令和4年雇用動向調査結果を読む

昨年8月に公開された令和4年雇用動向調査結果をしっかりと読み込めていなかったので、重い腰を上げて臨みたいと思います。

いきなりですが、皆さんは入職率/離職率の正しい計算方法はご存じでしょうか?
入(離)職率=入(離)職者数/1月1日現在の常用労働者数× 100 (%)
でしたね。
詳しくは以前の記事にまとめてあります↓

ヒトの流動性を見てみると、労働者全体においては入職者>離職者となっており、その差は14万人です。
着目すべきは、パートタイム労働者以外で、こちらは入職者<離職者、その差は1万6千人です。
パートタイムの確保はまだまだ余力があるものの、正社員の確保は相変わらず難しい状態のようです。

転職市場はどうなっているのでしょうか。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/23-2/dl/gaikyou.pdf

男女差はあるものの、特に20代での離職は高い状態です。
リテンションの側面でいえば、20代をどのようにして辞めさせないか(30代まで定着させて働き続けてもらうか)が重要な観点になりそうです、

ちなみに退職の理由を見てみると、定年や契約満了を除いた最も多い理由は男女ともに「「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」となっています。
転職後の賃金動向をみると増加、減少、そのままがそれぞれ3割ずつくらいなので、離職における賃金ファクターは今後もその必要性について議論が必要でしょう。

つれずれなるままに筆を進めてしまいましたが、次回が業界別で見ていきたいと思います。

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