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トスカーナ キアンティ地方~グレーヴェ・イン・キアンティ~

グレーヴェ・イン・キアンティは先にご紹介した「モンテフィオラッレ」から徒歩20分ほどの場所にある

そもそも、グレーヴェ・イン・キアンティを目指して滞在先を出たのだが、バスの停留所から中心へ歩く途中にモンテフィオラッレへの案内板を見て先にモンテフィオラッレを訪れたのだった


☆グレーヴェ・イン・キアンティとは


「キアンティ」(日本で言うなら「キャンティ」)と聞くと、ワインを思い浮かべる方も少なくないことだろう

私はワインを好きで飲むけれど、詳しいわけではない
それでも「キアンティワイン」「キアンティクラシコ」というワードは昔から耳にしてきた

「キアンティ」はイタリア トスカーナ州にある、キアンティというエリアのブドウで造られた赤ワイン、またそのワイン産地のことで、このキアンティエリアには「○○ イン キアンティ(キアンティの~、キアンティにある~)」とつく地名が多い

キアンティエリアにはカステルヌオーヴォ ベラルデンガ、サン カシャーノ ヴァル ディ ペーザ、バルベリーノ タヴァルネッレ、グレーヴェ イン キャンティ、カステッリーナ イン キャンティ、ラッダ イン キャンティの 6 つの自治体があるそのうちの一つ、グレーヴェ・イン・キアンティは、フィレンツェからバスでくると最初に到着する自治体

バスを降りたところ(曜日や時間帯・交通量によって変わるがフィレンツェからバスで1時間ほど)

バス停から中心のマティオッティ広場までは10分かからない程度で、その途中にモンテフィオラッレへ向かう細道がある

この細道を進んでいくとモンテフィオラッレにたどり着く

☆グレーヴェ・イン・キアンティの中心「マテオッティ広場」


グレーヴェ・イン・キアンティの中心となるマテオッティ広場は三角形のような形をしており、広場を囲むように商店が並ぶ

土産物屋や飲食店が軒を連ねる
建物の1階部分のアーチの連なる部分ががPortico(ポルティコ)

建物の入り口前がPortico(ポルティコ)と言ってアーケードのようになっていて雨でも傘いらずな作りになっている

ボローニャへ行くともっと大きくて広範囲にPorticoがある

最初に来たときはNovellaたちとランチ前にアペリティーヴォ(食前の軽食)をとるために立ち寄った

Porticoより外側にもテラス席
みんなでアペリティーヴォを

今回は一人での再訪、ちょうどお昼時でお腹もすいた
前回教えてもらった老舗の精肉店「Antica Macelleria Falorni」で食事することに

◆老舗の精肉店「Antica Macelleria Falorni」

キャンティで9世代にわたり、伝統的なトスカーナの塩漬け肉から象徴的なヴィテローネ ステーキ、柔らかいローストからおいしいソーセージに至るまで、あらゆる種類の新鮮な肉、下処理品、味付けされた製品を選択して製造している

https://falorni.it/
店先のクラッシックな車がかっこいい(ルパン三世に出てきそう)
精肉店だがビストロもあり飲食できる
イノシシのはく製がお出迎え

せっかくなのでテラス席でランチすることに
店内のカウンターでメニューを選び、先払いだった

精肉店と言えどもビストロを併設しているし、キアンティワインのメッカでもあるので揃えているワインの数は豊富

ワインボトルがいくつか設置された機械があり、どういう仕組み(チケット制なのかコイン投入式なのか)かわからないが、グループで来ていた人たちはそれぞれ飲みたいワインを機械から注いで飲んでいた

私は面倒なのでハウスワインの赤を

料理も精肉店だけあっていろんなハム・サラミからしっかりとステーキなどもあり、パスタ類も数多くあった

老舗の精肉店に来たならやっぱりハムやサラミが食べたいと思い、盛り合わせを頼んだのだがこのボリューム。。。

こんなに量があると思わなかった
ハム・サラミとチーズ盛り合わせ(ハーフで13€:約2100円)

どれも結構塩っ気が強いので添えてある塩っ気のないトスカーナのパンがよく合う

しかし、まさかこんなに量があると思わず、大好きなラザニヤを見つけたのでつい頼んでしまった(自分で作るのが面倒なのでラザニヤは外で食べるものと思っている)

ラザニア(11€:約1800円)

さすが精肉店のラザニアだけあって、ラグー(ミートソース)の肉量がたっぷりで旨み充分、「腹パン」になっても平らげた

ハム・サラミ・チーズの盛り合わせに添えてあったパンとは別にパンが着いてきたが、これは持ち帰った

トスカーナのパンは塩っ気がない

追加でハウスワインの白をグラスでいただき、トータルで35€(約5,740円)!!!恐るべし「円安」だ。。。。日本にいてランチで6000円近くって女子会でもない限りないわ

「旅先での飲食はケチらない」と決めているので、今回も大満足満腹だった
グレーヴェ・イン・キアンティへ行くことがあれば、ぜひ老舗精肉店の味を楽しんで

腹ごなしにマテオッティ広場からその周辺を散策することに

◆サンタクローチェ教会

バスを降りてマテオッティ広場をまっすぐ進んだ突き当りに佇む「サンタクローチェ教会」は1833 年から 1835 年にかけて、ルイージ・デ・カンブレーディニーの設計で建てられた、グレーヴェ イン キャンティにあるすべての歴史的な教会の中では最も新しい教会

とてもシンプル
中へ入ってもシンプルで近代的に感じる

◆グレーヴェ・イン・キアンティ市庁舎
市庁舎なんだがおしゃれに見えてしまう
市庁舎の前、台座に立っているのは彫刻家イゴール・ミトライの「翼のあるトルソ(上半身)」で、ミトライ自身がこの広場にきて、彫刻・設置場所決定したのだとか

建物の色とどうかして分かりにくいが、灰色の台座にあるのが「翼のあるトルソ(上半身)」

◆観光案内所

キャンティクラシコのシンボル「黒い雄鶏」のマークが描かれた建物は観光案内所

グレーヴェ・イン・キアンティとその周辺の観光情報が置いてあった

◆ワイン博物館

写真を撮ってないのだが、ワイン博物館もあるので掲載しておこう

単にぶらっと街撮りのつもりで来たので、あまり何があるかには興味もなく。。。ただ印象としては広場以外は住宅地とオリーブと葡萄畑かな

おそらくここを訪れる人は近場のワイナリー巡りなどをするのがメインかと思う

最初来たのは週末でにぎわっている感じだったが、平日に来ると静か

☆フォトギャラリー


街撮りした中から気に入ったものをいくつか

何でもないけどバラがきれいだったので
週末ともなればテラス席は観光客でにぎわう
照明がともった雰囲気も見てみたい
こういう細道が丘へ向かっていくつもある
どこへ続くのか。小さな門があった
トンネルの上は住居

ほとんどスマホで撮った写真だが、本当は一眼レフを持参していてもっと良い写真があるのだが、画像サイズが大きくて気軽に投稿できずにいる

グレーヴェ・イン・キアンティ、のんびりと過ごすのにはよいところだ

⇒⇒次回へ続く

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