転職アジリテーションについて

最近、いろいろなところで転職を勧める広告をよく目にするようになりました。
転職サービスを扱う企業様の創意工夫だとは思いつつ、ある種扇動的な字面にはリテンションを扱う立場としても、少しもやっと感じる部分があります。

私は転職アジリテーションの何にもやっとしたものを感じるのでしょうか。
私自身も転職の経験があるので、転職することが悪だとは言いません。キャリアアップや就業環境の改善、報酬のアップなど様々な理由で転職につながることは自身の体験、そして複数のお客様とリテンションマネジメントを実施する中からわかっており、転職という手段は従業員個人にとってポジティブに働くケースもあります。

言語化するのであれば、「過度に焦らせている」点ではないかと考えています。
会社と従業員の関係性において、一定の不満が生じたり、時期的なものとして(厳しいプロジェクトの後や上司に厳しく指導された後等)退職意欲が高まることは往々にして生じます。
これと折り合いをつけて我慢しろなんて言うことはナンセンスですが、一方で一時の気の迷いで転職することもナンセンスでしょう。

こういった気の迷いに「焦らせる」広告が合致してしまえば、本来辞めなくてもいい(あるいは正しい転職ができるはずだった)人が、不用意に転職活動をし、転職した後の後悔につながってしまうのでないでしょうか。

なんだかお気持ち表明になってしまいましたが、これだけあーだこーだいうからには、私が特に味っている転職サイトを使用した人は転職後どのように感じているかを調査してみなければなりませんね。

(編集:鈴木)



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