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第191回 道真サン、怨霊になる の巻

天神絵巻の道真が言うに
「復讐することを帝釈天に許可をもらって怨霊になった」
そうです。

なんと!さすが道真サン、怨霊になるのに許可をもらうなんて律儀すぎる。 おまけに16万8千?もの眷属(子分)までつけてもらったといいます。いたれりつくせりの怨霊ですね。

のちに時平のもとに現れた道真、怨霊を調伏しようとするお坊さんに対して
「ちゃんと許可もらって来てんだから念仏唱えたりするのやめてね」
と言い放ちます。
むむ…こんなところでも理詰め。。

言われたお坊さん、こりゃかなわんと一目散に逃げだし時平はやられてしまう…そんな伝説があります。

もちろんそんなの伝説。

実際の道真サンはきっとこうだっただろな!という私なりのユル~い解釈で怨霊道真を描いてみますのでお楽しみに~

東寺 帝釈天(たいしゃくてん)

実物もちろん見に行きましたが超カッコよかったです

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■「怨霊」はいつから?

怨霊は大昔から存在しました。

しかし正式に「怨霊」という言葉が国家レベルの史料で初登場するのは平安時代。

京都に都を遷した桓武(かんむ)天皇の弟・早良(さわら)親王(崇道天皇)が「初代怨霊」です。

「日本三大怨霊」といえば崇徳天皇・平将門・菅原道真ですが、私個人的にはこの早良親王こそが最強の怨霊じゃないかな、と思っています。

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8コマか4コマかどっちで描くか、迷いまくりました。で、初回だけ両方描いてみました。ボツにした8コマ版もいちおうあげておきます。

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