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21.05.03 日本選手権 10000m 観戦備忘録

超お久しぶりの投稿です。
前回の更新が去年の1月…1年以上も空いてしまいました。私自身も、約1年半ぶりに陸上現地観戦に行ったのでnote更新したいと思います。

✳✳✳

昨年の冬に新型コロナウイルスが感染拡大して、私たちの暮らしは大きく変わりました。
三密を避けるように、ソーシャルディスタンスを保つように、大規模イベントは自粛するように…。
国内での緊急事態宣言も3度発令されました。

トラックやロードのレース、市民マラソン大会など多くのレースがコロナの影響で中止・延期になり、お正月の箱根駅伝はなんとか開催できたものの、現地観戦の自粛が呼びかけられました。
少しずつレースも開催されてきていますが、未だに延期・中止になる大会も多く、コロナの影響はまだ続いています。

そんな中、今回の大会を観戦対策したうえで有観客で開催してくれた運営のみなさま、スタッフの皆さまには本当に感謝しかありません。
ありがとうございます。

備忘録に戻ります✳✳

今回は、12:00〜開催された静岡国際、19:00〜日本選手権10000m、両方観戦してきました!
チケットは1枚 ¥1,500。 両方の大会が見られるのでお得です。
(といっても陸上の大会はプロ野球やプロサッカーのチケットと比べるとかなり安いです)

【静岡国際とは】

毎年5月上旬に静岡で開催される、日本グランプリシリーズの1つ。
フィールド、トラック競技それぞれ開催。
※グランプリシリーズとは日本全国で開催される陸上競技会の総称のこと

昨年はコロナの影響で中止でしたが、今年は無事に開催!
ただ、海外からの招待選手の招聘はできなかったようです。

会場はここ、エコパスタジアム。

2002年にサッカーワールドカップが開催された場所でもあります。
駅前にもサッカーのモニュメント?とか色々ありました。

今回はチケットは前売りのみ5000枚限定で販売、席は自由席でした。

私は11:00すぎくらい(※開場は10:00)に到着したのですが、それでも最前列や見やすいところは埋まっていました。
私はゴール付近の最前列が空いていたのでそこに席確保。
(静岡国際陸上の間、席に荷物を置いてるにも関わらず1度も現れない方もいたので、日本選手権の席を確保しに朝早く来た方もいたのでしょう)

静岡国際は短距離〜中距離、走高跳やハンマー投などがメインでしたが楽しめました!

個人的ハイライトをいくつか。
まずは女子800m。注目の田中希美選手が出場!
東京オリンピックは5000mで出場決めていますが、今回は800mに出場。
中距離も長距離も走れるって器用すぎる。

女子800mは序盤から果敢に引っ張った北村夢選手に軍配。
田中選手もずっと後ろについていたので、ラストスパートで追い抜くかな?と思ったら北村選手が逃げ切りました!!!

続いて、男子200m。
こちらには小池祐貴選手と飯塚選手が出場!
2人ともなんなく予選は突破。決勝Aグループにて勝負!

勝ったのは飯塚選手!
地元静岡の大会で見事優勝です✨


番外編。
男子800mもジョジョ立ちで有名な鹿居選手が出場機会されるとのことで注目してました。
(彼は選手コール時にジョジョ立ちをすることで有名になりました)
さあ、どのキャラクターのジョジョ立ちをしてくれるのか…!?

あれっ。
後ろをチラッと振り返る鹿居選手。
どうやらアナウンスが聞こえなかったようで後ろを振り返っていたようです。

後日談。鹿居選手がツイート引用してくれておりました!

こういった、選手の何気ない瞬間を見られるのも現地観戦の醍醐味です。

男子200mのレースが終了し、静岡国際は終了。
日本選手権10000mは19:00から。



2時間半暇。

ということで私は1度ホテルにチェックインし、空いた時間をカフェで過ごしておりました。

☆宿泊したホテル→ ホテル・コスモイン
エコパスタジアムから徒歩10〜15分ほど。
駅からも近くて助かりました。

☆立ち寄ったカフェ→ ビーワンカフェ

18:20頃になったので、再びエコパスタジアムへ。
入場するまで5分ほど並びました。

検温、アルコール消毒を済ませ、確保していたゴール前の席へ。
トラック内ではスタッフさんたちがレースや、テレビ中継の準備。

今回は普通の10000mとは違います。
7月に控えた東京オリンピック代表の選考レースでもあるんです。


【東京オリンピックに出場するには(10000m)】
条件は2つ。
①参加標準記録の突破
男子:27.28.00
女子:31.25.00
下記期間での公認レースでの記録が認められる。
(2019年1月1日〜2020年4月5日 / 2020年12月1日〜6月29日)

② 参加標準記録を突破したうえで、日本選手権で3位以内に入ること


ちなみに、男女で既にオリンピック出場が内定しているのは相澤晃選手と新谷仁美選手。
2人は12月に行われた日本選手権で優勝を決め、内定獲得。

そもそも、この記録を出すことが大変なのだが…
新たにオリンピックを決める選手は出てくるのでしょうか。

✳19:00 女子10000m スタート

有力選手が数名、怪我で欠場したものの女子は20名でレーススタート。
序盤から廣中選手が引っ張り、後ろにつく安藤選手、オープン参加のタビタジェリ選手、岡本選手の先頭集団は4名。

中盤、選手が数名遅れ、オリンピック参加標準記録ペースで走っているのは廣中選手と安藤選手に絞られました。
後半は序盤よりペースは落ちたものの、安藤選手が前に来て廣中選手を引っ張る形に。

そしてラスト1km、廣中選手がラストスパート…!
安藤選手も2位でフィニッシュ!


★RESULT
廣中選手:31.11.75
安藤選手:31 18.18

なんと2名オリンピック出場内定…!!!

廣中選手は昨年12月の日本選手権で、ライバルの田中希美選手に負け、参加標準記録(タイム)は得られたものの、オリンピック出場"権"は得ることが出来ていませんでした。
悔しさを力に変え、今度はオリンピック出場権をゲット。
本当に格好良かった…!!

そしてトップの2人だけではなく、福士佳代子選手にも注目。
序盤で遅れをとってしまい、周回遅れになっていたものの、最後まで諦めることなく走りきりました。
観客も、女子最後の福士選手がゴールするまで暖かい拍手で応援しました。
ラストは笑顔でゴール!観客にも手を振ってくれました。


✳19:44頃 男子 10000m 1組目スタート

レースは代わる代わる色んな選手が引っ張ってましたが、ラストはコニカミノルタのルーキー、名取選手がスパートし、1組目の1位を飾りました!

そしてついに、

✳20:24頃 男子 10000m 2組目スタート

注目はHONDAの伊藤達彦選手。
彼は今回の出場する選手の中で、唯一オリンピック標準参加記録を突破しています。

他には、旭化成の市田選手、村山選手、茂木選手、鎧坂選手、三菱重工井上選手、日立物流牟田選手、栃木選手、ヤクルト小椋選手、荻久保選手など有力選手が出場。

さらに!

大学生勢、駒澤からは田澤主将と鈴木芽吹選手!!
田澤主将は怪我明けの中でしたが、最低限27分台目標とのこと。
学生で27分台出すってだけでもすごすぎるのに、怪我明け27分台とは…全力で応援します。

✳✳✳

序盤は縦長の集団に。
オープン参加の外国人選手に果敢についていきます。

そして中盤、先頭集団はオープン参加の外国人選手、ケモイ選手、カンディエ選手を含めた5名に。
オリンピック参加標準記録保持者の伊藤選手はもちろんついてってるんですが、田澤選手と鈴木選手、学生である2人が果敢に攻める走り。

だが、レースは動く。
ラスト1周、伊藤選手が動いた。

ものすごいスパートで駒澤の選手2人を振り切り、一気に日本人1位に!

そのまま日本人1位をキープし、優勝!!!!!

そして…

東京オリンピック内定!!!!

オリンピック参加標準記録突破者が他にいなければ、3位以内に入ればオリンピック出場できるんですよ、伊藤選手は。

レース後のインタビューでは「優勝しか狙ってませんでした」と。

痺れました、伊藤選手格好よすぎる…。
何より、オリンピック出場を決めた世紀の瞬間を見ることができて本当に嬉しかったです。

そして格好いいのは彼らも。

駒澤大学の田澤選手と鈴木選手。

★RESULT
田澤選手:27.39.21
鈴木選手:27.41.68

2人とも27分台。
田澤選手、怪我開けながらも有言実行で27分台出しました。

鈴木選手は中盤から後半まで先輩を引っ張り、2人で出した27分台だったのかなと。
オリンピック出場権には惜しくも届きませんでしたが、彼らは間違いなく今後の日本を背負って立つ選手になるでしょう。

✳✳✳✳✳

超久しぶりの現地観戦でしたが、やっぱり現地観戦は楽しい。
コロナ禍にもかかわらず、万全の感染対策をとったうえで大会を運営してくれたスタッフのみなさまに、改めてお礼を申し上げます。

そして1年半ぶりに観戦して思ったこと。
やっぱり私は現地観戦が好きだ。
テレビでみながらSNSで応援するのも好きだけど、現地観戦の醍醐味って、その場でしか味わえない空気感なんですよね。

もちろん、ロードレースもトラックレースもテレビやオンラインのライブ配信などで見ることもできるけれど、五感で体感できるのは現地だけなんです。

選手の細かい仕草、コーチや監督の檄、観客たちの拍手や話し声、レースのコンディションにも関わる風や気温、カメラを構える報道陣のシャッター音。

特に私は一緒に観戦している人たちの空気感がすごく好き。
私みたいにカメラを向けて撮影する人もいれば、ストップウォッチ片手にタイム計測しながら楽しむ人、好きな選手の話をする人…。

現地に行かないと、これらはわからないんです。
それに今回のレースみたいに、伊藤選手がオリンピック出場を決めた、その場にいられること。
それが何よりも嬉しいんです。

だから、早くコロナがおさまってまた現地でレースを観戦できる日々が訪れますように。

そして、少しでも現地で応援したい!って人が増えますように。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。


さいとーあやみ

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