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アーティストの働き方

先日、梅雨入り前の太陽を楽しむべく、
作曲家の友人と平日の代々木公園で、
評判のよいコーヒースタンドとパン屋からそれぞれコーヒーとパンを購入し
ダラダラしていた。いや、お互い忙しい合間を縫っての喧々諤々の議論を重ねていた。

久しぶりに会ったということもあり、近況の報告や物作りについてと、
木陰と公園の開放感もあって非常に贅沢な時間だった。

彼の仕事のスタイルとして、複数の作曲の仕事を掛け持ちしない点があり、
作曲以外の興味がある仕事をしながら暮らしている。
複数の作曲を並列で進めると干渉するというか、ノイズが出てしまうのを嫌ってのことだそうだ。
逆に私は複数のデザインの仕事がないとバランスを崩してしまうタイプで、
このような仕事のやり方があるのかと目から鱗で「アーティストだな」と感嘆した。

共通して言えることは、質のいい音楽やデザインを作ることを中心に据えて、
どのように自分の頭をリセットさせ、完成までに何回PDCAサイクルを回せるのかだ。


今よりも経験が浅い時分には作業を進めるスピードも遅く、
一つの案件をこなすことが必死でトイレに立つことさえ忘れ、
パソコンの前から離れられずよく煮詰まっていた。

いわゆる「寝かす」といった作業。
私のように頭を切り替えながら進めていくのか、
彼のように感性を大切にできる環境を作るのか。
「いい仕事」をするために自分には何が必要なのかを知り、
意図的な時間の使い方や環境を作り出すことを徹底していた彼は
間違いなくプロだった。

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