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デザイン初学者へ常にお伝えしていること

今年(2020年)の9月から縁あって、2人の初学者へ向けてデザインを教えています。
1人はこれからデザイン業界へ転職したい方、もう1人は副業からフリーランスへ業を移したい方。


細かなカリキュラムとは別に、一貫してお伝えしていることがあります。
それは「世間で普通とされているデザインをきちんと把握すること・真似ること


専門学校や美大生の場合、学ぶ時間が2〜4年間与えられていますが、
僕の生徒さんの場合はたった10コマ。
眼を養う時間も、知識と技術を身につけるにも充分ではありません。
ただ、僕がデザインを学び始めた時と大きく違うのは、Google画像検索はもちろんのことピンタレストやBehanseといった世界中の優れたデザインをすぐに検索ができる環境が非常に豊かになった点です。


ついつい作ることや、ソフトウェアを使うことの楽しさが先行してしまいますが、
デザインは使う人がいることを想定しないことには始まりません。
地図1つとっても、これまでデザインに触れてきたことのない人がつくる地図はとてもじゃないですが見れたものではありません。
それでも、美容室や居酒屋のショップカードの裏を確認してもらい、ピンタレストでおしゃれな地図を検索してもらった後に仕上がってくる地図はやはりそれなりに使えるレベルになってきます。


やはり最初は「自分」に目線がいっていて、「自分なりにがんばった」デザインを作ってしまいます。
もちろん生徒さんも指摘されて「そういえば地図ってこんな感じでした!」と気づきます、未熟ゆえに一手遅いというだけのお話なんです。
つまりはこれまで知らず知らずのうちに触れてきた「人のため」に作られた一般的なデザインが何かを把握し目標として作らないといけないよ、ということ。


真似することへ抵抗感を感じる人もいますが、使いやすさ・分かりやすさはすでにそれを体験しているからこそのもので、
初学者は特にきちんと調べてレベル設定を「自分なり」から「人のため」へ移動させることがすごく大事です。
守破離の「守」、普通のすごさに気づいて、普通の感性を身につけるところから社会人生活が始まるのだと考えています。

ありがたいことに僕も多くの先輩方に教えてもらってきたので、
それらを少しでも多く生徒さんへお伝えして、少しでも夢や目標に近づいてくれたらなと思っています。

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