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冷麺は冬の、サムゲタンは夏の食べ物

土用の丑の日的な日が韓国にもある。
三伏(サムボッ)っていう日で、夏に3回ある。

日本ではうなぎを食べるが、韓国ではサムゲタンを食べる。
若鶏を丸ごと土鍋でグツグツと煮た、灼熱のスープ。
鶏のお腹に、もち米や高麗人参、ナツメなどの漢方系の材料を詰めて煮込む。

若鶏なので、小ぶりで身が柔らかい。塩コショウをちょんちょんと付けて食べる。基本一人一羽。
スープは乳白色で塩以外の調味料はあまり使わない。くどくないけど、濃厚なスープ。最後まで飲み干せば、汗がだーーーっと流れる。

なぜ、こんな暑い日にグツグツの鍋なのか?
それは、「以熱治熱」という考え方がベースにあるからだ。

  以熱治熱:熱は以て熱を治める。

なので、暑い夏は熱いものを食べて汗をかくことで暑さを乗り切るのだ。

その逆の「以冷治冷」もあって、冷麺は冬の食べ物になる。
昔は凍える寒さの中、オンドル(床暖)の部屋で氷の張った冷麺を食べていたそうだ。歯をガタガタ鳴らしながら(笑)

今は、サムゲタンも冷麺も年中食べる。それでも、三伏の日のサムゲタン屋さんの長蛇の列は相変わらずだけど。

日本では若鶏丸ごと一羽の入手が難しいので、色々お腹に詰めて煮ることはできないが、もどきは作れる。
骨や関節、皮から旨味が出ると言われているので、鶏は骨付きの部位を使う。私のおすすめは、手羽元だ。
ネギとニンニクと入れて煮込むだけ。あれば、もち米を入れる。
他はパス(笑)海外生活はこんなことの連続である。

それでも十分美味しいから、お試しあれ〜


                                                      画像:음식_IMG_9897, 아사달, 공유마당, CC BY

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