超高齢社会~見えてこない介護の知識とこれからの生き方が見つかる教科書
目次
【1講】あなただけの居場所
Lesson1:独居の影~1人暮らしの不安とその背後に潜むリスク
Lesson2:寿命を縮め認知を低下させる悪魔の○○
Lesson3:1人の生活を魅力的に安心して過ごすシン・ライフプラン
【2講】介護が必要になった日
Lesson1:タイミングを見極めるためのポイント
Lesson2:誰にも解決できない問題に直面
Lesson3:資産活用での施設探し~年金・貯金・不動産を活かした介護サポートの依頼
【3講】戸建ての悩みと転居~坂道住宅と高齢者の日常の苦難
Lesson1:そのお家、ほんとうに大丈夫?
Lesson2:あなたの未来にあった住まい
Lesson3:ほんとうにあった辛い住宅の話
【4講】持ち家がない人への警告とライフ戦略
Lesson1:孤立死のリスクで強制退去のリアルに迫る
Lesson2:居場所のないルール
Lesson3:親族との不仲、見守りの必要、お金があっても八方ふさがりになってしまう人たち
シン・コミュニティあなたの居場所~あとがき
【1講】あなただけの居場所
Lesson1:独居の影~1人暮らしの不安とその背後に潜むリスク
今までの日本社会では、孤立死という問題がテレビや新聞で取り上げられることはありました。
しかし、実際にその問題に直面している高齢者やその家族、特に子どもたちは、日常生活の中でそれを深く意識することは少なかったと思われます。
他人事のように感じられることも多かったのかもしれません。
しかし、近年の日本は本格的に超高齢社会に突入し、その影響は広がっております。
特に25年からは、この孤立死の問題に対する意識が高まり、多くの人々がそれを身近な問題として捉えるようになってきました。
問題として捉えるようになったのは良いのですが、高齢者は元気ですので、実感している人の方が少ないかもしれません。
むしろ若い世代の方が、25年問題と将来について考えていると思うこともあります。1人の高齢者を2人で支える時代ですから、それは日本の将来と自分の老後について考えざるをえないですね。
特にマイホームを購入することを考え始める年齢層になると、老後ベースに考えが切り替わります。
老老介護の現実に直面する中高年の50代や60代も、同じようにリスクを考え出します。
それは、自らが将来、独居生活や生活費用がまかなえない可能性があると感じているからです。
私自身も、家族や親しい友人がそのリスクにさらされていると感じることも少なくありません。
正直、若い世代にとって、これから新居生活や色々と挑戦していくはずなのに、将来のリスクを考えることはストレスになるかと思います。
だからこそ、独居や孤立死のリスクについて、理解を深めることが求められています。ただ「将来が不安」で終わらせるのではなく、超高齢社会でも「楽しい」を作って生きたいものです。
私たち一人一人がこの問題についての知識を深め、適切な対策を講じることで、楽しい新しい世界を築いていくことができるでしょう。
まずは不安をあおってしまうかもしれませんが、リスクについて解説していきます。
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