見出し画像

イグジットインタビューとマーケティングインタビュー(1/3)

こんにちは、AME&です。カタカナだらけのタイトルで恐縮です。
本日は退職時面談・イグジットインタビューについてマーケティングインタビューから学べることがいろいろありそう、と思ったのでアウトプットしたいと思います。


マーケティングインタビューとは

マーケティングにおける消費者へのインタビューをご存知でしょうか?
想像しやすいと思うのですが、例えば自動車メーカーが新製品の広告訴求を考える際に、実際の消費者に対してインタビューを行い、広告訴求を決めるためのインプットにするようなインタビューを指します。

インプットに関してはこの本を参考にしたのですが、事例も豊富でさくさく読めて要点もまとまっている良書だなと感じました。


退職面談・イグジットインタビューに通ずるところってあるの?

マーケティングインタビューという視点から結構重要なポイントに気が尽かされました&体系化されているなと感じました。

退職面談もマーケティングインタビューもどちらもインタビューという形式であり、人と人との会話の中から得られる情報を扱うという点では、目的の違いや対象者の違いしか差異はないのではないかな?というほどに抽象的に捉えると共通することが多いなと感じています。

その中でもマーケティングインタビューの知見から私が感じた退職時面談・イグジットインタビューにも共通する重要なポイントを3つほどご紹介したいと思います。

  1. 定性データを扱う意義

  2. 言語化の支援

  3. インタビュワーの心構え

1. 定性データを扱う意義

昨今HR界隈では、エンゲージメントサーベイ、パルスサーベイ、満足度アンケート、などなど調査票をまいて従業員や組織のコンディション、課題を可視化するような手法が一般的になりつつあります。

マーケティングでも同様で、インターネットを介した消費者アンケート、販売データの分析など量的な調査は当たり前に行われています。

しかしながらみなさんも想像しやすいと思いますが、企業は消費者の声を直接聞くインタビューを実施しています。なぜでしょうか?

量的調査では、車の選択理由として「スタイリングが好きだから」、「車のサイズがちょうどいい」、「ブランドイメージがいいから」が上位に挙がった。次いで、「トランクスペースが十分」、「車の内装が気に入った」などの項目も続いていた。しかし、この量的調査の結果を見ていたのでは理由が今ひとつ明確にわからなかった。
(中略)
質的調査でいくつかの言葉を掘り下げることにした。たとえば、「スタイリング」。実際に輸入高級車を購入した人にインタビューで聞いていくと「正面の顔が好き」、「後ろからのデザインが好き」、「横からの、この角度からのスタイリングが好き」などかなり具体的に語られる。一言でスタイリングといっても、横顔、後ろ姿、正面といろいろあることがわかった。

上野 啓子. マーケティング・インタビュー問題解決のヒントを「聞き出す」技術

上記の引用は非常にわかりやすいなと思います。つまり定量的な調査だけでは、施策(ここでは自動車のマーケティング)につながる十分な情報が得られていないのです。

またインタビューは、マーケティングであればマーケティングチーム、HRであれば人事チームの中で情報を共有化し、さまざまな判断基準がチーム全体にしみわたり、結果として目的の達成につながる、という価値もあると思います。※私自身はこの価値はすごく大きいと感じています!!!

チーム全体の共有体験としてインタビューを行ない、そして観察することにより、その後のプランニングや開発がスムーズに進むことが多い。それは情報を共有化することで、判断基準がチーム全体にしみわたっていくからだ。あたかも「同じところに旅に行って帰ってきた仲間のような感じ」と言えばいいだろうか。

上野 啓子. マーケティング・インタビュー問題解決のヒントを「聞き出す」技術


2.言語化の支援、3.インタビュワーの心構えを紹介したいが長くなりそうなので次回!!

ここまで書いて本当は3つの重要なポイントをすべて紹介しようかと思っていたのですが、どうやら1つに記事にするには大作になりそうな予感がしたので、ここで止めておきます。

インタビューのメリットを体系的かつ実践的に語られている本として、マーケティングインタビューはすごく良い事例だと思うので、人事の方でもマネージャーの方でもご興味あれば手に取ってみてくださいませ!

次回もお楽しみに〜


この記事が参加している募集

人事の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?