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僕らの自己表現 [後編]

「あー、じゃあ俺にとってはカウンセリングが自己表現かもしれない!」
カウンセラーである祐介が、何かを発見したかのように口を開く。

前編はこちらから

祐介は普段ボランティアカウンセラーとして活動している。
実は私も祐介のカウンセリングにはお世話になっていて、これまで出会ったカウンセラーのなかで最も優れていると感じる。
話の引き出し方 や 寄り添い方 が人と違う、上手く言葉にできないが、相性の良さもあると思う。

祐介は「カウンセリングでは何をしても良いんだよ!」と嬉々として話す。
もちろん本当に “何をしても良い” わけではないし、それは “適当” や “雑に” 行うという意味ではない。

祐介の根本には「誰かを全力で愛したい」「俺を知って欲しい」という思いがある。愛を伝えたいからカウンセリングをしている。
カウンセリングではクライアントの魅力や価値をどれだけ伝えても良い。
クライアントがこれまで頑張ってきたことを、どれだけ労ったって良いし、これから広がる可能性をどれだけ信じたって良い。
そういう意味で “何をしても良い” のだと云う。
誰かを愛し、信じていられるその時間が、本当に嬉しいのだそうだ。
祐介にとってカウンセリングとは「誰かを愛することができる自分自身との向き合い」であり、それは祐介自身が抱える悩みや恐れを乗り越えて、本当の自分になる為の手段でもある。

「シマくんはないの?自己表現だなって思うこと」
『うーんっ、僕はサッカーかなぁ』

『サッカーでは、のびのびと狂えるんだよね』

シマくんがサッカーをはじめたのは3歳の頃。
サッカーから離れていた時期もあるが、累計では15年くらいボールを蹴っているようだ。
それが自己表現になったのは、ドリブルができるようになった小学校低学年頃のこと。
サッカーをしている時、感情は喜怒哀楽のすべてを感じられるらしい。
成功すれば嬉しい、楽しい。失敗すれば自己嫌悪や、絶望感。もちろん悔しさだってある。悔しさが故に泣くことも。
負けず嫌いな性格が根っこにあって、その上に理論や技術、プレーを感覚的に選択するという層が重ねられる。
まるでミルフィーユのようなサッカーへの姿勢は「Logical(論理的)」と 「Intuitive(直感的)」を持ち合わせた “シマくんそのもの” を表現している。

狂える、と言って話をはじめたシマくんだが、実は勉強も頭一つ抜けて優秀だ。
勉強とサッカー、どちらか一つでも欠けたら異なるものになっていたのだろうし、一方を支える為にもう一方があったような、相対的な関係でもあったのではないかと思う。
スポーツに比べれば、勉強は明確に “正解” が決まっている。「1+1=2」であることに以上も以下も認められない。
だからこそ、勉強では表現し切れない “自由” や “挑戦” “トライする気持ち” を、サッカーが補っているのだろうと思う。

私にはセックスが、祐介にはカウンセリングが、シマくんにはサッカーが、
それが僕らの自己表現。

・~・~・~・~・ あとがき ・~・~・~・~・

今回はじめて 取材して書く というような記事にトライしました。
電話で訊いた話の他にLINEで追加質問などもして、彼らの頭の中を覗かせてもらえるのが、個人的には面白い企画でした。
ただやはり、他人の気持ちはすべてを理解することができないので、それを言葉にしまとめる難しさも感じました。
本人が述べた事実と、個人的解釈をどこまで書いて良いのか。いつもより頭をぐるぐると回転させて書きました。疲れた。笑
(記者さんってこんな気持ちなのかな、でも最終的には素敵な記事になっているし、、記者さんってすげぇ…!✨)
色々教えてくれた祐介もシマくんもありがとう!

● 併せて読みたい ●
[番外編]「セックス観 Ver 1.0」の質問にお答えします
◆ Simamuuのnoteはこちら

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