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夏はエアコン24時間つけっぱなしのススメ

毎年7月に入った頃から、エアコン24時間つけっぱなし生活に入る。
つけっぱなしを終了するのは9月中頃だと思うから、だいたい2か月間だ。
最初に始めたのは2016年の夏で、当時はペットを飼っていたため、電気代が多少高くなったとしても命には換えられない、と踏み切った。
が、1か月後に請求がきた電気代は、拍子抜けするほどたいしたことなかった。
何より帰宅してすぐに涼しいのは快適で、熱帯夜の寝苦しさとも無縁になるし、こりゃいーやとペットがいなくなってからも続けている。
とはいえ年間の電気代をきちんと見返したことはなかったので、ふと思い立って、数年分を検証してみることにした。
確定申告を毎年しているから電気代の記録は残っている。

日々どの程度、電気を使っているか…

まずうちの住宅・暮らしの条件について書いておく。
東京郊外にある築40年以上の鉄筋コンクリートの集合住宅2階、2LDKで一人暮らし。
南向きLDKの掃き出し窓からの日射しがすごいので、夏は真昼から遮光カーテンを引いていることが多い。
仕事は年によって通勤したり在宅してたりバラバラ、たまに長めの出張・旅行もあったし、たまに誰かが長めに滞在していることもある。
そのへんの影響は考慮しようがないので、すべて無視することにする。

契約はずっと東京電力で「従量電灯B 30A」、新電力サービスの検討・切替とかは面倒で一切やってない。
検針日や支払いの関係で、きっかり月ごとを反映とはいかないが、だいたいのところは合っているだろう。
料理と風呂はガスだ。

エアコンは2012年に購入した国産メーカー6畳用がリビングに1台。
夏に急に引っ越してこなきゃいけなくなって、すぐ取り付けてもらえる製品を、と吟味せずに買ったわりにはやけに優秀で、部屋のドアを開け放しておけば2LDKが充分に涼しくなる。
設定温度は基本28℃で問題なく冷えるから、調節することは多くない。
室内はオープンにしていることもあれば、必要ないときは一応節電のためドアを閉めているときもある。
寝るのは隣にある寝室で、間接的な空調がちょうどいい。

私の体質としてはかなり暑がりなんだが、以前はエアコンも苦手だった。
ずっとつけていると気分が悪くなりがちなので、冷房は1日のうちで時間を限り、寝るときは切って、保冷剤を顔に当てながら暑さをやり過ごしていることも多かった。
しかしエアコンも進化しているのか(もしくは自分の体質が変わったのか?)、今のやつは送風が直接当たっても気分が悪くならないことに気づき、それも24時間稼働の後押しとなった。

季節による電気代の移り変わり

前置きが長くなったが、2014〜2020年の電気代をグラフ化してみたのがこちらだ。

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年に2回、夏と冬のピークがあることがよくわかる。
目安として7〜9月には水色、1〜3月には黄色の地を敷いてみた。
エアコンつけっぱなしを始めたのは、前述のとおり2016年夏なので、それによってとくに電気代がかさんでいないと納得してもらえると思う。
それより明らかに、節約するには冬場の暖房のほうの影響が大きそうだ。
2014〜2016年の冬に高騰している理由はよくわからない。厳寒だったっけ?
2020年4月頃から、ご多分に漏れず自粛生活に入り、仕事はリモート、余暇の時間は配信ばかり見ている毎日となり、世間では家庭の光熱費が上がったという話もよく聞くけど、うちでは影響が全然見てとれない。なんでだろ?
電気料金も変化してるし、再生可能エネルギー賦課金は年々上がってるはずだが、むしろ全体的に減少傾向にあるようなのはちょっと不思議。
ひとつ思い当たるのは、2019年11月に冷蔵庫が壊れて、諸々の事情から冷蔵庫なしの2か月間を過ごし、2020年1月下旬にやっと新しいのが来た。
家電のなかで電力消費が大きいのはエアコンと冷蔵庫というし、省エネ性能は上がってるらしいし、これが地味に効いてるかも…。

ちなみに私は寒さに強いほうなので、冬の暖房にはけっこう無頓着で、一般より全然部屋を暖かくしていないと思う。
東京郊外だからたいして冬が厳しくないし、集合住宅で周りを囲まれているおかげか、室内の気温はわりに安定している。
エアコンの暖房は気分が悪くなるからほぼ使わず、足元を温める小型の電気ヒーターのみ。
以前はこたつも持っていたが、寝る前に足裏に温熱膏を貼るようになってから(オススメ!)、邪魔くさくなって捨ててしまった。
ごく冷えるときは電子レンジで温める湯たんぽを併用しているときもある。
このへんの事情は、寒がりの人だったらかなり異なるだろう。

エアコン24時間つけっぱなしでいいんじゃない?

最初つけっぱなしに抵抗を感じたのは、自分が快適に過ごすためにエネルギーを余計に使ってしまうことへの罪悪感だった。
が、電気代が別に増えてないってことは、そこはクリア。
エアコンで気分が悪くなるのも、おそらく性能アップのおかげでクリア。
昼に10〜12時間も出かける日は、別に切ってもいいかなとも思うが、快適な部屋に帰ってくるのは気分がいいし、昔住んでいた家で湿気がひどくてあらゆるものがふやけたりカビたりで難儀した経験もあるので、物の管理の面でも安心感がある。

猛暑が毎年のこととなり、熱中症が多発している現代、予防の意味でも、そこまでいかなくても心身の健康を保つためにも、エアコンはつけっぱなしでいいんじゃないかな。
子供の頃(昭和)、いなかの一軒家で窓を開け放し、扇風機を回して夏休みの宿題をしながらアイスを食べてたのはノスタルジーだけど、もう世界が違うし。
だってあの頃は、30℃超えたら「めちゃくちゃ暑い!」って言ってた覚えがあるもんね(今時は真夏に30℃の日ってどちらかというと涼しく感じるよね)。

もちろん住宅や家族構成によっても状況は異なると思うので、あくまでうちの例ということでご参考いただければ。
思うに、電気代節約という点では、家の気密性を高めること、強い日射しを防ぐことがポイントという気がする。
うちは太陽が容赦なく直撃してくるので、少し値が張って迷ったものの、遮光カーテンをつけて本当に正解だった。
ただ、自分も去年知ったことだけれど、エアコンでは換気できているわけではないらしいので、そこは意識したほうがいいかも。

恐いのは停電とエアコンの故障だ。
今年の夏も無事に乗り切れますように!



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