少女

甘い透明

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甘い透明

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もうすぐ別れなければいけない人の懐かしい匂い

4月7日 胸まであった髪を、肩につかないぐらいまで切った。はさみで自分で切った。気に入ってる! 全部捨ててしまおうと思った。 切っている途中、今日は昔友人だった人の誕生日だと思い出した。 4月9日 乱雑なきりっぱなしの毛先は癖毛のおかげでかわいらしいフレンチ・ボブになった。 フランスの女の子みたいと褒められた。 4月11日 『君たちはどう生きるか』をみた。 地球儀が流れ始めた瞬間意味がわからないくらい泣いた。 4月13日 BOOKOFFで「銀河鉄道の夜」を買った。 本当

    • セヴンティーン

      ハロー いかがお過ごし? わたしは今車窓から街を眺めていますよ、目の前の景色と時間が私を置いて行ってる 右のポケットにはチョコレートも入っているよ (車窓って言葉が浮かぶたび、昔家の2階の窓辺に置いてあった星野源の『いのちの車窓から』って本を思い出す) 5° やや曇り 明日は17:39に日が落ちるって 最近、ずっと嫌いだった朝の4時にも慣れてきた きちんと眠っていなくて、起きていることが増えたせい。 こうやって色んなものに慣れていって、諦めていって、大人になるのかなあ

      • 私のこと

        ハロー 少し自分のことについてかく。説明書。 長くなります。 無理して読まなくていいからね〜(おもしろくないし) 私は人口約3万人の小さい町に住んでいる17歳です。海と山しかないところですが、私はこの町が愛おしくてだいすきです。 普段は横浜の高校に通っていて、小・中学校は地元ののびのびとした環境で育ちました。 小学2年生の頃の挨拶はなぜかハーアイ!でした。中学時代が1番私のひかりが詰まっています。 私はかなりの気分屋で、よく水の中で浮かんだり沈んだりしています。たまに溺

        • 16:37

          本を読む人がすきだ。 言葉の繊細さを知っているから。 言葉の使い方で、少しだけその人が見える気がする。 同様に、電車に揺られながら窓の外のどこか遠くを見つめる人がすきだ。 あの心越しに世界はどう映ってるのだろうと思う。ベランダに干された洗濯物とか、風に靡く白いカーテンを瞳の中に閉じ込めて、何を考えるのか。 私は、あの瞳に反射する光の欠片になりたい。 土曜日の午後四時に、窓の外から机に置いてあるマグ・カップの中に入り込むルビーのような、 または万華鏡に秘めているような、そん

        もうすぐ別れなければいけない人の懐かしい匂い

          7:09

           白い光の反射を、今日も揺られながら眺めていた。 どうですか、ちゃんとご飯を食べていますか。 暖かい布団で眠れましたか。朝に追いつかれることに絶望しましたか。 私は、ここ最近、なんだか全て嫌になってしまって、 深夜の2時、このまま、少女のまま死にたくなった。 大人になりたくない。 別れの挨拶がバイバイじゃなくて、お疲れ様になってしまったりするのも、 だいすきな街を懐かしいと感じるようになるのも嫌。 お酒は飲めないままでいいから。 発展途上のこの感性はいつか壊れて、忘れてし