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推しがいるという景色

みなさま。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

という新年の挨拶早々、いきなりの去年の振り返りの話ですみません。笑

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2023年の大晦日に行われた紅白歌合戦。
今年はジャニーズ勢の不在で、視聴率も低く何かと話題になった紅白でしたが、終わってみたらネット上の評判や評価は概ね例年以上に素晴らしかったという声で溢れていました。

実を言うと僕には、2023年のこの紅白をとても楽しみにしていた理由がありました。
例年、裏番組の「ガキの使いやあらへんで!笑ってはいけない〇〇」を観ながら過ごすという大晦日でしたし、紅白に出場するアーティストにまったく興味もないし、たまに話題だったり興味あるアーティストのパフォーマンスだけ後に観るという年月を長年過ごしていましたから、紅白を楽しみにしているなんて僕的には異例中の異例のこと。笑

それはなんと言ってもあの伊藤蘭さんが46年ぶりに紅白に出場するという発表があったからでした。

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実は、僕らのようなキャンディーズのコミュニティに参加して、ランさんの歌手活動再開後のコンサートに必ず参戦して応援しているような連中界隈では、今年紅白あるんじゃないかと夏頃から囁かれ始めていました。

というのも、
今年はキャンディーズのデビュー50周年でもあり、ランさんの『伊藤 蘭 50th Anniversary Tour~Started from Candies~』と銘打たれた全国ツアーも、昨年までのコロナ禍のツアーのようなZeppなどのライブハウスではなく、芸術劇場や国際フォーラムやフェスティバルホールと大きな箱を満員にして行われてました。
さらに、キャンディーズ関連のドキュメンタリー番組「NHK 名盤ドキュメント キャンディーズ『年下の男の子』」や「SONGS」や「ファミリーヒストリー 伊藤蘭〜“蘭の花”親子3代の秘話〜」、「伝説のコンサート“わが愛しのキャンディーズ” リマスター版」などが放送され、ラジオなどでも頻繁にキャンディーズの特集が組まれていましたから。

そして、キャンディーズの50周年を記念した最新ベストコレクションアルバム『The Platinum Collection ~50th Anniversary~』の発売に合わせてタワーレコードが展開したポスタービジュアルはキャンディーズでした。

さらにランさんの娘さん趣里さんがNHKの朝ドラに出演中で、芳しい評価を得ている最中でもありましたから、NHKが元々NHK『歌謡グランドショー』のマスコットガール兼アシスタントとして生まれたキャンディーズのデビュー50周年と無関係でいるはずがないことは明白でした。

そこで11月の出演者の発表にランさんの名前があったものですから、それはもう今年の紅白を楽しみにするしかなかったわけなんですね。笑

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しかし、放送当日までは、世の中のSNSやネットニュースのコメント欄には僕らのようなファンには残念な書き込みが溢れていました。
観たくないアーティストの上位に挙げられ、趣里さんのバーターだとか、上記のようなランさんの現在の活動を知らない人たちが、もう終わった人をなんで出すんだよ的なディスりで中傷しまくっていました。

なので当日まで心配しながらも、やっぱり紅白でランさんが観れるのを楽しみにしていたんですね。

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果たして当日。
圧巻のステージでした。
いつものライブコンサート時のバックバンドを従えて、元全キャン連の人たちも応援で参戦して、大ヒット曲のメドレーを、僕らからしたら「いつものコンサートのように」エネルギッシュに軽やかに歌ってくれましたね。

僕らの心配をよそにそれはそれは安定の素晴らしいパフォーマンスで、紅白を観た多くの人を魅了してくれたようです。

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直後からネット上は称賛のコメントで溢れ、一時はトレンドに入るほどの評価を得ました。

変わらぬ歌唱とスタイルと美貌、そしてそのアイドルとしての品に溢れたパフォーマンスに賞賛が寄せられ、紅白前にディスってた連中を黙らせただけでなく、紅白で観てよかったアーティストの2位に付ける(1月4日現在)という素晴らしいリベンジを果たしたということですね。

さらに驚いたのは、当日駆けつけた親衛隊のおじさまたちの姿に賞賛が集まったことでした。
推しが結婚しようが活動期間が長い間無かろうが、今でもずっと変わらぬ熱量で応援し続けられる推し活の大先輩たちの姿は、今の押し活たちの理想型として映ったようで、自分達の夢見る未来でしかないとこれまた絶賛の嵐が吹き荒れたのでした。w


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僕には中学生以来、ずっと推しなんていませんでした。
でもランさんの歌手活動再開の経て、コンサートに参戦して、また再び中学生時以来の推し魂に火が付いたかのような幸せを味わっています。

思えばオタク的なイメージの強い押し活ですし、追っかけほどの情熱ならオタク的な匂いは纏ってしまうのでしょうが、実は対象がアイドルだからそういうイメージになってしまうのかも知れません。
でも、レコードを買って、推しが出てる動画はチェックして、年に1〜2度のライブに参戦する、という押し活なら、実はピアニストやバイオリニスト、バレリーナやミュージカルや歌舞伎などにも言える程度の押し活なんですよね。
そこには不思議とオタク的な匂いは希薄になるものです。ww
まあでも僕の推しは元アイドルの歌手ですしね。w
しかも今回はアイドルとしてアイドル時代の曲をパフォーミングしてくれるわけですから。笑
オタクとして楽しませていただいたというわけなんですね。

推しの音楽やパフォーマンスに触れるという喜びや幸福は、とっても健やかで尊いことなんだと思うのです。
時にそれは日々を生きる活力にもなりますし、傷ついた心を治癒する癒しにもなり得ます。
そして、推しがいる風景の中に身を置ける喜びは、やっぱり特別なことなのかも知れないな、と今なら思えるのですよね。笑

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今年も
レコードを買って
ライブに参戦するという
慎ましくランさんを応援する一年を送ろうと思います。
そしてそこでもらった元気と癒しを
新たなクリエイティブに還元してゆこうと思います。笑





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