Pokemon Sleepで寝ながらゲームとダイエットができるようになった

以前に見たNewsPicksの動画で、筑波大学の柳沢正史教授が「ショートスリーパーは本当に稀」だと言っていた。1000人に1人程度だと言う。

しかしこれまでの人生で、私は自称ショートスリーパーを何十人も見てきた。
私の交友関係の狭さを考えると、あまりにも多すぎるように思う。
つまりそのうちの多くがハードワークの末に不眠症になっていただけだった、と思うと切ない。
実際、私も「ショートスリーパーかも」と思った時期があったが、錯覚だった。
睡眠負債は未来の睡眠時間ではなく、いつか病として支払われる。
だから忙しくても、できる限りたくさん寝て欲しいと思う。

経験のある方も多いと思うのだが、ダイエット中、特に夕飯の糖質を抜き続けたりすると不眠になりやすい。
糖質は削りすぎると良質な睡眠を損なうので、2時間前に寝るための少量の糖質を摂取するのは効果的だ。
ダイエット中の不眠は次の日辛いだけでなく、本当に痩せなくなる。
睡眠不足はダイエットの最大の敵だと言われている。
睡眠が不足するだけで人は自然と毎日の摂取カロリーが300kcalほど増え、内臓脂肪がつきやすく太りやすくなる。つまり負のループに陥ってしまう。
だから、なるべくバランスのいい食事と十分な睡眠をとりながら、時間をかけて運動で痩せるのが最も健康で結果的には近道だろう。

十分な睡眠と言っても、自分にとってどれくらいの睡眠時間が必要かを把握できていない人も多いと思う。
基本的には中途覚醒のように短すぎる時間で起きていないのなら、睡眠時間が足りた時点で人は眠れなくなるという。
目覚ましをかけずに何時間ですっきりと目が覚めるか、記録してみるといいかもしれない。

仕事で体を酷使する人や、筋トレなどハードなトレーニングを習慣にしている人は、自身が思っているよりも長い睡眠を必要とする場合も多い。
私は以前、7時間睡眠を心がけていたが、筋トレを続けていくうちに不調を感じることが増えた。慢性的な疲労感が抜けず、筋肉痛の治りも悪い。そして浮腫みがちになった。
足りない栄養など、食事ももちろん見直す必要があった。しかし試しに8~9時間眠る日を作って見たところ、明らかに体の調子が良くなったのだ。
その後調べてみたところ、筋トレを定期的にする人に推奨される睡眠時間は9時間程度だと知った。
9時間と聞くと、多くの人は「寝すぎなのでは?」と感じると思うが、生活習慣にあわせて、疲れている日だけでも長めに寝る事を心がけるだけでも体調や生活の質が向上するかもしれない。

今は便利なことに、スマートフォンやスマートウォッチで睡眠時間や、深度といった質の記録まで簡単に取れる。
こういったツールの活用で睡眠が可視化できると、改善もしやすい。
私はこれまでSleep Meisterというアプリを使っていたが、今日から別のアプリを試してみるつもりだ。
本日リリースされた『Pokemon Sleep』は睡眠を記録しながら遊べるゲームとなっている。今夜からは、眠りながらゲームもできるという、まさにゲーム好きにとっては夢のような環境が手に入る。

冒頭で紹介した動画内では、ヒドラやクラゲも夢を見るのだと語られていた。
哺乳類だけでなく、魚も虫も、脳を持たない動物であったとしても、あらゆる動物が睡眠を必要とする。
脳よりも先に発明された睡眠は、われわれ神経系を持つ動物から切っても切り離せないものらしい。
人生の3分の1、もしくはそれ以上を眠って過ごすのだから、その間にできることが増えることはとても素晴らしい。
眠っている時間を有効活用できるとか、“タイパがいい”などと無粋なことを言うつもりはない。
ただ、起きた時に気分が良いと感じるきっかけとなるものが増えるのは、人生が豊かになると思う。
Pokemon GOが続かなかった人も、ダイエットに心が折れそうになっている人も、頑張るのは少し休憩して、一緒に今夜からPokemon Sleepで遊んでほしい。
そうして数日後にはゲームにハマって、みんながいつもより2時間長く寝られる日常を願って眠りにつきたいと思う。

おやすみなさい。

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