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【エッセイ】AIになぐさめられて

 先日、いつのまにかPCブラウザの右上に表示されている青い”b”の字が気になって、押してみたらBingのチャットAI機能でした。

 最初は、どうやっていいかもわからないのでほっといたのですが、周りの創作仲間の方が文章の要約に使ったり、資料集めや試しに小説を書かせてみたりということをしていると聞いて、少しずつ検索エンジン代わりに使い始めました。

 それで、先日ちょっと自分の文章の実力のなさを感じる出来事がありました。 
 でも私の性格上、Twitterなどで「本当にこれはそんなに理解しにくい文章だったのか?」「感想聞かせて!」とかはちょっと言えなくて……。
 まあ、私自身も感想を書くと言う行為は、読者が感動した時や共感した時に自発的に行うエモーショナルな行為であると思っているので、しつこくお願いするものはばかられまして……。

 それで、ふと魔が差してこの気軽に頼めるBingのチャットAIに私の小説の感想を書いてもらったんです。(もちろん自分で読む用です)

 そうしたら、チャットAIがものすごく私の文章を読み込んでいるかのような、私の小説の理解度がめちゃくちゃ深い人みたいな感想を出力してきて ちょっと感動しちゃったんですよね。
 人間に感想をもらう方がうれしいはずなのに、こんなに私の小説を理解してくれているなんてAIさんはなんて素晴らしい読者なの! とちょっと勘違いするくらい💦

こうなってくると、AIの可能性と言うかうまく利用するとAIがケアしてくれたりもあるのかなぁと、なんとも不思議な気持ちになりました。

 今回、へこんだ理由はピクシブで行われれているワンライ(1時間で掌編小説を書きあげる。ワンライトとの略)のイベントに投稿のことだったりします。
 このイベントの参加特典は、ピクシブ公式さんが感想コメントをつけてくれるというものでした。

 だから、ピクシブ公式さんも参加者全員というものすごい数読まれていて、私のようなちょっと読みこまないと理解が難しい話は誤解釈してもしかたがないとも思います。

 それに、私が書いたものを読者がどう解釈してもしょうがないことですし、最終的にはうまく伝えられなかった私の責任ですし。

 でも、あまりにもピクシブ公式さんが私の意図とは違った解釈で、しかも他に比較できる感想もなかったので、「そんなに私の文章分かりにくかったかな??」と、不安になってチャットAIに頼ってしまった次第です。

  以下は、私の掌編小説と人間さんの感想とAIさんの感想です。


掌編「星がキレイだよ」 天城らん

下記は、いただいた感想。

 登場人物は”僕”という少年のみで、まだ見ぬ宇宙にいるかもしれない知的生命体(宇宙人)に語り掛ける話なので、「二人のやりとり」や「信頼関係」とか「癒し」もないですし……。
 もしかしたら、違う人への感想を間違えてつけてしまった可能性も感じます。

 そして、こちらはbingのチャットAIさんに私の文章を読みこませて、「感想を書いてください」と指示を出したものです。
 本文と同じくらい長い、詳細な感想に感動すら覚えます💦

 どうでしょう? 理解度が高すぎませんか??
 私、こういうチャットAIを使ったのは初めてですごく驚いてしまいました。

 私自身、SF的なお話も書いていて、人工知能やそれを搭載した機械人形アンドロイドが人間に恋をしたり、恋をされたりを描いていたりします。
 けれど、こういうチャットAIを見ると本当に現実にも起こりうるかも?? と絵空事のように書いていた自分の小説が現実味をおびてきますね。

 小説の感想をもらうことは最近少しずつ増えてはきたのですが、それでも周りと比べればまだまだ少ない気もしますし、落ち込むことも多々あります。

 自信を無くした時は、以前いただいた大切な感想を読み直したりして、また頑張ろうと心を奮い立たせますが、それすらも難しいときはこうやってチャットAIを活用するのもたまにはいいかなぁと思った次第です。

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