あむろ

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for Startupsシニアヒューマンキャピタリスト、マネージャー←KCCSアメーバ経営コンサルタント← Deloitte Tohmatsu Venture Supportインターン←組織心理学×管理会計←偏差値40私立高校 ×バイト三昧←6人兄弟長男

マガジン

  • 人と組織の探究

    本noteでは、人の可能性を拓く組織づくりのための新しい気付きを届けることを目的に、組織論とケースを考察していきます。

  • グローバルイノベーション事例研究

最近の記事

2024年4月読書①:戦略系

1.起業のファイナンス(磯崎哲也) 資本市場と経営管理の理解、アニマルスピリッツの重要性を学べます 2.ウォー・フォー・タレント(エド・マケルズ) 事業成長のためには人的資本の希少性に向き合うことが重要と考えさせられる示唆に富んでいます 3.ALL for SaaS(宮田善孝) プロダクト戦略に関する視点や用語を網羅的に抑えることができます 4.product-led growth(ウェス・ブッシュ) セールスがプロダクトを売る戦略と、プロダクトでプロダクト

    • War for Talent 人的資本の希少性に立ち向かうための組織戦略

      2000年初頭、マッキンゼーはWar for Talent と題する人財の希少性への適応に警鐘を鳴らした人材獲得・育成競争に関する書籍を発刊されました。 その内容は、20年以上経った今でも、労働生産人口の減少、DX時代の産業構造の変化に伴うスキルの多様化の影響を受ける日本の労働市場においては有効的で、組織戦略を考える上でのバイブルとしておすすめです。 事業運営における業績向上には、絵に描いた餅にならないよう戦略を実行できる人が不可欠。 特に経営と現場の結節点として、人の力

      • SaaSプロダクト戦略の要諦を読んでみて

        freee株式会社のVP of Product management(2023年12月退職)、ALL STAR SAAS FUND Advisor、日本CPO協会理事を歴任し、国内のSaaS業界を牽引されている宮田 善孝さんの著書『ALL for SaaS SaaS立ち上げのすべて』を拝読しました。 https://amzn.asia/d/fqlcomj 少子高齢化が進む日本社会において生産性向上や効率化のためのDXは必要不可欠であり、さまざまな領域でプレイヤーが急増してい

        • ディズニーの組織開発を調べてみて

          ディズニーが多くの人を惹きつけるような高いクオリティのサービスを提供できる秘訣は何か? ふと気になり、福島 文二郎さんの『9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方』と、『9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ』を拝読して得た気づきを5つの観点で整理します。 人が育つ環境の仕掛けが興味深く、なぜ世の中になぜ研修が存在するのか、組織開発の重要度を考えるきっかけになりました。 マニュアルには落とし込めないホスピタリティが一人ひとりに芽生え

        2024年4月読書①:戦略系

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        • 人と組織の探究
          37本
        • グローバルイノベーション事例研究
          4本

        記事

          2024年3月読書②:カルチャーデザイン

          1.カルチャーモデル(唐澤俊輔) 普遍的に誰にとっても「いい会社」は存在せず、期待のGAPが少ないことが重要だと、成り行きになりがちなカルチャーデザインの着眼点と術を体系的に学ぶことができます 2.NO RULES 世界一「自由」な会社(リード・ヘイスティングス、エリン・メイヤー) 自由と責任の文化には能力密度がセットで不可欠と、組織ケイパビリティと文化の連動性を考えられます 3.世界最高のチーム(ピョートル・フェリクス・グジバチ) 自分らしさを発揮しながらチー

          2024年3月読書②:カルチャーデザイン

          Silver Bulletはない!新任マネージャーがぶつかる壁

          ウォーフォータレントの時代において、多くの組織で、経営と現場を接続するミドルマネジメントが不足しています。 そして、個人のキャリアにおいてもマネジメント経験が重宝されるものの、個人では解決が難しいさまざまな課題の板挟みになる苦難から挫折したり、そもそもマネージャーになりたくない症候群が増えたり、と需要と供給が崩れていることが実情ではないでしょうか。 私自身もマネジメントを約3年を経験していく中で、「これさえやればOK!」との効果的な解決策を比喩するSilver Bulle

          Silver Bulletはない!新任マネージャーがぶつかる壁

          2024年3月読書①:仕事術

          1.入社一年目からの働き方(田久保善彦、中村直太) 学生時代と社会人とでは、所属するコミュニテイと人間関係に大きな変化が生じるとの前提と、時勢に伴う価値観の変化を捉えた【Will】【Skill】【Network】の3つの観点で仕事の基本を考えられます 2.入社1年目の教科書(岩瀬大輔) メールや鞄持ち、コンディション管理、アポイントといった日常に溢れる行為から、どんな立場になろうとも変わらない大事なビジネスパーソンとしての芯を養う術を学ぶことができます 3.メモの

          2024年3月読書①:仕事術

          リサーチ4. 創薬×AI〜創薬の進化を加速させるExscientia〜

          新薬の開発には、通常数百億円から1000億円以上のコストがかかり、9〜16年の長期間が必要とされています。 しかし、AIの活用により、この開発コストを大幅に削減できる可能性があります。 例えば、候補物質の探索から化合物の合成まで、通常1000回もの試行が必要だった作業が、AIの効率化によりわずか100回で済むようになるといったイノベーションが期待されています。 そのため、製薬業界ではいかにして迅速に成功の確度の高い創薬プロセスを実現するのかに、学会の論文や自社の研究結果とい

          リサーチ4. 創薬×AI〜創薬の進化を加速させるExscientia〜

          新卒にお勧め!ビジネス基礎力を築く推薦書籍15選

          仕事は一般的に1日の3分の1近くを占めます。 そのため、きっとネガティヴに仕事をするよりも、ポジティブに仕事ができる方が人生は豊かになるはず。 そこで、ポジティブに仕事をするためのビジネス基礎力を築く推薦書籍をまとめましたので、ご参考となれば幸いです! (1)バイブル1.入社一年目からの働き方(田久保善彦、中村直太) 学生時代と社会人とでは、所属するコミュニテイと人間関係に大きな変化が生じるとの前提と、時勢に伴う価値観の変化を捉えた【Will】【Skill】【Netwo

          新卒にお勧め!ビジネス基礎力を築く推薦書籍15選

          エンゲージメント組織の事例を読んでみて

          メッセホールディングス宮本 茂さん、リンクアンドモチベーション白木俊行さんの共著『組織X「エンゲージメント」日本一3連覇企業が語る、24のメソッド×事例』を拝読しました。 事業は個々人の能力以上、組織として何を掲げてやり切るのかによって描ける成長が変わると、組織力の重要度を考えながら、事例を参考にできる良書です。 本書のポイントをまとめてみましたのでご参考となれば幸いです! 概要 ・事業と組織は両方とも大事だが、どちらかを優先するのであれば、組織であり社員との判断基準で

          エンゲージメント組織の事例を読んでみて

          2024年2月読書②:組織論

          1.組織設計概論(波頭亮) 企業が市場で勝ち残るためには戦略だけではなく、組織設計が重要であること、その奥深さを体系立てて学ぶことができます。 2.職場の人間科学(ベン・ウェイバー) 休憩のタイミングやランチテーブルの大き差を変えることで職場の生産性が変わるといったピープルアナリティクスがベストプラクティスを発見する有用性に気付かされます。 マネーボールのようにデータに基づく意思決定で新しい可能性を見出せるか。 3.データの見えざる手(矢野和男) ピープルアナリ

          2024年2月読書②:組織論

          組織図デザインの検討ポイント〜機能別、事業部別、マトリクス〜

          1964年チャンドラーは「組織は戦略に従う」、1978年アンゾフは「戦略は組織に従う」との理論を主張しました。 日本語訳ではどちらも組織と訳されていますが、チャンドラーの指す 「組織」 とは「組織構造(Organizational Structure)」を意味し、アンゾフの指す 「組織」 とは 「組織能力 (OrganizationalCapability)」を意味しており、「組織構造は戦略に従い、 戦略は組織能力に従う」と解釈することができます。 IT化の進む現代では、サ

          組織図デザインの検討ポイント〜機能別、事業部別、マトリクス〜

          web3時代の近未来を予測した小説を読んでみて

          コインチェック株式会社常務執行役員を歴任し、現在はグローバルのweb3業界を牽引するAnimoca Brands株式会社の副社長COOを担われている天羽 健介さんの著書『ノンファンジブルミー メタバース時代の私は何者か』を拝読しました。 web3を始めとしたテクノロジーの進化と社会実装によって近未来の生活がどのように変わるのか、そしてテクノロジーに代替できない人間らしさはどのように価値になっていくのか。 マルチバース世界の可能性に胸を踊らされると同時に、ヒューマニティの重

          web3時代の近未来を予測した小説を読んでみて

          2024年2月読書①:感性を磨く

          1.原因と結果の法則(ジェームズ・アレン) どのような人生を過ごすかは思考次第であり、思考が性格を作り出し、環境を作り出していると生き方を自戒できます 人が他人の成功を判断する時は表面しか想像できないが、その深層には生き方の工夫がある 2.陽明学 生き方の極意(守屋洋) 自らの中にある良知を探り、主体的に人生を生き抜くための実践を見つめ直すことができます。 3.風をつかまえた少年(ウィリアム・カムクワンバ) 科学の奇跡とは無縁の魔術が当たり前に考えられていた環境

          2024年2月読書①:感性を磨く

          ケース30.ゴーレム効果〜人の成長可能性を潰さない組織風土〜

          ▶︎自己の未来に希望を持ち続けられる組織の特徴は? 入社時は希望に溢れていたはずなのに、気が付けば無気力に陥ってしまっている場面に遭遇したことはないでしょうか? 経営の視点: ・成長して組織に貢献してほしい ・成果を出すために適度なプレッシャーの加減が難しい 現場の視点: ・自分の力を発揮して活躍したい ・許容度を超えた叱責を受けると苦しくなる 人生100年時代が警鐘され、労働市場の流動性が活発化していることで、会社と個人を繋ぐエンゲージメントにおいて成長実感の重要度

          ケース30.ゴーレム効果〜人の成長可能性を潰さない組織風土〜

          2024年1月読書②:仕組み化

          1.ミラクルストーリー(平尾勇司) 潰れかけた状態から800名の業務委託社員の力を結集することで、人々の消費行動を変えサービスを根付かせ、4年で300億の売上、100億の営利を生み出したホットペッパーのストーリーから、組織づくりの可能性を考えられます。 事業は物語であり、勝つシナリオを作らなければならない。 2.セールスイネーブルメント(バイロン・マシューズ、タマラ・シェンク) 顧客の成功を目的に、組織のさまざまな機能を顧客に焦点をあて再設計するイネーブルメントの要

          2024年1月読書②:仕組み化