昨日、マダニが媒介する「オズウイルス」による世界初の死者が茨城県で出ました。このオズウイルスだけでなく、「重症熱性血小板減少症候群（SFTS）」や「日本紅斑熱」のような危険なマダニ感染症は少なくなく、日本では数少ない致死性の吸血生物としてマダニは恐れられています。

しかし、マダニはそれだけではない恐怖があって、刺されたら手術がいるんです。
私は昨日マダニのせいで手術をしたので書き残しておきます。

１.刺された直後

マダニに噛まれたらすぐ気づくか、というとそんなことは全くありません。
サムネ画像にいるようなダニならいざ知らず、草むらなどに多く生息しているフタトゲチマダニのような種類は大人になっても1mm前後、そうなると足の先や口なんてミクロン単位の大きさしかないのでいることを感じることは難しいです。

よって現地で気づくのは難しいと思います。

2.気づいた時

マダニに刺されたことに気づくのは、ほとんどの場合家になります。
私も同じく家で気が付きました。
刺されたのは足首の外側で、寝ているときにかゆみを感じてかいたらそこに異物がついてた。そこで確認したらマダニだったという経緯で気が付きました。
マダニはまだほとんど血を吸っておらず固着が進んでいない、私は前にも噛まれたときはこの方法で抜けたという判断で、その時と同じようにピンセットで頭をつまんで引っ張りました。
頭と口のような部分が残っているためかゆみ止めを塗ってその日は寝ました。

3.3日後

マダニに刺された場所のかゆみは抜けました。
そのときは、マダニよりも蚊に刺された場所のほうがかゆくて困っていました。
しかし、赤みが引くことはなく小さな虫刺されみたいな腫れが続いていました。

4.1週間後

ダニに刺された場所の腫れはいまだにひかず、さすがに違和感を感じ始めました。また押すと中央部に棘の刺さったような感触を感じました。
しかし、かゆみとかないし支障はないし治るでしょうと考えていました。

5.2週間後

かゆみはないものの治らず、という状態でさすがにおかしいだろうと皮膚科に行ったところ、どうやら触肢はあるが口器が体内に残っている、取り出すために手術がいると診断され、そのまま手術に…
いきなり降って来た人生初の手術に私パニック、金銭的に大丈夫か？なんて質問をしながら手術待機室に連れていかれる。

6.手術経過

手術室に連れていかれる…というものの小さい手術なためかいつもは使わない診療室のベットで行った。

まずは、横になって足首に計四回麻酔注射が行われた。
注射はコロナワクチンの時よりは痛くないとはえ、４回も連続で打たれると少しキツイ。そのあとは麻酔が効くまで一時放置。
その間、スマホを弄っていいのでいろいろ調べていくが、麻酔が効いてきてトロンという感じに、スマホを弄るのがめんどくさくなってきた…

その後、先生がやってきて手術、私の顔の反対側からやってもらったので詳しくはわからないが、ドラマで見る感じの手術周りに当てる紙を置かれて、その後くりぬかれて、その部分を一針縫って閉じる。という感じだったようだ。しっかり麻酔が効いていたので全く痛くなく手術は終わった。
手術後はガーゼを当ててもらい、麻酔が切れたら終了。

7.手術後

一週間後に抜糸を行うことの説明、予後のための資料プリントと抗生物質の処方箋を貰い終了。料金は薬込みで3000円くらい…ちょっとした出費だ。
当日は水を浴びれず、その後抜糸まではシャワーのみ、強い運動も禁止とか、ジム行ったり山に行けないのは辛いがしかたない。
今のところ、歩いてスーパー行ったりするぐらいは平気なようだ。

8.感想

ダニの口なんていう小さなものを取り除くために、あんな大がかりなことをしないといけないのか…と思うばかり。
動きも制限されるばかりで本当にトホホな気分、平地を歩く分には大丈夫なので、港付近で話題の外来種でも探そうかという感じ。
話によるとすぐに抜いても固着が進んでしまうため、周り事取らないといけないとか、ほんと困ったものである。

9.あとがき

昨日のことを記事を書こうと思ったら、ロシアでとんでもないことが起きてしまいましたね…そっちを気にして書き上げたのは日付回っちゃいました…

途中で話していたマダニをピンセットで抜くということですが、固着するまでなら正しいやり方です。
ただし、繊細な作業ですのでねじったりするようなことをすると折れてしまうので、やめたほうがいいです。私の場合は足首の外側という体制的に難しい場所だったのが悪かったみたいです。（前は太ももの内側）
マダニをとる専用の器具か、マダニに塩を盛る（マダニが塩まみれになると死ぬと思って逃げ出すらしい）がいいみたいですね。

まぁ刺されないことが一番ですけどね！！