タイトルに「え？」と驚いた方もいると思います。
この文にデンマークの寛容さ、人を信頼する心が詰まっているなと思ったのでタイトルにしました。
詳しい話はあとに書いているので、ぜひ最後まで読んでいってください🙌

ついに着きました。デンマーク！
8月11日の朝に出発して、現地の学校に着いたのが12日の15:00。
かなりハードな旅だったな……

現地の学校に行くまででも、新しい発見や面白い出来事がたくさんあったのでシェアしたいと思います！

出発する時からもうすでにギリギリでした。
広島市内にあるバスセンターに行くためのバスに乗ろうとしたのですが、スーツケースが重すぎて階段を降りられず……
結局、寮を出たのはバスが来る3分前。

このバスを逃したら全部の計画が台無しになるので本当に焦りました😂
今までにないくらいの全速力ダッシュを決めて、なんとかバスに乗ることができました。

バスセンターに着いたら、先輩が見送りに来てくれていたので、少しお話ししました。
あと3か月こうやって話すこともないのかーと思うと少ししんみり。
お互いの無事を祈ってお別れしました。

その後羽田空港から14時間フライトを経て、

フランクフルト空港に到着。
そこからは英語しか通じない世界です。
緊張で少し背筋がピンとしました。

乗り換えてデンマークに行くため、保安検査場を通らないといけないのですが、そこで事件は起こりました😭

ムキムキのおっさんが
私が持っている大量の薬を見て、
「これは何？」
と聞いてきました。

「持病の薬です。自分で使うためのものです」
と答えても、職員は睨むように私を見ていました。
まじで内心ビビってた😑

薬に詳しい他の職員からのチェックが入ったところ、この薬は持ち込みがOKと判断されたのでほんとうによかったです。

そして、私が全身を検査する機械に入ろうとすると、さっきの職員の方が
「待って、これジャケット！脱いで！」

ただ、私の来ていた服はジャケットっぽいワンピースだったので、
「ワンピース！脱げない！」
「いやジャケットだ！」
「ワンピースだって！」
（だって！はつい日本語が出てしまった）
と軽く言い合いに。

それでも納得できなかったらしいので、ワンピースの前のボタンを開けて肌着を見せたら職員、呆れて「あいつまじかよ」という表情をしていました。

こういうときはひるんだら負けだと思って強行突破しました。
なんとかなってよかったです。

どうにかこうにかドイツの保安検査場を抜けて、そこから飛行機を乗り換えて、1時間ほどフライトしたら……

憧れの国・デンマークに到着！
飛行機を降りてすぐセブンイレブンがあったり、ごみ箱に日本語が書かれてたりしてびっくり。

コペンハーゲン空港から、少し電車に乗ってコペンハーゲン中央駅へ。

途中、急に電車が止まって混乱しましたが、デンマークではよくあることらしいです。

コペンハーゲン中央駅で、学校の最寄りであるRibe駅までの切符を買いました。

私はICというデンマークの新幹線と呼ばれる列車で行ったのですが、チケットを買うのが簡単すぎて、本当に買えてるのか心配になりました。

日本の新幹線はのぞみやこだまに分かれていて、それを把握してチケットを買わないといけないけど、デンマークの列車は、コペンハーゲン中央駅からRibe駅までの切符を買えばこの区間は1日中乗り放題。
（ごめん伝わりずらいかも）

超アバウト。
なんなら改札もありません。
たまに列車の中で、切符を確認しに駅員さんがやってくるくらい。

そして、Ribe方面に行く列車に乗ろうと思って、駅の電光掲示板に表示されていた5番のホームで待っていたら、またひやひやする出来事が。

発車予定の3分前になっても
電車が来ないのです。
近くの電光掲示板に次に来る電車が表示されるはずなのに、いつまでたっても私が乗りたい電車の名前がないんです。

「あれ、おかしい」と思って違う掲示板を見たら、
「5番ホームに来る予定だったけど、7番ホームに変更になりました～」
と書いてあって死ぬほど焦った。

このとき電車が発車する2分前。
幸い5番ホームと7番ホームが近かったので、18キロ近い大荷物を抱えて死ぬ気で走りました💦

そして、どこ行きかの表示も見ず、列車に飛び乗りました。

しかし、まだまだ混乱することは続きます。
デンマークの列車は号車ごとに行先が変わるんです😭
途中で分裂して違う方向に行くことも。

だけど、私は電車に飛び乗ったので、今自分が何号車にいるのか、どこの号車に行けばRibeに着くのかわからなくて、近くに座っていた老夫婦に尋ねました。

彼らは英語が理解できていない私にもすごくすごく親切に教えてくれて、心からほっとしました。

なんとかRibe方面に行く号車に座り、ほっとしました。

デンマークの電車に乗ってびっくりしたことがたくさんあります。

その１　自転車が電車の中に普通に乗り込んでくるところ。
満員電車大国・日本で同じことしたら大変なことになりそうですね。

その２　リードをつけていない犬がうろうろしているところ。
飼い主も、歩き回っていても気にしていない様子。
リードをつけなくても戻ってくる信頼があるんだろうな。

その３　赤ちゃんの乗ったベビーカーが置いてあるところ。
けして放置しているわけじゃなくて、親がトイレに行くちょっとした間に置いているだけなのですが、日本人からしたらひやひやします。

ベビーカーを置いて行っても大丈夫なくらいデンマークは治安がいいのかもしれませんね。（あくまで田舎の話です。都市は危険がいっぱい。スリはよくあるようなので気を付けて！）

デンマーク人の他人を信頼している様子に感銘を受けました。

そんなこんなでICに揺られること1時間半。
その後、2回乗り換えをして無事学校の最寄り、Ribe駅に着くことができました！

あとは、タクシーに乗って学校へ向かうのみ。

と思いきや、事前に予約していたタクシー会社から
「ごめん、運転手が見つからなかったから行けないわ」
と連絡が。

駅から学校までは約9キロ。3か月分の荷物を持った私には絶対に歩けない距離です。

もう少しで学校に着くというところで、こんなことになるとは想像していなかったので、途方に暮れました。

そのとき、トビタテの壮行会で出会った、同じ学校に留学する予定のお友達を思い出して、今どこにいるか電話しました。

彼女はタクシーに乗って学校に向かっていたらしく、私が困っているのを聞いて、「今からRibe駅向かうから、一緒のタクシーに乗って行こう」と言ってくれました😭

その子と合流して、日本大好きなタクシー運転手とお話すること20分弱。
その間ずっと窓の外を眺めていたのですが、留学先の学校のあるRibeは、牛や馬が放牧されているくらいのどかな田舎町だなと感じました。

ただ寂れた田舎ではなくて、歴史的な建物や雰囲気が残っていて、Ribe市街には観光地のようなショッピング街がありました。
日本でいう小京都といった感じでしょうか。

そして、ついに、やっとのやっとで学校に到着！！

着いてすぐ、全体ミーティングとコンタクトグループのミーティングがありました。

コンタクトグループは、一緒に掃除や料理の片付けを行う班みたいなものです。1グループに1人担任の先生がついているので、クラスっぽいところもあります。

その後は、これから3か月使う部屋に行って荷ほどき。私の部屋は、物語に出てきそうな屋根裏部屋みたいでお気に入りです。

私の部屋は校舎の中でも古い棟らしくちょっとボロいけど、それすら味があっていい感じ。（ちなみにルームメイトはこの部屋あんまり好きじゃないらしいです）

校内をうろうろしてみた。
さすが北欧。家具のセンスが良すぎる。

デンマークには「ヒュッゲ」という言葉があります。
居心地がいい空間や楽しい時間、という意味です。

デンマークの人はヒュッゲを大切にしている、というのは知っていたのですが、今まで具体的にどういうことなのかわかっていませんでした。
でも、今回実際にデンマークで暮らしてみて、自分がより暮らしやすいように家具や家の間取りにこだわるのもヒュッゲの1つなのかなーと思いました。

ディナーを食べたあとはevening activity。

指定されたものをどれだけ持って来れるかを競うゲームをしました。
自転車、イヤリング、ブランケット、本などいろんな物が指定されたので学校中探し回りました😂

中でもびっくりしたのが、ゲームで指定された物の中に普通にコンドームが入っていたこと。
日本では口に出すことすらタブー視されているのに、学校の、しかも初日のアクティビティに出てくるなんて！
かなりヨーロッパを感じた。

そのあとは学校の近辺をお散歩。
たまたまそばにいた子たちと外に出たのですが、めちゃくちゃ早口で英語しゃべってて全然聞き取れなかったので、カエルを捕まえたり、周りを見渡したりして遊んでました。

こんな感じで、1日目が終わりました。

日本から約48時間。怒涛の2日間でした。
デンマークに着いてから数日は疲れと時差ボケで永遠に眠かったな💤
ちなみにデンマークと日本は7時間の時差があります。

日本から8650km離れたデンマーク。毎日、文化や価値観の違いなどなど、新しい発見がいっぱいです！
これからものんびり留学日記を書いていこうと思うので、ぜひ読んでみてください💗

ではまた！