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芸人交換日記を見て感想を日記にまとめようとしたら2011年の夏の出来事をまとめてしまいました。

田中圭さんの作品をみるのが日々の日課で趣味で生きがいでもはや特技となっている私。

今回は好きな作品の中でも5本の指に入るであろう。

舞台『芸人交換日記』の感想を。

お気づきの方もいるかと思いますが、わたくし感想を書くの大好きなのです。頭のなかで消化できない感動を文字に起こして成仏させていくというか、書くことでその作品が宝物として自分の思い出となるような気がして。

この作品は何度見ても感想が書けずにいた。私の携帯のメモには書いたまま保管されている言葉たちが沢山残っている。

なぜならば、この作品が好きすぎてこの甲本という役を生きてくれた田中圭という役者に感謝があふれて、見た後に色んな記事を見に行っているうちにものすごい時間が経って・・・結果感想書く時間がなくなるという。

無限のループを何度も繰り返していたのですが、そんなことを何回もするならまとめちゃえばいいじゃん!と・・・

平日の有給を一日使って芸人交換日記につかる事といたしました。

題して

芸人交換日記を見て感想を日記にまとめようとしたら2011年の夏の出来事をまとめてしまいました。

感想書くつもりが出来事をまとめてしまうという結果となった事をご報告します。

芸人交換日記は雑誌「Quick Japan」で連載されていた、放送作家・鈴木おさむの人気小説「芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~」を舞台化したもの。

結成11年を迎えても、売れることの無いお笑いコンビ・イエローハーツ。
ツッコミの甲本の提案で始めた交換日記。

その中でお互いの思いや不満、アイディアなどをぶつけていく。

芸人にしかわからない複雑な感情がリアルに描かれた、泣いて笑える感動ストーリー。

この舞台に若林さんと圭さんを起用した理由を鈴木おさむさんはこう説明している。

「芸歴が長くて苦しい思いをしているというのはリアルじゃないとダメだと思い、若林君がピッタリだと思った。

田中圭君は、甲本がかなりのろくでもないやつなのでピッタリかなと(笑)。この破天荒な感じができる役者さんがほんとになかなかいなくて、田中君はすごく上手いし流れてる血が合ってる」

鈴木おさむさんの語る田中圭の男らしいクズ感ですね。

おっしゃる通り・・・クズなのに憎めない。破天荒なのに滑稽な甲本は圭さんにピッタリだったと思う。

▼起用理由の記事はこちら

この記事の中での圭さんと若林さんのコンビ感すごくいい。

若林さんがラジオで圭さんの事を芸人より芸人らしいみたいに言っていた気がするけれど、まさに若林さんを弄りたくて仕方がない感じがこのインタビューから垣間見える。


ついついあのゴチで語った若林さんの田中圭評を思い出す。

「元気な時間が長いんですよ。ずーっと元気だから。田中圭は30分でいいんですよ」

気持ちのいい男だけど、30分でいい・・・

他者が語る田中圭のエピソードが大好きなわたくし、このエピソードめっちゃ好きなんですよね。若林さんらしいというか・・・

余談ですが私も同じようなこと言われた経験あり。

仕事が忙しくて「あぁ分身したい」とつぶやいたら、しばらく考えた同僚が「一人でじゅうぶん」って・・・その言い方が本当に迷惑そうで・・・笑っちゃったよ。 

一応気持ちのいい女ではあると思うのですが・・・知らんけど

▼若林さんが語る田中圭


DVDの特典映像でも、真面目な若林さんとちょける圭さんがたっぷりと堪能できる。

楽屋に入ってくるときの挨拶も、シャイな若林さん伊勢佳世さんとは対極で元気いっぱいというか、ちょっとちょけているというか、カメラの前に来るとちょっと照れる感じがなんともキュンですが。

初日、数時間前なのに気さくにインタビューに答える圭さんは、若林さんのカバンの中身を探ったり・・・

若林さんから「稽古をちょけすぎる」「3時間しか寝ずに本番に来る」などと言われる圭さんはケラケラと笑い本当に楽しそう。

公式さんのツイートからもちょけ具合がわかる。

▼春日のモノマネをする田中圭

▼社長のモノマネをする田中圭

芸人交換日記の舞台中は本当にお忙しかったというお二人

当時の公式さんがめっちゃ心配してるし・・・

何故か若林さんがタオルを巻いてるかを実況中継している公式さんもツボ。

▼7/18 AM2:19 タオルを巻いている若林さん

▼7/18 PM11:50 タオルをすぐに外したらしい

前のツイートと同じ日って・・・すごいスケジュールだな

▼7/20 AM2:00 タオルを巻いていないらしい

▼7/21 AM1:22 タオルを首に巻いているらしい

▼7/26 AM1:22 この日もタオルを巻いていないらしい

このタオル推しジワジワ来るよね。

ツイートしている時間帯見ると本当に役者さんやスタッフさんの体が心配になるよね。

7/29 PM11:45 次の日朝5時から仕事の圭さん・・・プロだ役者だ

朝5時から仕事なのに4時まで稽古に付き合うって・・・プロだ役者だ

朝6時からドラマの撮影で夜中の一時まで、そっから稽古場に来て・・・プロです役者です超人です


物凄く過酷な状況で稽古をしていたという事実がありありと分かるツイート。

封入特典の中の若林さんの文章には「圭くんがいつも励ましてくれた」と書いてある。
過酷な中でも温かく他者を勇気づけるって格好いい。

しかもあの長セリフを抱えつつの他のドラマと同時並行って・・・

圭モバ行って同じ時期のブログとか見るともう・・・お疲れ様ありがとう。って抱きしめたくなるレベル。私のほうれい線やら眉間の皺を圭さんの脳みそに分けてあげたい(いらないかな?一応シワだよ)

『それでも生きていく』とか『おひさま』の春兄さんの復活やらと同時並行??信じられない。 本当にすごい。

『それでも生きていく』といえば最中に撮ったというあの伝説の一冊・・・

箸休めにみていきます?

▼金髪でちょっと危なげなヒリヒリした田中圭


これ芸人交換日記の感想かくやつなんですけど・・・

感想の『か』の字もかいていませんが大丈夫ですかね。

脚立に座るおしりも痛くなってきましたが、寄り道だらけの人生ですがそれでも生きていきます。

そろそろ感想を・・・

私、本格的な舞台って見に行ったことないんです。

劇団四季で心が離脱しちゃった経験あり(ミュージカル苦手)

舞台のDVDもこれが初めて。

だから始まった瞬間に不安になった。

この熱量についていけるかな?

しかも舞台のつくりも何だか気になって・・・殺風景で感情移入できるかな?って・・・

でもね、その数分後にはそんなことすっかり忘れて引き込まれてしまった。

交換日記を読んで渡してを繰り返す構成なんだけれど、二人が目を合わせて対峙している話だったと脳内変換させられるほどに二人の心の距離というか・・・うまく言えないけれどものすごく伝わってきて、毎度見返すたびに「そっか交換日記を読んで渡してってやってたな」って思い出すという・・・

舞台転換もなく単純なつくりなんだけど、頭の中には桜の花や世田谷公園の風景まで浮かんでいるという。毎度その世界の中に入っていくような感覚に陥る。

物凄い長台詞なのに、ふつうのドラマの倍ぐらいのスピードでどんどんと進んでいく圭さんの言葉は、よく噛まないなと思い感動する。

<封入特典> 『もう1冊の芸人交換日記』には、台詞のテンポをあげて時間を調整しないと・・・という圭さんの思いや、酸欠になるほどだったエピソードも綴られている。

台詞だけでもすごいのに、毎回交換日記を渡すという動作までついてくるんだもん。凄すぎる。

圭さん演じる甲本は、女にも金にもだらしなくて嫉妬深くてどうしようもない男なんだけど、あまりにも素直で単純で憎めず、可愛くも見えてくる。

まさにクズなのに憎めない人間を生きたら天下一品の圭さんの真骨頂ともいえる役。

田中の言葉を借りるなら『繊細で凹みやすくて面白い男』

特に甲本の妬みひがみの演技はリアルで「悔しいんだよ」という思いがものすごく伝わる。

「才能がないって気づくのが怖い。気付いているのに気づかないふりしてる」

こういう経験ってあるよね。物凄く刺さる台詞。

自分の能力の無さに気づきながらなんとかして未来を考えようと出てくる答えが『リーゼントとサングラス』だったりするから・・・憎めない。

この作品の中で最も好きなシーンは二人が鏡の前でネクタイを結ぶシーンだ。凄く真剣なまなざしで舞台へ向かう二人の覚悟のようなものが伝わりそこに流れるBGM『若者のすべて』がさらに心を高ぶらせてくれる。

この物語にはあまりにもリアルな芸人さんの姿が描かれている。

私はお笑いコンビが好きだ。

決して仲良しではなくても二人で一つ。

どちらかが倒れそうになれば相手が支える。

それをお笑いと言う形で見せてくれる。

どんなに辛くても苦しくても「はいどうもー」って明るく舞台から出ていく。

芸人さんのドキュメンタリーを見るといつも涙腺崩壊するのです。

人をマイク一本で笑わせる仕事って本当にすごいよ。

甲本と田中の掛け合いや、失敗したときの苦しさ、励ます姿。

物凄くグッとくる。

<封入特典> 『もう1冊の芸人交換日記』に若林さんが書いていた

楽屋に目を真っ赤にした10年以上の芸人さんが入ってきて言った言葉だけでなんだか泣けてくる。

夢を諦めるのも才能・・・

芸人さんだけではなくて色んな人に響く言葉で、痛い言葉。

結果的に夢を諦めることになった甲本の独りでの芝居。

ここで流す涙が辛くて苦しくて・・・

一緒に漫才がしたいと叫ぶ姿は何度見てもつらく苦しい。

大切な人を守るために諦めた夢。

でも最終的に語っていた夢は叶ったんだよね。

お店に来てくれるお客さんの話を聞いて、きっとアドバイスもして。

だから病室に沢山の人が会いにきて涙を流して帰っていったんだよね。

甲本君頑張ったよね。

「やろうと思っている人はいっぱいいて、それを実行に移す人はほんの一握り。やろうと思ったとやるの間には実は大きな川が流れている」

芸人をやった。お店を作る夢もかなえた。家族も守った。

本当に頑張った。

そして田中君の語った売れた後の苦悩。

「眠れなくて頭が痛くてここ何年か薬をずっと飲んでいる」

この作品を見る数か月前に若林さんのエッセイを読んでいたので、なんだかちょっとリンクして苦しくなった。

▼エッセイいいよ。大好き。


若林さんの涙は本当にリアルでだからこそ芸人としての苦悩や覚悟が見えて感情が揺さぶられた。

3月31日に解散した二人。

3月31日に天国に行った甲本君。

二人の天国漫才・・・

この漫才の前の若林さんの着替えを待つ圭さんの顔がものすごい包容力があってグッとくる。

そして漫才前のハイタッチ。

笑軍天下一決定戦1回戦の前のハイタッチと重なって、ボロボロ泣ける。

舞台が降りてくるときの二人の深いお辞儀。

そして客席を見つめる達成感ある表情。

立ち上がる観客にワチャワチャしながらも挨拶をする姿。

3人とも凄くいい表情をしていて、TVの前で拍手を送りたくなる。

DVD化してくれてありがとう。

芸人交換日記は、ものすごいメッセージと感動を受け取った宝物のような作品。


いまだに『若者のすべて』を聞くと泣きそうになる。

夏の終わりになるとこの曲と甲本君を思い出すんだよね。

▼フジファブリック 若者のすべて


Mステに出てこの歌を歌ったフジファブリック。

亡くなった志村さんの声と山内さんの声が重なるあのシーンは涙が出た。

ファブリックが歩みを止めなかったのは、「フジファブリックというバンドが好きだから無くしたくなかった」

この記事を読むだけでもグッとくる。


いつか『MUSIC BLOOD』でてくれないかな。なんて密かに思っている。

※追記※
この記事を書いたあと夢叶いました


この舞台の映像を見返したり当時の圭モバでの圭さんの葛藤や、封入特典の交換日記に書いてある圭さんが若林さんに語った飲みの席での言葉とかを読むと

夢を諦めないでくれてありがとうって本当に思う。

ちょうど同時期に結婚を決めた圭さん。

公式さんも鈴木おさむさんも言うようにリアル甲本なんだよね。


本当に大変な状況の中で・・・感謝です!

あの頃の圭さんのおかげで、私は田中圭に出会えて(いやあのころから知ってたんだけど)今ものすごく幸せで、夢を見るにはもうおばちゃんだけど、圭さんの活躍を応援することで沢山の夢が出来ています。

私には才能ないからあんな夢やこんな夢を諦めません。

いつか舞台を見たいです。

生の田中圭の役を生きる姿を拝みたいです。


最後に素晴らしい作品をつくり、演出し、素敵なキャストを選んでくださった鈴木おさむさんにも感謝。

自分で言うのもなんですが、本当に最高の舞台だった。
若林、田中圭くん、伊勢佳世さん、この三人と出合い、舞台が出来たのは最高の幸せ。

▼鈴木おさむさんのブログはコチラ


鈴木おさむ×田中圭と言えば・・・

先生を消す方程式DVD絶賛販売中です(ちゃっかり宣伝)






この記事・・・読破できた人います?

封入特典としてとっておきの秘密教えちゃおうかな・・・



私・・・夫とM1グランプリの1回戦に出たことあります。

若者のすべてではなく若気の至りです。

もちろん敗退しましたよ・・・ややうけでしたよ。

それでも生きていきます。

夢を諦めずに。


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