見出し画像

学校って何のためにあるの?

今4年生の長男くうちゃんは、学校に行かない、を選択しました。

「どうして学校行かなきゃいけないの?」
くうちゃんは学校が嫌で苦しくて、でも私は1年生の終わり頃まで
付き添って連れて行っていた。
何度もこの問いかけがあった。
でも私には明確に答えられなかった。
将来のためっていっても何か違う気がするし、行かなければいけない場所なのかといえば、そうでもない気がする。
確実に合わない学校という場所に連れていって、
くうちゃん本人にとって何が得られるんだろう。
疑問だらけで答えてあげることはできなかった。

色んな学校の情報を調べました。
でも場所が遠くて実用的じゃない。費用もかかる。
結局、場所ではなくて、私たち親の在り方かなと思って家での過ごし方を見直すことになりました。

保育園の時から支援会議を繰り返してきたくうちゃん。
学校に行かなくなってから久々の支援会議を開催してもらった時には、
「学校に行くが私たちの最終目的ではないので、退学でもいいですよ」なんて話もしてました。

もう学校には積極的に行くことはないだろうなと思っていたけど、
保護者として、関わっていこうと思うようになった。

3月末に麹町中学校と桜丘中学校の話を聞く機会があって、その話をくうちゃんに伝えたときのくうちゃんの反応がそのきっかけ。

「そんな学校があるの!?自由ですごくいいじゃん!!それなら行ってみたい!!」
即答で行ってみたいという言葉が出た。

二つの中学校、細かい部分の違いはあるけれど、公立なのにすごい取組。
くうちゃんが惹かれたのは、
・定期テストがないこと
・チャイムがないこと
・自分のやりたいことが保証されること
・学校での過ごし方が自分で決められること
・何時に登校して、何時に下校してもいいこと
・宿題がないこと
・一応時間割はあるけど強制されないこと
・スマホやタブレット、パソコンの持ち込みがオッケーなこと
・服装など、細かい決まりがないこと
・好きな先生を選べること
とりあえず、話した中学校の情報、全部いいじゃんって 。

麹町中学校の学校の目的は自律。自分で考えて判断し行動する。
自律という目的があって、その手段の一つとして基礎学力を身に着けることがあったのに、
いつのまにか基礎学力をつけることが目的になってしまっているからと行動を変えられるだけ変えてきた校長先生。
校則も自律につながらない項目は全て廃止。
宿題も自律を失わさせるからなしにして、勉強しろとは言わない。
固定担任制をやめて、全員の先生で生徒を見ていて、
親も子供も相談したい先生を選べる。
授業の風景も、体育なんだけど、技の練習をしている子、
プリントをやってる子、
先生に聞いている子、考えている子、体操着の子、制服のままの子、
やりたくないからおしゃべりを楽しんでいる子、そんな感じで、一斉に何かやりますよって雰囲気が全然なかった。


桜丘中学校は、全ての子供が楽しく過ごせるにはどうしたらいいかってことを考えて、あるのは子供の笑顔だけという考え。
ここも授業中、寝ていたり、他の本を読んでいたり、
おしゃべりしていたり、
もちろん先生の授業を聞いて勉強している子もいる。
でもなかなかにぎやか。
にぎやかにしている友達のことも、「楽しそうだからいいじゃん」って
静かにしてよっていう感じもない。
校長先生が他の先生の授業中に生徒に話しかけたり、授業つまんないって言っていいんだよ~って言ってる。

どっちの学校も、人と比べる必要がなくなって、劣等感もなく、
あるがままでいられるから
いじめをする必要がない。自己肯定感とがとっても高いんだろうなと思う。
先生たちは教えよう、ではなく、考えさせようとしてるんだろなと感じた。

こういう学校をでたら、自分の行動に責任を持つことができて、
自分の人生は自分で作るって思えるようになるだろうなと思った。
人のせいにしなくなるだろうなと思った。


自分の価値観の枠の中にはまらないくうちゃんを、なんとか自分の枠にはめようとしていた昔の私。だから苦しかった。
くうちゃんにはくうちゃんの枠、価値観がある。

何のために学校へ行くのかは、きっと子供それぞれ違う。
家庭によっても違う。
その多様性が認められる場所であってほしいと思う。
子供も大人も楽しんでる場所であってほしいと思う。
自分と他人に対する信頼と、自由を育てる場所であってほしいと思う。

学校へ行かない選択をしたくうちゃんが、
「そういう学校があるなら行ってみたい」
そう答えたのはとても私に響いた。

親という立場から主体的に、学校というものに関わっていこうかなって、
学校という環境、子供が育つ環境を真剣に考えていこうかなって思った。
子供たちは何を感じて、何を思ってるんだろうか。
親たちも。先生たちも。もっと言ったら地域の人たちも。お役所も。

共通事項として、宝物である子供たちを思う気持ちは同じなはず。
その気持ちをつなげていきたい。
その大事な宝物たちが本当に輝いて自分を生きるためには
何ができるのかな。

次男のちーぼーは、「大人になりたくない」ってよく言う。
私も含めて今の大人の姿と世の中が大変そうだと思って
「大人になりたくない」って
言っているんだとしたら、何だかそれは悲しい。
何でもできるんだよ、自分で好きな人生作っていけるんだよ、
そんな環境と気持ちをプレゼントしてあげたいな。

「そんな学校あるなら行ってみたい!どこにあるの?」
「東京だよ」
「遠いね・・・」
「通える距離のがいいよね、くうちゃんと私で楽しいって思える小学校に変えてみる?」
「うん!そうしよう!!」

「うん!そうしよう!!」の言葉に成長を感じた。

とりあえず思いつくところからちょっとずつやってみよう。

まずは校長先生のとこに話しに行ってみよ。
くうちゃんでも楽しいって感じる学校に変えたいです、
親、生徒、先生同士、本音で本気の対話、してみませんか?って。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?