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若き日の恋とその後②

私は語学留学が終わり、日本に帰ってまた大学に戻った。年月を経て色々あり、またアメリカに住むことになった。LA圏に住み、現夫と結婚する前にしていた仕事ではよく出張があった。ある日語学留学していた都市に出張に行くことになり、なんとかVに連絡を取りたいとfacebookで探していたらVを発見しメッセージを送ったら繋がって10年ぶりくらいにVと会うことになった。当時ネットもなかったので、日本帰国後手紙を何回か送ったが、筆不精なVは返事を殆どくれず、もうVとは完全に切れたと思っていたので、Vに会えるのが本当に嬉しかった。

Vは語学留学していた都市の隣の小さめの街で、当時の夢を叶えてイマージョン教育の小学校でバイリンガルの先生をしていた!そして私は語学留学中に関わった人達の「あの人は今どこで何を?」の話題をずっと地元にいるVから一気に仕入れることができた。

C→私からCを略奪したKと別れた後、Cのことが大好きだったVの従妹Yがチャンスとばかりに猛烈アプローチし、Yと付き合い始めて数年後にデキ婚でYと結婚。二児の父に(びっくり)

V→当時付き合っていたVの親友Tの兄である、一回り以上年上のDと年の差結婚。Tはメンタル的問題ありでよく施設にリハビリにも行っていた危うげな美人で、その兄のDもイケメンだったけど定職に就かずにバンドやってるような男だった。大人になりそれぞれ結婚後はTもDもかなり落ち着いたそう。

A→結局Cと別れた後に付き合ったAも私が日本帰国後フェードアウト。AとVはたまに連絡とっていたので近況を教えてくれたが、Aも仕事したり大学院に行ったりまた辞めて働いたりを繰り返し、人生に迷っていた。

その時は語学学校で青春を共にしたクラスメイトやVを通じて知り合った友達も、皆それぞれ大人になって収まっているんだなと感じた。



そして更に月日は流れ…

私は現夫と結婚し、子供ができて仕事を辞めLAに永住になっていた。仕事を辞めてもLinkedinのアカウントは今後仕事に復帰することも考えて時々更新していた。ある日、Cからいきなりメッセージが入っていた。私のことをLinkedinで探したらしい。

Cはその後語学学校のあった大学を卒業し、別の大学院に進学しMBAを取って、父や一族のビジネスに関わりながら実績を積み、家族ビジネスから離れてあるグローバルな金融関係の会社の東南アジア統括の管理職に就き、東南アジアのとある大都市に住んでいた。(びっくり)更にデキ婚で若く結婚したYとは離婚していた。私も現在どこに住んで何をしているかの近況を報告し合った。

「アメリカにいる子供達や元妻とはいい関係をキープしてるし、今は独身で〇〇市(東南アジアの大都市)で自分のやりたいことやって、今人生で一番充実してるかな〜。あ、婚約者もいるよ。君にも紹介したいし僕達の結婚式にも招待したいよ」

Linkedinで見たCのプロフ写真は髪が薄くなって坊主頭にしていて太ってはいたものの、若い頃はイケメンだっただろうなの雰囲気を漂わせつつ、大人の自信も身につけて結構なイケオジになっていた。CはプライベートなSNSも教えてくれて、彼のSNSにはアジア某都市での華やかな生活と、婚約者との写真もあった。婚約者は地元のいい家柄の令嬢で一族の不動産会社の重役をやっていた。女優のように綺麗な人で、綺麗な人だねと言ったら、過去に少しモデルをやったりミスコンで入賞もしたそう。イケオジで地位もあるCは彼女と婚約する前は芸能人やモデルとも付き合っていたと言う。

「まさかあのやんちゃで遊び人のおぼっちゃまラテンボーイが、金融会社の東南アジア統括の管理職の偉い人になってるなんてびっくりだよ。当時そんな人生に縁なさそうだったし想像もできなかった。本当にすごいね」

と言ったら、

「僕が今ここでアジアを拠点に何不自由なく暮らせて、婚約者もいて幸せな人生を送っているのはある意味君のおかげとも言えるね」

「え、そうなの?」と聞くと…

完結編③に続く。

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