「自助努力」への信仰

このようなツイートを見かけました。↓

まあ現実として確かに、世の中の「福祉」というものは最終的に本人の自助努力を促すような物が多いです。例えば、生活保護受給者へのアプローチだったり、職業訓練だったり、刑務所の就労支援だったり。いずれも対象者の自立を目指すためのプログラムです。

しかし、上のツイートにある「多くの人が生きやすい社会」を構築する為に全ての人間の自助努力が必須か?と問われると、それは違うだろうなと思います。

何故なら、別にこれらの要素はトレードオフの関係にないからです。もちろん全員が全員自立できるのならその方が良いですが。

★自助努力=自立

まあ当たり前の話ですが、自助努力と自立は同じ意味だと思って良いです。つまり、世の中の社会人全員は自助努力をしながら生きています。中には孫正義さんやイーロンマスクさんのように大金持ちになる人もいます。

一方で、自立をしない(あるいは出来ない)人々もそれなりにいます。引きこもりや生活保護受給者や障害者の方々などです。

これもまた当然の話ではあるのですが、彼らは生産性が低いですので、仮に自立しようとしても低所得に悩まされることは珍しくありません。一度社会からドロップアウトしているわけですからね。

また、生活保護受給者に関してはいわゆる「福祉の罠」に陥ることが珍しくありません。この「福祉の罠」というのは世界共通の福祉のバグで、生活保護のシステム上、働いても働かなくても結果的に得られる所得は同じになってしまうという状況に陥ることです。これでは労働に対するインセンティブが全く生まれません。

なお、この状況は所得が充分に高くなれば脱することはできます。それこそハリーポッターの作者であるj.kローリングのように。あるいは気前の良いホワイト企業に雇用されるとか。

★つまるところ、働く意味が限りなく薄い人々がいる。

結局、世の中の経済は需要と供給で成り立っている都合上、「必要とされない人々」は出てきてしまいます。

もちろん、非正規雇用やブラック企業相手であれば彼らにも需要はあるかもしれませんが、そういう所で働く意味は殆ど無いので、ノーカンとさせていただきます。

彼らが輝けるような環境が存在しない以上、彼らの自助努力に期待するのは止めた方が良いでしょう。

★解決法(私見)

では彼らをどうすれば良いのか、という話ですが、もうシンプルにお金をあげれば良いと思います。

冒頭で述べた「多くの人が生きやすい社会」を構築したいというのなら、もう世の中の働く社会人の皆さんが「働くことがない生産性のない人々」を許容してあげればいいだけのことです。お金があれば生きていくことは出来ますし、お金を使えば景気が良くなりますしね。

それでもなお彼らの自助努力に拘るのならば、皆さんの職場で雇用してあげれば良いと思います。

★終わりに

今日はちょっと闇属性気味の記事になってしまいましたが、個人的にはこの考え方はアリなんじゃないかなと思っています。感情的に受け入れられるかは別にして、何より楽になりますしね。

では今回はこの辺で終わります。ではでは。

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