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欲求と反応に気づくとネガティブを引きずらなくてすむ

最近、仕事で仏教に関する本を数冊読んだ。
さすがに一度読んだだけではまだ消化不良なのだけれども、それでもブッダの偉大さを体感しているので記録しておこう。


ブッダは「人生には悩み・問題がつきものである」と考えていたようだ。
悩みも問題も苦しみも常にあるとするところがもう目からウロコである。
生きている以上、悩みはなくならないのだと。

そして悩みの正体は「心の反応」だと仏様はいう。
わたしたちの心は求めつづけるものだし、求めるものが必ずしも満たされるとは限らない。
欲求が満たされない、悩みが解決できないなど嫌なことは日常茶飯事であり、それでも心は怒りや落ち込みといった形で反応してしまう。

そう、現実はままならないのだ。
自分の力ではどうこうできない現実にどんなに反応して抗って闘っても、ほぼ勝ち目はない。
したがって人生にはそうした苦しみがともなう以上、ムダな反応をできるだけ減らしていくのが合理的だという。
…たしかに。


わたしはこの1日2日、気づいただけでも信じられないぐらい「ムダな反応」をしていた。

80km/h制限の高速道路を60km/hぐらいで走る前の車にイライラ
母親に対して、言った / 言わないでイライラ
集中したい作業をしているそばから大音量でスマホゲームをする夫にイライラ
夫に対してイライラしているところに「入籍しましたー!えいみさんはご主人と仲良くやってますかー?」と幸せ全開で報告LINEを送ってくる友人にすらイライラ…

上の4例は気づいたうちのほんの一部である。
自分の器の小ささに引いた。

それに、自分で認識しただけでも想像以上の多さだったわけだから、認識できない反応まで含めたら日に何百回、下手したら何千回「反応」しているのか…。


自分にげんなりしまくる一方で、一定の効果もあった。

脳みその血管がキュッと収縮し、カッ!と血流が速くなるそのとき、もうひとりの自分が「ピッ!今反応しませんでしたかー?」と笛を吹いて確認してくる。
そこではっとして、一気に冷静になれるのだ。

まあ、仏様も欲求と悩みは尽きないっていうし、仕方がないよねー…と自分で自分を慰められる。

変えられるのは自分だけだから、相手に怒ったところで「ままならない」よねーと思えてくる。
徐々に怒りは鎮まり、怒る以外でどう対応しようか?と頭を切り替えられる。


ここから先、具体的にどうしたらよいのかはもう一度本を読み直して確認する必要があるけれども、人生において悩みはなくならないこと、穏やかに生きるにはムダな反応をしないこと、この2つの教えだけでもかなりの効果がある。


自分がつい反応してしまったこと、そのときの感情・思考を記録していくと穏やかなる人生への近道になるかもしれないね。



今日も読んでくれてありがとうございます。
今日あなたが反応したのはどんなできごとでしたか?
明日はもっと穏やかに過ごせますように。


読んだ本はこちらです。
(Kindle Unlimited対象です)


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