはアーニャの正体に思い至る。

Wikipediaより引用

(3)感想

観たきっかけ→観たい映画を探している途中にハロウィンが近いということでアナスタシアのコスプレをした人をSNSで見たことを思い出したため。初見でした。


これまでロシア帝国のことを知る機会が中学の歴史と高校時代の世界史Bくらいなもので、これまであまり無かった。そのため、今回20世紀最大の謎と言われているアナスタシア伝説についても初めて聞いた程度である。
映画本編にも少し絡んでくるアナスタシア伝説について少し書くと、ロシア革命の頃に起きた話である。100年少し前の話だ。ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世を父に持つアナスタシア皇女はまもなく殺害された。だが、殺害されたという事実は国民に知らされなかったためか、「自分がアナスタシアだ!」と言い張る人が現れた。殺害されたという事実が分かるまでが長かったので、20世紀最大の謎になってしまった。
そんな伝説を基に「アナスタシア皇女がまだ生きていたらこんなこともあったかもしれない」と僅かな希望を掛けて作られた映画が「追想」(1956年、アメリカ映画、実写)である。そのアニメ版が今回ご紹介する「アナスタシア」。
アナスタシアの短い生涯が濃すぎるので、あまり知らない人達は調べてみてもいいと思う。本当に勉強になった。奥が深い。

映画を観ていて気になった所は、DVDのパッケージと映画に出てくるアナスタシアの肌の色が違うのだ。?と思うかもしれないが、そうなのだ。まずは、(1)基本情報の上にあるパッケージを見てほしい。白くて綺麗な肌をしている。ディズニープリンセスにいそうな肌。
次に、本物のアナスタシアを見てほしい。モノクロ写真ではあるが、はっきりと白そうな肌である。

アナスタシア・ニコラエヴナ(アナスタシアの本名、Wikipediaより引用)
自分のイメージするロシア人

自分のイメージするロシア人も白い肌である。
だが、映画に出てくるアナスタシアだけは違う。下の写真を見てほしい。どう考えても、パッケージとは全くの別人である。パッケージ詐欺なのかもしれないが、物語には肌色は関係ないので目を瞑ろうと思う。物語の途中で日サロでも行ったのかな?そんな描写なかったけど。

映画に出てくるアナスタシア

ラスプーチンという怪物にアナスタシアが命を狙われそうになったりと、史実とは少し違う場面もある。そこがいいのかもしれない。ラスプーチンが虫を沢山飼っていた場面は気持ち悪すぎた。虫は見ようと思って見るものではない気がする。

まさかあいつがあいつだったのか!みたいな伏線回収的な驚きもあって、面白かった。

(4)観れる所

ここまで読んでみたけど、記憶を失った皇女が自身のルーツと本当の愛を求めて探し回るという映画をまだ観たことがない!」というそこのアナタ!どこで観れるのか気になりませんか?

自分は現物をレンタルして観たが、レンタルやテレビ放映以外にも観れる方法があるので、複数紹介しておきたい。
サブスク系→Disney+
単体購入及びレンタル→TELASAYouTubeGoogle Play ムービー&TVdTVAmazon プライム・ビデオApple TVの7種類があるらしい。リサーチ不足かもしれないが、過不足はあるかもしれない。

20世紀フォックスの映画なのに、Disney+で配信されているところが興味深い。誤解されやすい所ではある。ややこしい。

バンド名に影響されすぎているかもしれないが、東欧が舞台の映画に國光さんの音楽は似合いすぎる。乾いて寒そうなあの感じに。

ということで、今回はこんな所で締めさせてもらいます。また今度。

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