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意外と近くにあった“好き”が詰まった場所、           キレド ベジタブルアトリエ

千葉に移住したのはいちばん最初の緊急事態宣言が発令されたばかりの頃。
コロナ渦中の慣れない暮らしでなんとなく下を向いて歩いていた私ですが、知り合いも増えてきたころに「すごく良いお店がある」と誘われて出かけたのが、私が住む若葉区内にあるこちらのお店でした。

窓越しに見えるもの、植栽もすてき

センスの良い食器や衣料品なども販売されていて、じっと
眺めている間に運ばれてきたお料理の美しいこと、おいしいこと。
この時すでに再訪を決めていた、というか、次に取材をするのは
こちらのお店だ!と決めていたのです。

作家さんの展示コーナー

そんな経緯でこちらのお店に取材を申し込み、 あの日と同じメニューにプラスして、大好きなカレーを注文。 (一人でたいらげたわけではなく、同行したA隊員とシェア)

テーブルに届いたお料理に使った野菜をスタッフさんが説明 してくれたのですが“トランペットズッキーニ”“ひとみ人参” “カーボロネロ”など、聞きなれないけれど興味を掻き立てる 名前の野菜がきれいにお皿に盛られているのです。

食べるのが勿体ないけどいい匂いに刺激されまくり…!

最初にいただいた時もそうでしたが、スパイスを上手に使った お料理なので、香りがたまりません。この時点で説明を聞くより も「早く食べたい」が、顔に出ていたことはスタッフさんにも 気付かれていたでしょう…。 そしてバターナッツかぼちゃのポタージュをひとくち。

いつでも脳内で再現されるほどの美味!

ペーストのように濃くて旨味がいっぱいつまったスープ。 パンを注文しなかった事が悔やまれますが、がっついて他を しっかりと味わえない事になったらより悔やむだろうと、涙目で いただきました。ちなみに私、おいしい物をいただくと
涙が出る習慣があるのですが、この日も終始泣きながら食事を することに。しかし、涙目でもわかる美しい色合いの野菜たち!

ありがたいことにお野菜は購入もできます

この野菜、キレドさんたちご自身が運営されている農園で年間 150 種類も生産しているのだそうです。お店では、小柄で可愛ら しい奥様がお料理を担当されているのですが、主に農園を担当 されているご主人もお料理が大好きだそう。 では、元々は農家さん?料理人さん?どちらなのですか?と尋ねて みると、なんとお2人とも新規就農で農家を始められたとか…! 熊本県出身の奥様はグラフィックデザインのお仕事から、そして 千葉出身のご主人はソフトウエアのエンジニアからの転身という から驚きました。 北陸の古都金沢で、野菜だけのフレンチのフルコースに衝撃を受け ご主人の野菜人生がスタート。その後レストラン向けの珍しい野菜 を育てるかっこいいおばちゃん農家さんとの出会い、会社員生活 と並行して市民農園での野菜作りに挑戦。農家さんのアドバイスを 受けながら野菜と向き合い、畑中心の朝方生活を続けているなかで ご自身の“天職”について考えたそうです。 そして、暮らしまるごと変えることを奥様に提案されたご主人は すごいなあと思いますが、それをさらっと受け入れられた奥様!! なんてかっこいいのでしょうか。

店内のボードに描かれたイラストも欲しくなってしまうほどイイ

そして、ご主人の地元千葉の八街でこれまた“仙人”のような師匠を 見つけたキレドさんご夫婦、師匠のもとでさらに修業されたそう。 なるほど~と、感心していると奥様が「料理教室の講師をしている のは夫なのです」と、楽しそうに教えてくださいました。 偶然にも共通の知り合いがいたキレドさん。その方からも 「あのご夫婦は本当にエネルギッシュよ」と教えていただいたのですが 畑にカフェに、お料理教室! 私たちアンプリファイドの取材隊はキレドさんのご活動の全てを取材 しよう!と決意して帰社。ということで、“ちばのひとびと”キレドさん 編は今後も続きます。

見ているだけで美しいお料理、大好きなカレー(私の心の1位である、 御徒町のヴェジ・ハーヴ・サーガさんにひけをとらぬおいしさ!) ハイセンスな雑貨たち、と、素敵な人、こんな近くに“好き”が詰まった 場所があることを私は誇りに思うのでした。 

スタッフさんたちの仲の良さにもほのぼのします


キレドベジタブルアトリエ
千葉県千葉市若葉区小倉台5丁目13−4
営業日:木曜~日曜日 OPEN 10:30 ~ 18:00
ウェブサイト https://www.kiredo.com/

千葉モノレール小倉台駅から歩いて5分くらいでしょうか。
駐車場はお店の脇と少しだけ離れたところにもあります。

(取材・文 すわさをり)

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