やりたいことに言い訳をつけない。
生来、まじめな質である。
やりたいことがあっても、「私にはこれをやる権利があるのだろうか?」と考えてしまう。大学生の頃、「学費も生活費も親の世話になっているのに、こんな高いものを食べていいのだろうか?」と、食パンばかり齧っていた女である。
生粋の心配性である。
何か行動を起こす前に、その先の心配をしてしまう。小学生の頃、ベッドでシクシク泣いていた私に、母親が「どうしたの?」と尋ねると、「いつか死ぬのが怖い…」と答えた子どもである。
そんなこんなで、私はよく、自分がやってみたいことに言い訳をつけて、やらないで生きてきた。
しかし…
結婚して、夫の趣味やりたい放題の姿を見て、
出産して、自分の時間がゼロになる体験をして、
同居して、自分らしく振る舞えない不自由さに精神が崩れかけて、
ようやく、私は、「自分は何がしたかったんだっけ?」に戻って来た。
もっと若くて、時間のある時にやっておけばよかったと思うこともある。でも、時間は戻せない。
だから、もう、言い訳をつけない。
仕事してるから、とか、
母親だから、とか、
嫁として、世間体が、とか。
知るか!!
私は、私の人生の残り時間に、やりたいことをやっていく。
海外にも行く。マラソンにも挑戦する。バイクの免許だって取る。
そして、自分の思いを封じ込めたりしないで、文字にする。
いつか死ぬ、その時に、「あれ、本当は、やってみたかったんだよな〜」って呟かないために。
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