家族のかたち

あるご家族のことです。

ある女性は、家族の仲があまり良くないご家庭で育った。
特にお父様との仲が良くなかった。

その方が結婚をして子どもを持ったときに、父親のことが好きな娘になるように、と思った。

案の定、放っておいたら、ママママ〜
パパよりママ〜となっていく姿を見て、どうしたらいいかと考えていた矢先

大阪の仕事が入った。出張ではなく大阪勤務の仕事。
まだ二人とも低学年とはいえ、小学生。

散々迷ったあとで、単身大阪行きを決断。
家族も応援してくれた。

毎週土日はほとんど帰ってきて、娘たちと過ごす。
でも平日は夫さんがご飯を作り、洗濯をし、掃除をし、娘たちが手伝うという生活がスタートした。

いま、その娘さんたちは大きい。
どうなったか。

パパ大好きな娘たちになった。
また、母娘関係も、普段離れていることから、
土日に会うとお互いにたくさん話したり
離れているときは互いに手紙を書いたりしていたとのこと。

エイヤッと飛び込んだその方もすごいし、
応援してくれた夫さん娘さん達も素敵だぁーと思った。

結末を知る前から、すごい!すごい!素晴らしいね!!!と私はその勇気に手放しで絶賛していたけれど
批判も大きかったと。
そんな小さい子置いて行く?
女の子だよ?生理とかなったときどうするの?
といったようなものまで。

離れているからこそ、こんなときは連絡して、というのをきちんと伝えるし、困ったときに連絡する母娘関係も
離れているからこそ築ける面もある、と思った。

心配もあるけれど。
信頼するって、こういうことだなって。

もちろん、このご家族は一緒に住んでいても上手くいっているのではとは思うけれど。

その方にとって、娘さん達がパパ大好きに育っている、小中高とパパに頼っている姿はそれはそれは嬉しかったそうです。

だけど、母としての工夫もいっぱいで、
土日にたくさんご飯を作ったり月曜日から使うお弁当箱の裏とかにお手紙貼ったり、寂しい思いをさせないように、のその工夫もまたすごい。さらに娘さん達からのお返事もまた素敵で。
スーツのあちこちにたくさん手紙が入ってたり。

家族っていろんなかたちがあるんだな、一緒にいることだけが全てじゃないなーって改めて思いました。

(画像はお花屋さんを併設している、お気に入りのカフェにて。)

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