エンゲージメント組織の事例を読んでみて
メッセホールディングス宮本 茂さん、リンクアンドモチベーション白木俊行さんの共著『組織X「エンゲージメント」日本一3連覇企業が語る、24のメソッド×事例』を拝読しました。
事業は個々人の能力以上、組織として何を掲げてやり切るのかによって描ける成長が変わると、組織力の重要度を考えながら、事例を参考にできる良書です。
本書のポイントをまとめてみましたのでご参考となれば幸いです!
概要
・事業と組織は両方とも大事だが、どちらかを優先するのであれば、組織であり社員との判断基準で組織づくりにこだわることで事業を大きく成長させた事例を学ぶことができる。
・さまざまなノウハウが想起される上でも、何をやるか以上に、どこまで徹底的に施策をやり抜くかの方が何倍も重要との前提で組織づくりの選択と集中を見つめ直せる。
・問題解決のために問題は個人のせいではなく、組織や環境に起因していると考えることで、個々に特別な能力はなくとも、組織で力を合わせて素晴らしい成果を出すことができ、全員が幸せになれる。
Point①:内省と突破口に基づく事例
組織にメスを入れなければならない谷を乗り越えて、エンゲージメントを高めるためにメッセ社が工夫した1on1やナレッジシェア、理念体現ストーリー、過去比成長の評価制度といった事例をその背景に込められた想い、狙いと変化から学びを得ることができます。
Point②:自組織を客観視するフレームワーク
Philosophy(理念策定)、Positioning(戦略策定)、Performance(業績向上)、People(人財開発)の「経営の4P」や、Corporate-identity(企業個性)、Center-pin(目標接続)、Confidence(『信頼構築)、Commit(理念浸透)の「4Pを繋ぐ4C」といった斬新な組織フレームワークから、PDCAや会議体などの日常的な仕組みの着眼点を抑えることができます。
Point③:チェックしやすい24の原則
章立てごとに要点が24の原則としてまとめられており、自組織の伸び代に応じた重点項目をベンチマークすることができます。
例えば、下記の原則があります。
以上のように、本気で組織変革に挑み変化を生み出したケーススタディと、数々の事例に対峙する中で体系立てられらたフレームワークの両輪から組織力を高める術を考えられる良書でした。
その他、リンクアンドモチベーション出版の書籍では下記もおすすめです。
※他に、組織論に関する推薦書籍をまとめた記事を執筆しています。
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