見出し画像

今日のプチ解剖:心臓について正しいのは?

こんにちは。かずひろ先生です。
今日も解剖学のプチ勉強をしていきましょう。

<柔整-2000-8>
問題2-26 心臓について正しいのはどれか。
 1.心底は横隔膜に接する。
 2.冠状溝は心房と心室とを区分する。
 3.肺動脈弁は腱索によって乳頭筋につながる。
 4.房室結節は上大静脈開口部にある。


さて、こちらはどうでしょう。



【答え】

2.冠状溝は心房と心室とを区分する

心臓を外側から見た時に、心房と心室の間には冠状溝が、左右の心室の間には室間溝が走っています。室間溝は前室間溝後室間溝があります。

冠状溝を走る血管をまとめました

スクリーンショット 2021-02-24 21.56.35


その他の選択肢について。

1.心底は横隔膜に接する。→ 心尖(側)は横隔膜に接する。
心臓は上部が心底、下部が心尖です。

3.肺動脈弁は腱索によって乳頭筋につながる
  → 房室弁は腱索によって乳頭筋につながる

腱索を介して乳頭筋につながっているのは房室弁です。乳頭筋は心室筋の一部なので、心室が収縮するときに乳頭筋も一緒に収縮します。そして、腱索を介して房室弁が心房側に翻らないように固定します。

一方、動脈弁は心室がして血液が出て行くので、開かなくてはならないので、腱索で固定する必要はありません。

4.房室結節は上大静脈開口部にある
 → 洞房結節は上大静脈開口部にある

刺激伝導系は全部大切です。しっかり覚えておいてください!

スクリーンショット 2021-02-24 22.03.42

まとめ

アナトミーブートキャンプ - 2.循環器系©.029

徹底的に解剖学を勉強するならマガジンがオススメ

図と表をふんだんにもちいた解説プリント、基礎力をやしなう一問一問、そして豊富な国試過去問。解剖学を得意科目にして臨床力の下地を豊かに養うにはマガジンがおすすめです。


私の知識やスキルなどが、どこかの誰かのお役に立てることはとても嬉しいことです。ありがとうございます。