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らしさコンプレックス

お客様とカウンセラー様をつなぐマッチングアプリ Bloste (ブロステ)
代表の橋本なずなです。

最近の出来事を集めた短編集です。
(一つのnoteにするほどでもないけれど、書いて吐き出したいことって沢山あるよね。短編集シリーズつくろうかな…)
短編集はテーマが定まっていないので、しまむらのワゴンセールで掘り出し物の洋服を見つけるような、そんな 一期一会 な感覚で読んでいただけたら嬉しいです。

【 Ep.1 】クールぶった無関心人間

私の友人にこんな人がいます。

なんとなーく夢見ていることはあって、けれどそこに向かって具体的な行動はしていなくて。
白黒はっきりした意見をすることはなく、何かを問うても知見が浅く狭い。
常識や社会通念に疑問を持ち合わせず、平凡を好む。
自分で自分の心をよく分かっていないから、当然言葉にもできない。
悟りを開いているかのように話すけれど、その正体は無関心。

少々、棘のある言い方になっちゃったかな。
でも盛ってはいませんよ、私の目にそう映っていることは事実です。
正直なところ、その友人は何が楽しくて生きているんだろう、なんて思ってしまいます。

欲しいものがあるのに動かず、自分の意見を持つことを恐れ、考えること、疑問を持つことを放棄している。
自分のことを知ろうとしないから成長や発展がない。
本当はそれを恥じているから誤魔化すかのように自分はクールなんだと主張する。

それって、自分を見誤っていると思うのですよ。色々と。
たかが一人の人間が意見を持ったところで、社会も、身の周りもそう大きくは変わらない。
でも、たった一人の人間にも大きなパワーはあって、社会や周りを動かす力を持っていたりする。

自分に関心を向けてあげられないのは、ある種の自傷的行為です。

自意識過剰で過小評価、そして自傷的。
チグハグな友人と、今日も私は珈琲を飲む。

【 Ep.2 】インスタ映えに狂った女たち

京都に素敵なカフェがありました。

インスタを調べるとそれなりに投稿があって、人気カフェのようでした。
平日だったこともあり人は疎ら、良いタイミングでお邪魔出来たようです。
私はアイスのカフェラテを頼んでPCを開きます。
暫くしていると大学生らしき女の子二人組みがやってきて、そのお店で人気のマリトッツォとドリンクを頼んでいました。
それらが届くと彼女たちは写真撮影に勤しみます。ここまでは分かる。
その後驚いたのですが、彼女たちは違う席に移り、また写真を撮りはじめたのです。膝を床につけて、角度を調節して何度も何度も。
冷めるとかってものじゃないのかもしれないけれど、私は新鮮なうちに早く食べたいと思う。食事に行っても、あまり写真などは撮らないタイプです。

自分にはない行動パターンが興味深くて、私は彼女らを観察するのでした。

【 Ep.3 】らしさコンプレックス

私は意識高い系のカフェが苦手です。
すべてがそうではないけれど、大抵それはコンセントとWI-FIが設備された広々としたカフェ。
インタリアや照明がお洒落で、利用しているお客さんもキラキラしている人ばかりでさ。

大阪の梅田にそういったカフェがあって、最初は人に連れられて、二度目は一人で行きました。
最初は時間帯もあってか人が少なく、落ち着いている印象で、それを信じて二度目に来店すると満席に近いほど沢山の人が居て。
客層は私と同じくらい、または私より少し若い、現役大学生くらいの男女が多くて、気負いしつつもその日はそこで過ごすことにしました。

近くに座っていた大学生らしき男女の会話が耳に入ってきました。
「俺、なんかビジネスしたくてさー」
『えー、私も起業しようと思ってて―』

そうした会話が右にも左にも飛び交っていて、ちょっと疲れちゃいました。今の大学生って皆こんな感じなのでしょうか。
私の場合は起業してから大学に入学していて、普段はオンライン授業が殆どなので、リアルに現役の大学生と関わることはないに等しいのです。
考えていて偉いなぁ、凄いなぁと思う反面、そのうち実際に起業する人など半分もいないんだろうな、なんて思ってしまう意地悪な自分がいました。

確かに起業家って憧れるよね、カッコイイと思うよね。

でも起業家の、ほんっとに端くれの私が思うことなのですが、私は結構“起業家らしさ”に悩まされることが多いです。
起業家に憧れてなったわけではないけれど、人の目を気にするところがあるから、起業家らしくいなきゃなんて思ってしまうことがある。
起業家らしくとは、大きな資金調達をするとか、素敵オフィスで仕事をするとか、仲間と切磋琢磨して… とか。

私、そのどれも持っていないんです。
資金調達は創業時の融資以外はしていないし、自宅がオフィスだし、ひとり会社だし。

でも、いいもん!私は私の輝き方があるし、実際に上手くやれてるもんっ!

知り合いの起業家さんらが何かを成し遂げる度に、私は自分にそう言い聞かせています。
焦る必要はない、私は私だ、って。
本当にそうは思っているし、今の自分が足りていないとは思わない。
でも “憧れ” は次元が違うんだよね。憧れはずっと変わらない。自分が何者になろうとも、その “憧れ” を持っている人にはやっぱり憧れる。

起業家らしくない、そんなコンプレックスはきっと消えない。
私が “私らしさ” を純粋に貫けるようになるには、まだまだ時間が掛かりそうです。

● 併せて読みたい ●
女性起業家としての告白

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