ep.3 友達にアートメイクしてもらったり、オーフス観光したり。@JKの北欧フォルケホイスコーレ留学日記
なんだかんだ留学して一番混乱していることが「世界の国名」。
日本語でさえヨーロッパの国名覚えてないのに、英語で言われると余計にわからなくなります。特に紛らわしいのがオランダとチェコ。
オランダは英語で『ネダーランド』
チェコは『チェコリパブリック』
さらにややこしいのが『〇〇人』『〇〇語』を表す言葉。
オランダ語は『ダッチ』
チェコ語は『チェック』
もう原型とどめてなくない?
いまだに頭の中では『ネダーランド=オランダ』の方程式が成り立ってません。
8/21 Monday
この日から正規の時間割での授業がスタート!
一発目はMusicでした。
Musicの授業、ちょっと簡単めなので、弾けるようになったら全然関係ない日本の歌を練習してます。
それでも先生は何にも言いません。
なんなら、たまに「この楽譜は簡単にしてあるから、あむには物足りないと思う。YouTubeに難しめのやつもあるからチャレンジしてみて」と言ってくれるくらい。
午後の授業はドラマでした。
短い劇を考えたり、動画を作ったりするこの授業。
正直言うと私、この授業苦手……。
小学校のとき、学芸会で主役やって楽しかった思い出があったので、「劇がやりたい!」と思ってこの授業を取ったのですが、英語がわからなくて毎回落ち込んでます。
劇やるとき、ほぼ即興でセリフを作らないといけないのは、英語初心者の私にとってつらい。
舞台上で言葉が思いつかなくてジェスチャーで表現するも、伝わらずシーンとなったこともありました。
どういうことをやらないといけないかすら理解できないときもあって、同じチームの子が意見を出して、実際やり始めてから「こんな授業だったんだ」と気づくなど、悔しい経験もいっぱいしてます。
同じチームの子からしたら迷惑だろうなーと思うけど、幸いみんな優しく接してくれるのでなんとか保ってます。
雑談振ってくれたり、「あむにはこの役が合ってるよ!」と劇の構想をわかりやすく話してくれたり。感謝しかない。
でも、この授業1コマ2時間で週に2回もあるので、結構きついんですよね……。
この授業取るのやめようか割と真剣に考えてます。
そうそう、この学校は本当に自由なので、双方の先生の同意があれば、選択した授業を変えられるんです。最初、ライティングの授業取ってたけど途中で違う授業に変更した子もいました。
先生に言えばかなりさらっと変えられるらしいです。
私も先生に相談してみようかな。
8/22 Tuesday
火曜日は午前中のみ授業があります。
私が取ったのは『180degrees』という授業で、自分の夢や目標、悩み、コンプレックス、今の心情などを紙に書いたり話したりしてみんなにシェアして、自分自身を見つめなおす、という内容です。
本当にフォルケホイスコーレらしい授業ですよね。
この授業では涙を見せる生徒もいます。
自分の気持ちを話して、優しく包容力のある先生のアドバイスを聞くと、きっと抑圧していた感情が出てくるんだろうな。
私は正直英語初心者なので、他の生徒の言ってることが理解できないこともあるんですけど、それでも毎回もらい泣きしてます。
なんも意味わかってないのに、悲しさとか悔しさとか、全部伝わってくるんですよね。不思議。
世界共通の言語は英語じゃなくて感情だなーと実感しました。
言葉が通じなくても笑顔でいれば、みんな笑ってくれるし、泣き顔を見せれば誰かが一緒に気持ちを共有してくれる。
それに言語の力が組み合わさったらもっと最強だけど。
午後は生徒ミーティングやcomitteeミーティング、コンタクトグループミーティングとミーティング尽くし。
コンタクトグループミーティングは他のミーティングとは違って、担任や同じコンタクトグループの子とおしゃべりするラフな会です。
午前中の授業でベイキングのクラスの子たちが焼いたケーキを食べました!
一休みしたあと、みんなでお散歩に行きました。
歩いている途中にボーイスカウトの集会所がありました!
私は昔ボーイスカウトに所属してたことがあったのでちょっと懐かしい気持ちになりました。
音楽を爆音で流して、ノリノリで歩いてました。最高。
散歩から帰ると寮の中に面白そうな通知がありました。
ファッションウィークらしい。日ごとに決められたテーマに沿った格好をしてこよう!というイベント。私は本当に最低限の服しか持ってきていないので参加できなさそうだけど、みんなのファッション見るの楽しみだな。
夜は寝るまでずっとギターを弾いていました。ここに来てから毎日必ず楽器に触れています。日本語の曲を弾いていてもみんな聴きに来てくれるから、やっぱり音楽は世界共通だな~と実感しています。
この日は、友達とベースでセッションしました。私がてきとうに弾くコードに合わせてベースを弾いてくれて、本当にすごかった!!
8/23 Wednesday
午前はMusicの授業、午後はドラマの授業でした。
ドラマの授業では、有名人の名前をヒントをもらって当てるゲームをしました。
夕飯を食べたあと、アートメイクが得意な友達にメイクをしてもらいました!
1人ひとり違うメイクを完璧に仕上げてくれました✨
本当にメイクが上手い人って手先に迷いがなくてすごい、尊敬しかない……🙏
その子のメイクが個性的かつおしゃれすぎて、私もカラーパレット買いたくなってます。我慢我慢……🥲
後日談なのですが、このメイクをしてくれた子は学校を去りました。この学校よりも彼女に合った学校が見つかったからだそうです。
学校を離れるときも悲しい雰囲気ではなく、これからも元気でね!とみんなとハグして最後まで暖かい笑顔を見せてくれました😭
8/24 Thursday
YouTubeで友達の国の幼児向けの歌を聴いたり、日本の歌を聴いてもらったりしてました。
なぜかオランダ人の友達が『Hot limit』を知ってて爆笑🤣
このド派手な衣装が国境を越えて知られているとは……
ひと通り曲を聴き終えたら、次はダンスタイムに🤙
簡単に踊れる動画をJust DanceというYouTubeチャンネルで観ながら踊りまくってました!
真夜中から汗だくになりました💦
みんなハアハア言いながらも休憩なしノンストップで踊り続けました🪄
洋楽ってテンション上がる曲多くて最高🫶
8/25 Friday
午前はMusicの授業、午後はウィークエンドアクティビティで、指定された動画を撮るゲームをしました。
外国の歌を歌っている様子を撮ったり、歴史に関する動画を撮ったり(私たちのチームはベルリンの壁が崩壊されるところを人で再現しました)いろいろなお題が出されて面白かったです。
そして、夜はCafeというイベントがありました。
Cafeという名前ですが、おしゃれなスイーツやドリンクが提供されるわけではなく……。
簡単に言えば校内でお酒を販売して、みんなで飲みまくるイベントですね。
デンマークではアルコール濃度にもよりますが、16歳から飲酒できるらしいです。
普段はこの学校にアルコールを持ち込むのは禁止されているのですが、このイベントがあるときだけは許されています。
もちろん、出身国の法律でお酒が飲めない子もいます。
そんな子のためにジュースも売ってました。
私たち日本人とオランダ人の友達は飲めないので、ジュースをちびちび飲みながら学校の前の草原でゴロゴロしてました。
すると、飲み疲れた子や、宗教上の理由でお酒飲めない方が来てくれて、一緒にゆっくりおしゃべりしました。
Cafeの販売所が閉まる時間になったので、学校に戻るとそこはもうパーティー状態でした。
みんな音楽に合わせて踊ったり、廊下に寝転んで騒いだり。
そこにいると、私もテンションが上がってきて、シラフなのにも関わらず、べろべろに酔った子と同じくらい騒いでました。
自分でもすごいと思う。
これは新しい才能を見つけてしまったかもしれない。
普段あまりしゃべらない子も、酔うと悩みとか自分自身についていろいろお話してくれました。その子のことが知れて私もうれしかったです。
8/27 Sunday
デンマーク第2の都市、オーフスへ行ってきました。
乗ろうと思っていた電車に乗り遅れてしまい、1時間近く最寄り駅で待つことに。
電車で3時間揺られて、やっとオーフスに到着!
今回はデンマーク人のお友達が全部タクシーも電車も手配してくれたので、何も考えずに楽しめました。本当にありがとう……_(._.)_
着いたらちょうどお昼ご飯の時間だったので、フードコートへ。
寿司、韓国料理、メキシコ料理など多国籍なお店が並んでいました。
私たちは韓国料理を食べたのですが、その料金の高さにびっくり。
なんとランチで2000円するんです……
フードコートなので、これでも専門店よりは安いらしいです。
デンマークの物価は高いのですが、とくに外食はレベルが違います。
フードコートでかなり芸術的なトイレを見つけました。
その後は、オーフスにある大きい図書館に行ってきました。
中でワークショップしててなんか楽しそうだなと思った。
こういう図書館なら毎日でも行きたくなるよね。
建物がいちいちきれいすぎて、写真撮る手が止まりませんでした。
特に驚いたのが、子供向けコーナーの充実度。
私の地元や住んでいるところの図書館では、児童向けの本が置いてある場所は端に追いやられがちなのですが、ここでは中央に位置していて、しかも広いスペースが取られていて感動しました。
休日ということもあって、たくさんの親子連れが訪れていました。
私も小さい頃は毎週末図書館に通っていたので懐かしい気持ちになりましたね。
でも、日本の図書館とここの違いは、子どもの遊び場があるところ。
結構しっかりと遊具があって、本当に公園みたいな雰囲気でした。
そりゃみんなついでに本読んじゃうわ。
親としても、子どもが読書も遊びもできる場所があれば安心して連れて来られるだろうなーと思いました。
日本でもこういう施設があればいいのに。
とにかく広くて、本棚と本棚の間も車いすが余裕で通れるくらい空いてました。それに配置のセンスがいい。どうしたらこんな設計ができるのか教えてほしい。
図書館から出たあとは、オーフスの街をぶらぶら歩いてました。
通りで可愛いバー見つけました。私もオレンジの中に入って仕事したい。
ヨーロッパの街並みが大好きすぎて、写真フォルダが建物の写真ばかりになってしまいます。
それを見たヨーロッパ出身の子が「日本の街の方が綺麗なのに、どうして?」と言っていて、やっぱりお互いないものにあこがれるんだなーと思いました。
建物のスケッチとかできたらもっと楽しいんだろうけどね。
歩いていると、Flying tigerを発見!
Frying tigerはデンマーク発の雑貨屋さんで、日本でもかなり人気のお店です。
私自身は店舗に行ったことはなかったのですが、友達が使ってるFrying tigerの雑貨を見て「こんな可愛いもの売ってるとこあるんだ~」と思っていました。
つい実店舗に行ける!しかも本場であるデンマークで!!
大興奮で店内に入って物色してました。
どれもこれもちょー可愛くて選びきれなかったけど、苦悩の末買うものを3つ選びました。
まずは誰かにお土産で渡したいな~と思ってるハロウィングッズ。
点滴風の飲み物入れです。赤いドリンクを入れたら簡単に吸血鬼のふりをすることができます。
なかなか日本では買えない斬新な商品だよね……。
2つ目はプリチーすぎる指輪。こいつらに一目ぼれしてしまって、買わなきゃ後悔すると思って買いました。
デザインとサイズ的に子ども用っぽいですが、私のサイズは基本的にヨーロッパ人の子どもと同じくらいなので問題ないです。
気分が乗らない日も、この指輪をつけると笑顔になれます。世界平和。
3つ目は普通のハンガーです。
これはシンプルに必要だったから買いました。
これ以上買ったらお財布がピンチだから、と泣く泣くFrying tigerを出て、次はNomalという、デンマークのドラッグストア的な雑多にいろいろなものを売ってるショップに行きました。
そこでまたまた可愛すぎるネイルと運命の出会いをしてしまい、買っちゃいました、(でも日本で買うより安かった)
後日手に塗ってみたら、こんな感じで高発色&ラメギラギラで最高でした。
買い物を楽しんだあとは、オーフス駅から少し列車に乗って、デンマーク人のお友達のおうちへお邪魔してきました。
さすがに人のおうちを写真に撮るわけにはいかないので、皆さんには見せられないのですが、本当に、本当におうちが綺麗だった。
近代的なデザインと高い屋根、余裕のある空間、インテリアを選ぶセンス。全部が完璧。私もいつかこんな家に住みたい……!いや、住んでやる!と心に誓いました。
夕飯に友達のご両親が美味しいピザを注文してくれて、温かく迎えてくださいました。大感謝すぎる……!
帰りも友達のお父さんが車で送ってくれました。
この週もほんと充実してて楽しかった~~~!
まとめ
なかなか時間がなくて、この日記を書いているのが9/12です……。
覚えているうちに記録しておかねば。
最後に小話して終わります。
友達いわく、デンマークにいる蜂は人間を刺さないから警戒しなくて大丈夫らしいです。人間の汗を舐めとるために近づいてくるそう。
ほんとに……?
私はいまだに疑ってます。
ヨーロッパ出身の子はみんな、虫が部屋に入っても、ご飯の周りをハエが飛んでいても気にしないので、虫苦手な私からしたら「えー!?」とびっくりします。
ただ、部屋に大きい虫が入ったときは毎回助けてもらってます。いつもありがとう。
ではまた!
フォルケホイスコーレの中では、普通に先生の飼ってるワンちゃんがうろうろしてます。賢い子なのでみんなに愛嬌を振りまきながら、ちゃんと飼い主についていってます。
それと、外にやけに人懐っこい猫がいるな~と思って触っていたら、その子も先生のペットでした。
放し飼いがデフォルトなのか……?
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