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【番外編】ワークショップ体験記~終わりから逆算する自分の人生~

「あなたは10分後に死にます。残された時間で遺書を書いてください」というショッキングなワークで始まる濃密な時間の記憶をここに記します。様々な視点から自分を見つめ直すことで、生まれ変わった気分になれる!?

4つのワーク


今回行われた4つのワークは以下です。どれもわたしを深い思索に誘う問いでした。
①「あなたは10分後の死にます。残された時間で遺書を書いてください」
②「このまま生きて、死ぬときに後悔するとしたら、そこにはどんな制限があったと思いますか?」
③「あなたは死んでしまいました。あなたが思い描くお葬式が営まれているところを想像してください。そのお葬式でどんな弔辞を読んでほしいですか?」
④「あなたは最高の人生を満喫し、幸せな気分の中、最期のときを迎えています。そのあなたが、今のあなたに声を掛けるとしたら何と言いますか?」

それぞれのワークの感想①遺書を書いてみて


「10分じゃ、何も書けない!」が率直な感想。誰に何を書くか、考えて3分ぐらい硬直してしまった。このままじゃ何も書けずに死んでしまう。。。そう思って、ここはまず家族への感謝だ、と書き始めると止まらなくなった。普段言葉にできてないことの多さに気付く。こんなこと、死ぬ時まで取っておく必要なってないんだ、この程度のことは普段から伝えるべきことだ、ということばかりが浮かんでくる。
その後グループワークで共有したけど、他の人も同じような感想だった。最後の言葉を記すには、10分は短すぎる。今にして思うと、”誰に”ということが重要なのかもしれない。最後の言葉を伝えたい人がいるということがいかに幸せか。

それぞれのワークの感想②今の人生に制限をかけているもの


これはそのまま、今の課題だ。すぐに思い浮かぶ。サークル活動で自己の内面に向き合ってるからこそだろう。課題がクリアに見えていて、それを克服するための行動を始めている今だから、今死んだとしてもそれほど後悔しない自分に気付く。人は何かに向けて行動できている時、たとえそれが途中で絶たれてもそれほど後悔しないのかもしれない、ということかもしれない。後悔とは、分かっているのに行動できていない時に感じる気持ちなのか。

それぞれのワークの感想③どんな弔辞を読んで欲しいか


これは、コーチングの技法でいうところの、「視点の転換」というやつだ。これはわたしにとっては、物凄く気付きが多かった。参列者は結構雄弁だった。わたしについて、いろんなことを語ってくれた。そして、その言葉はそのまま、自分はこう思われたいという願望であることは言うまでもない。自分は、こう思われたいと思っているんだなあ、ということがよく分かった。これこそが、自分の理想像、ありたい姿なのだ。

それぞれのワークの感想④最期を迎えた未来の自分から今の自分へ


これは、想像力の無いわたしには、非常に難関だった。最高の最期を迎えた自分が全然想像できない。ここで思うのはストレングスファインダーであぶり出された自分の特性である「運命思考」。偶然を楽しむわたしは、普段から未来を思い描くことをしない。未来とは不確かなものだから、想像しても意味がないと思っている、その思考の癖がここで出てしまったと思う。無理矢理ひねり出した言葉も、手触り感のない、場当たり的な言葉で、逆に笑ってしまう。うーん、難しかった。。。

全体を通して思ったこと


このワークショップは非常によくできていることに、皆さんはお気付きだろうか。それぞれのワークが視点を換えた問いになっているのだ。最初のワークは、自分から他者を見る視点。2つ目は、今の自分が過去の自分を見る視点。3つ目は、他者が自分を見る視点。4つ目は、未来の自分が今の自分を見る視点。それぞれの視点から自分を見つめ直す、俯瞰することができる素晴らしいワークなのだ。さらにグループワークによって、本物の他者の視点が加わるわけだから、学びは非常に多い。
悩みというものは、視界の狭さがもたらすものではないか、と思うことが多い。みんな忙しい。時速200kmで車を運転していたら、どんどん視界が狭くなっていくように、忙しさに身を任せているとストレスは増えるばかりだ。スピードを緩めて、いろんな視点で自分を観察してみることで気付くことがあるのではないか?そんなことを思う、有意義なワークショップだった。

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