「プロポーズされた?」って訊かれるのがツラい
この年になると、同級生や少し年上の先輩が結婚したり出産したりというのが普通になってきた。5年前とは違う景色が広がってる。「わたしもオトナになったものだなあ」とどこか客観的に自らが置かれた状況を見ている自分もいる。
だからこそ、避けて通れない話題が「結婚」だ。わたしは大学時代からお付き合いしている彼がいるから、別に周りも普通の気持ちで尋ねてくる。「いつ結婚するの?」って。
そして、記念日や誕生日を迎えたあとに会うと続くのが「プロポーズされた?」という言葉。
もちろんわたしだって、彼と結婚してしあわせな家庭を築きたいし、子どももほしい。未来予想図を描くこともあるし、子どもを産むにはわたしたちにリミットがあることも知っている。
でも、結婚には当事者のタイミングがある。「結婚したい!」「そうだね、明日しよう!」と、ポンと出来るものでもなかなかない。働き方とかお金とか、結婚するためにすり合わせなきゃいけないことがたくさんある。理想だけではどうにもならないことも、理想と現実の間にはいつだって隙間があることも、オトナになったから痛いほどわかる。
そして結婚するには、プロポーズをしてもらう必要がある。彼がどのタイミングで決意するのか、こればっかりはわたしにはどうすることもできない。
「じゃあ逆プロポーズしたら?」と言われることもあるけれど、やっぱり“ステキなシチュエーションでプロポーズしてもらいたい”という夢は諦められないのだ。小さい頃から憧れていた、一生に二度ないであろう「いつか好きな人に…」という憧れは捨てきれない。
付き合ってそれほど経っていないときは、夢物語として「こんな結婚式がいいな」「こんな指輪がステキだな」なんていう理想を話したこともあった。
今もその気持ちは変わっていないけれど、わたしのエゴで彼に余計なプレッシャーをかけたくないから、最近はあまり結婚のことを口にしないようにしている。適齢期が近づいてきて、少しずつ現実味を帯びてきているからこそ、自分だけの理想を押し付けるのはちがう。
そうやって過剰に意識しているからか、「プロポーズされた?」の言葉をきっかけに、彼に結婚の話をしてしまいそうになる。
当事者になってやっと、悪気のないプレッシャーってあるものだ、と思った。きっとわたしもこれまでにしてしまったことが幾度となくあるだろうから、そこで怒ったり「やめてよ!」と強く言ったりすることはしない。
きっと「最近どう?」「彼氏とは順調?」「仕事はたのしい?」くらいのノリだってことはわかってるから。
焦らないといったら嘘になる。同年代が結婚したり出産したりするのを見て、自らの手でしあわせを掴んでいてうらやましいと思うこともある。でも、わたしはわたしのタイミングがあると信じている。むずかしい年頃だな、と我ながら思う。
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