ファーストペンギンになりたい 〜皆と同じを卒業します〜
人と違うこと、最初の一人になることって昔からずっと不安でした。
一番古いけれど強烈に覚えているのが遠足で芋掘りに行った4歳の時、
出発前、トイレットペーパーを持ちながら、
「トイレに行きたくなった人は渡すから言ってね」と先生。
先生がそう言ってくれてたのに、周りに誰もペーパー志望の人がいなくて、
どうしても最初の一人になれなくて、結局漏らしてしまった。
でもそれすら誰にも言えなくて、お家に帰るまでパンツの中に隠したまんま。
中の物以上に固まった帰宅した私の顔を見て(汚くてすいません)
お母さんは、「なんで言えへんかったん?」
小学校の入学式の時、
女の子はスカート・ワンピースが定番。
私は水兵さんみたいなパンツのセットアップを買い与えられ、入学式の朝、私だけズボンなんていや!スカートがいいとワンワン泣いた。
お母さんは、「めっちゃ可愛いのになんで?」
私のランドセルはローズピンクでクラスに一人だけ。
今は色んな色があるのが当たり前だけど、
当時は逆に、赤いランドセルがすごくすごく羨ましかったこと。
お父さんは、「めっちゃおしゃれやのになんで?」
私の性格上の問題もかなりあるとは思うのですが、
こんなに小さな頃から、人の顔をみて、周りに合わせて生きてきたんだなあと考えると、とても胸が苦しくります。
大人になってからも、就活では、当然のようにみーんなと同じ黒のスーツ。
会議やセミナーの場では一番初めに発言することに躊躇したり。
こんな自分と理想の自分とのギャップにいつももやもや。
私はファーストペンギンになりたい。
ファーストペンギンとは、ペンギンの習性から生まれた言葉で、群れの中で最初に飛び込むペンギンのこと。
餌にありつくための先行者有利という利点の反面、危険なところに飛び込んで食べられてしまうというリスクも大きい。
周りに合わせるって、生物学的に考えると、傷つく事を恐れる本能的な部分もあるのかもしれないけど、人間には理性があるわけで。
周りを気にして空気を読み過ぎたり、
傷つきたくないからと言って飛び込むことを躊躇する自分はできれば認めたくない。
だけど、認めないと前には進めない。
今まで私は周りを気にして生きてきました。
周りの皆と同じように(これはもちろん幸せなことではあるけれど、)高校を卒業して、大学に行かせてもらって、新卒でサラリーマンになりました。
でもいつもどこかで私はそんな自分が嫌いでした。
だからいつまでも自分に自信を持てなかったんだと思う。
「目の前に、平坦な道と、困難な道があったら、迷わず困難な道をえらべ」
私の尊敬する恩師の言葉です。
そして動け!自分!
食べられてもいい!動かなくて、飢え死にするよりマシだから。
ムダlica
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?