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展覧会の写真

気に入っている写真がある。
息子と娘と一緒に写った写真である。
『単位展』という展覧会を六本木21_21ミュージアムに見に行った時の写真である。
グラフィカルな展覧会ポスターの前で親子3人。息子と娘の表情はもちろん、私もお気に入りのスカートを履いて、なんとなく気分が良かったのが写真に現れている気がするのだ。
撮ってもらった写真を見た時、きっとこういう風に子ども二人と一緒に展覧会を心底楽しむことはもうないだろうと、心のどこかで思っていたような気さえするのだ。

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先日、パソコンの中の古いエッセイやらメモやらをチェックしていて、この文面を見つけた。2015年の展覧会だから、書いたのは9年前だ。
内容に自分でも驚いた。
予知夢だろうか。
現実にこの通りになった。
いや、実際にはこの後もいくらか一緒に展覧会には行ったけれど。

ただこの写真は、今もわたしのパソコンのデスクトップ画像である。

もう戻れないあの時が、パソコンを開くたびに少しだけ蘇るのである。

夢のような愛おしい時間、は、あとどれくらい? 当時も十分そう感じていたのにね。


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