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【本について】#1

 突然だが、読者の皆さんは本を読む際、「併読」というものをするだろうか。私はあまり挑戦してこなかった。今日までは。
 
 今週の日曜日、図書館から4冊の本を家族に借りてきてもらった。以前の記事にも書いたが、今月22日にインフルエンザ診断が下されてから外出を控えていた。28日もまだ咳が出ていたため、図書館には行けなかった。家族に借りてきてもらった本は以下の通り。

 ◆盤上に君はもういない by 綾崎隼
 ◆地下図書館の海 by エリン・モーゲンスターン
 ◆神様の暇つぶし by 千早茜
 ◆おとぎのかけら by 千早茜

 最初に読み始めたのは「地下図書館の海」。480ページという大分量、それに加えて二段組のページ構成。少々圧倒されながら読み進めている。だが、北米のジョージア州アトランタで毎年9月に開催されるイベントのSF・ファンタジー小説、コミック、ゲーム、映画などを対象とする賞である「ドラゴン賞」のファンタジー長編部門を受賞した作品ということもあり、その内容にワクワクしながらページを捲っている。
 
 そして、2冊目に併読しているのは「神様の暇つぶし」。こちらは今日から読み始めたのだが、もう全体の半分にページが到達した。相変らず千早茜さんの作品は面白い。風景や主人公を取り巻く環境、登場人物たちの心情の些細な変化が素晴らしい筆致で表現されており、読むほどに引き込まれる。

 今まで、私は「併読」というものを避けてきた。理由は単純明快。読むのならば、一つの作品に情熱を100%注ぎながら内容を楽しみたいから。だが、「地下図書館の海」を読み進めると同時に、「神様の暇つぶし」も読みたい欲がムクムクと出てきてしまった...。ページを開いたら、そこからもう止まらない。一気に物語に引き込まれてしまった。

 だが、両方に手を付けたことで中途半端になり、結局2冊とも読了できませんでした なんて悲しい結末を迎えるようなことはしたくない。まずはやはり、より熱中できる作品から先に読もうかな。

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