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読みかけ「ノートルダム・ド・パリ」 進捗 12 微妙な人たち



こんな時間になってしまったが…。
早く終わらせたい!メモ帳を読むと思い出せるけど、読んだ当時の新鮮な気持ちを忘れそう。(雑事に追われて健忘症気味)
たぶん、あと3~4回だと思います。
(まだそんなにあるんかーい!)


目次はこちらです。

まとめ 読みかけ「ノートルダム・ド・パリ」進捗 1~11まで

グーテンベルクのリンクです。(英語版フランス語版
フランス語は読めないので英語の翻訳で挑戦。
訳したのはIsabel F. Hapgoodさん

前回までの記事

注:この記事はすごくネタバレです!


カジモドはフィーバスと婚約者のいい感じの場面を目撃してしまって、エスメラルダが悲しむだろうと思ってちょっと腹を立てる。
こいつマジでいいやつだなあ!

そういえば、サラッと流してて「なぜカジモドがエスメラルダを助けたか」という所を説明していなかったが、要は

フロロの命令でエスメラルダをさらおうとする。

さらし刑になる。のどがカラカラ

エスメラルダがかわいそうに思って(自分をさらおうとしたのに)水をあげる。

天使な行動に感動、なおかつフロロと同じく、歌や踊りにうっとりしてた。

そういうことみたいです。

そしてそんなエスメラルダのためにフィーバスの所までやってきたのに…。
婚約者とフィーバス、この二人の姿は、まあおとぎ話の王子様とお姫様そのままだ。
フロロとカジモドどころか、エスメラルダも届かない世界を見せ付けられる。

しかしそこはカジモド、何とかしてフィーバスを連れて行こうとする。
しかし「ジプシー娘が会いたがってる」の一言にもフィーバスは反応せず、ガン無視
彼にとってエスメラルダはもう死んだも同然の人間なのでどうでもよくなっている…!!

サイテーとは思っていたが、ここまでサイテーとは思っていなかったよ、君。
しかしこれは、こちらがエスメラルダの側に立って「何とか助かれ…」「早く気付け…」と思って読んでいるからなのだろう…か…(怒)

これが現実ということですか。

フィーバスを連れて帰らなかったカジモドを見て怒るエスメラルダのあんぽんたん。
恩知らずだし!どうしてこんなにバカなのか。
もう、そこにすがるしか他にないのじゃないかなとは思うけど、
いい子ではあるんだけど…フィーバスに関してだけはとにかくお話にならない。



再登場のフロロ、エスメラルダを取り巻くあらゆるものに嫉妬する。
まじめんどくせえ。

割と我慢してたがついに決行!エスメラルダのところに押しかける。
確かに割と我慢したよ。そこは評価する。

エスメラルダはもちろん拒否するし、フロロは例のごとく色々と並べ立てて、ついにカミングアウトした。
「最初にカジモドを使ってお前をさらおうとしたのはわたしだー!」

うん。知ってた。

拒否するエスメラルダともみ合いになるのだが、ここはちょっと手に汗握る。
抱き締めて肩にキスするとか、噛み付こうとしたり描写が非常になまなましい。
ついには

けなしてくれー!
ぶってくれー!

もうめちゃくちゃ。
新しい何かの扉が開いた。

だがエスメラルダはS属性ではないので(どちらかというとM)、争っている間にカジモドが与えた蟲笛を 発見して、カジモドが助けに来る。

ちゃんと笛フラグは回収された。

だがカジモド、養育してくれた恩人フロロの姿を見て 萎縮してしまう。
それでもやはり助けようとする。
争うエスメラルダ、怒りのフロロ、止めるカジモドの三つ巴の何とも言えない騒動になる。


追い出されたフロロ…。
養育したカジモドの思わぬ裏切りに怒り心頭。
カジモドも葛藤はあるっぽいけど、エスメラルダを選択した。

怒りにまかせてまたパリ市内を徘徊しはじめたフロロ、大変ひさびさ登場のグランゴワールくんとばったり出会う。

そういえば冒頭で彼は、地下世界での 縛り首からあわやというところで エスメラルダに助けられたのだった。
しかも一応、契約結婚の夫でもある。
最後に見たのは…えーと…。エスメラルダの処刑前だっただろうか?
ずいぶんのんきにしてる所を見ると、こいつはエスメラルダのことそこまでは思ってないっぽい。契約結婚の夢を壊された!慰謝料払え!

というわけでグランゴワール君は考え込みながら(といってもエスメラルダのことではなくて、新しい劇の脚本とか詩とかを考えてるっぽい)自分の趣味の好きな建築の周りを歩き回っているところだった。
フロロにつかまって、唐突に「お前は今、幸せか?」と聞かれて、「貧乏だけど幸せ☆」と答える。

本当にどうでもいいんだなエスメラルダのこと!!

そこをフィーバスが通りすぎる。(あっ)
フロロは、苦々し気な様子で「あれを羨ましいとは思わないか?」とたずねるが、グランゴワールは「はい?どこが?」という感じで返事する。

Better philosophy and independence in rags. I prefer to be the head of a fly rather than the tail of a lion.

ここにフィーバスをうらやましいなんてこれっぽっちも思ってない人間が存在した。
だがそれはエスメラルダという核となるアニマから自由な人だからだろう。
傍観者であり第三者。

助けられたくせに…!!!

そこでフロロが告げる驚愕の事実。

「エスメラルダは三日のうちに再逮捕されて絞首刑になるだろう。これは司法の決定だ」

こっちも背中が冷える。
この適当な裁判で冤罪の人を何がなんでも死刑にしようとしている司法。思いこみの正義は恐ろしい。





続く


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