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【進撃の巨人3】無知が生む呪い。(ファイナルシーズンPart1まで観て)

※ネタばれ注意。

進撃の巨人ファイナルシーズンPart1まで観た。

人間は,何か共通の敵の存在がなければ団結することができないのだろうか。

私はこっち側,あなたも私と同じ側,あいつは向こう側,っていうふうに味方と敵という対立構造がないと社会を成り立たせることができないのだろうか。

壁内が世界の全てだと信じていたときは,人は人の痛みがわかるんだと,私は絶望の中にわずかな救いを感じていた。

でも,世界は壁外にも広がっていた。相手が人間ではないと刷り込まれた人間は,相手の痛みを想像する能力を失ったように見えた。かすかに相手も同じ人間なのかもしれないっていう思いが点滅するときはあれど、敵対視して傷つけることを選び続けた。

憎しみが何世代にもわたって再生産され続けて,骨の髄までしみわたっている。

殺してもいい。

殺さなければならない。

なぜなら彼らは人間ではないのだから。自分たちの安全を脅かす悪魔だから。

どちらの側にも,命を懸けてでも守りたい大切なものがあって,それぞれの人生を生きている。それは痛いほどわかる。

でも,無知であるということは,時に愚かなことにもなり得るのだ。

自分が信じているものにすがって,もしかしたら正しくないかもしれないだなんて露ほども思わなくて,ただひたすら自分が信じているもの,信じたいものに固執する。

継承され続けてきた呪いをどこかで終わらせなければならないのだろう。絶対はこの世に存在しないっていうことを肝に銘じて,時々立ち止まって,疑ってみることが必要なんだろう。

最後はどうなるのか。続きが楽しみ。

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