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【AZ】インタビュー 雪(フレスコ)

昨年の12月24日のことだ。世ではクリスマスの団欒を楽しみはじめた頃であろう夕方、雪さんと初めて出会った。話をしていて、ああ、この方は創作をする方だとすぐに、分かった。AZは静かにごく短い期間に参加公募を行うが、基本的に信頼関係が互いに全くない状態で、お誘いさせていただくことはあまりない。しかし、この時は違った。参加をお願いしたいと即、私の中で決心した。このような誘い方の場合、大概断られることが多い。しかれども、雪さんは快諾してくれたのだ。雪さんのAZ参加への熱意に応えられる会期にしなくては、と、改めて身が引き締まる。



──自己紹介をお願いします

初めまして、雪と申します。 この度、フレスコ画作品で参加させていただきます。 普段はフレスコだけなく、いろいろとかいたりつくったりして過ごしています。初参加のAZですが、皆さんと共に楽しめたらとても嬉しいです。どうぞ、よろしくお願い致します。

──創作の中で意識していることやコンセプトはありますか?

意識していることは、私にフレスコを教えてくださった方から戴いた言葉、“作品は雪なんだよ“です。私の大事なお守りであり指針の一つなので、これが1番意識として近い気がします。 色々と変わりがちなのでまだこれといって全てに共通するコンセプトはわからないのですが、自然への憧れや畏怖畏敬の念を込めて作る事が多いです。 それとは別に、自分と誰かの孤独な辛い夜に寄り添うような絵も描けたらと思っています。よく描いている「おばけちゃん」はそこから生まれました。(おばけちゃんはInstagramに時々載せています)



──普段、どのようなことからインスピレーションを受けますか?

日頃色んな事から影響を受けていると思いますが、より多くアイディアを得られるのは自然を感じている時です。美しく、澄み渡るような世界に今自分はいるな、と思った瞬間を自分なりに描きおこしてみたい、というところから大体始まる気がします。 あと、私は元々の精神が安定している方では無いのですが、精神の沈みや揺らぎのお陰で描ける事もあります。不安定な時に浮かんだ情景や夢日記をとりあえず描き散らかしてみたりもしています。日によって、画風や世界感が大分変わりますが、どれも私です。



──今回AZに出品いただく作品について教えてください。

人間も動物であり世界の一部であること、“自分という生き物“を見つめる時間の重要性、などが伝わるといいなと思い、今回は石に鏡を貼って製作しました。あなたの眼や、眉や唇や鼻や輪郭や…背後にあるあなたを囲むものをのぞいて見てください。そんなあなたを動物たちが何処からか静かに見ているかもしれないし、別に興味なんて持って無いかもしれません。 あとは動物が自由に生きているのと同じように、見る人が自由に感じるのが1番良いと思います。 モチーフにしたのは、私が今興味のある動物や、今まで実際に出会って心惹かれた子たちです。特に、ニュージーランドに住む鳥「Tui/トゥイ」はお気に入りです。ぜひ画像検索してみてください!

──今後の活動ビジョンを教えてください。

まだやったことのない個展をやれたら、と思っています。フレスコ画だけでなく、ペン画、最近はコラージュなどいろいろな表現に興味があるので、そちらも見ていただけるように頑張りたいです。 あとは、鏝絵に挑戦すること、壁画プロジェクトのお手伝いなど色々な経験をつんでいけたら嬉しいな、などと考えています。 内に籠らず外の世界により出られるように今年はしたいです。 今後とも、またはこれから、見守っていただければ幸いです。どうぞ、宜しくお願い致します。

(フレスコ)
INTERVIEW 2024.2.27


APARTMENT ZOO vol.6
会期:2024年3月9日〜3月23日
会場:アート&スペース あまねく
住所:静岡県静岡市葵区鷹匠2-10-24 AP2F 1号
開館時間:12:00〜17:00
休廊日:月・木
グーグルマップで検索する場合は「la potto. teto」でご検索ください。


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