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私はこういうのを求めていたんだよ(サイレン~炎のバトルアイランド~)

韓国在住OLです。

つい先日ネットフリックスにて「サイレン~炎のバトルアイランド~」という番組を見ました。

最強の戦闘力と緻密な戦略の両方を兼ね備えた女性ら24名が、6つの職業別にチームを組み、無人島にて熾烈にぶつかり合う生存戦闘サバイバル番組

(公式より)


体一つで陣地を奪い合い、最後の1チームになるまで競い合います。

同じ系列ではNetflixのフィジカル100があげられますが、こちらは全員女性であるというのと、初めから最後までチーム戦というのが違いでしょうか。


軽い気持ちで見始めたところ、もうぜんっぜん止まらなくなり、2晩で見終えるほどハマってしまいました。

見終えた今となっては「記憶を消してもう一度みたい・・・」というほど飢えているので、追憶がてらレビューなどを残してみようかと思います。

【番組出演者たち】

警官/軍人

警官:昼夜を問わない者たち/粘り強い潜伏
軍人:生き残らなければならない者たち/戦場が日常

警官チームはレスリング選手出身のキム・ヘヨンさん以外全員海洋警察出身です。


軍人チームですが、韓国の軍隊って女性も男性と同じ訓練をするんですよ。(日本も?)もうこの時点で強そう。

その中でもカン・ウンミさんはマジですごくて、707部隊という男性でも全然入れないようなトップクラスの部隊出身らしく・・・なんでも有事の際には真っ先に大将を殺しに行くための訓練を受けている人たちらしく・・・(※真偽不明です

ケガを理由に退役されてからはユーチューバーやられています。

[追記]
ここの説明、ふんわりしすぎてて良くないかなと思ったので、韓国Wikipediaより説明文引用します。

部隊について

제707특수임무단(第707特殊任務團)은 대한민국 육군특수전사령부 직할 특수부대다. 2019년 대대급(지휘관 중령)에서 단(團)급(지휘관 대령) 부대로 격상되었으며, 부대 상징 동물은 백호이다.

평시엔 국가급 대테러 특수부대이며, 전시/준전시 상황에는 국가적 차원의 극비임무를 비롯해 각종 특수작전을 수행한다.

ナムウィキ

第707特殊任務団は大韓民国の陸軍特殊戦司令部直轄の特殊部隊である。2019年大隊級(指揮官中領)から団級(指揮官大領)部隊に格が上がり、シンボルは白虎である。

通常時には国家級対テロ特殊部隊であり、戦時/準戦時中には国家的次元の極秘任務をはじめとした各種特殊作戦を遂行する。

翻訳byわたし

選抜方式など

707특수임무단의 선발 기준 역시 시기마다 바뀌어 왔다. 과거에는 ~(省略), 현대에는 운동능력 위주만이 아닌 일부는 특전부사관 후보생들 중에 종합적인 교육성적이 높은 사람을, 일부는 특전부사관 후보생들 중 학생장 등 학생간부직을 맡아서 잘 수행해내고 머리가 좋은 인원 등을 고루 뽑는 추세다. 기수마다 다르지만 대체로 특전부사관 한 기수당 4~5명 정도를 뽑는다.

ナムウィキ

707特殊任務団の選抜基準もやはり時期ごとに異なる。過去には~(省略)、現代では運動能力だけでなく、特戦副士官候補生の中でも総合的な教育成績が高い人や、特選副士官候補生の中のリーダー等、学生幹部職を請け負いこれを高いレベルで遂行し、頭の良い人材を選ぶ傾向にある。期によって異なるが、大体は特選副士官1期あたり4~5名が選ばれる。

翻訳byわたし


[追記おわり]


スタント/SP

スタント:恐れを忘れた者たち/終わりのない変身
SP:死ぬために生きる者たち/隙のない観察力

SPチームはリーダーのイ・スリョンさんが史上初女性の大統領警護室、警護員を務めた方です。
他の方も法院保安管理隊という結構なエリート。

てか死ぬために生きる者たちってキャッチフレーズかっこいいな!?


消防士/スポーツ選手

消防:地獄を経験した者たち/不屈の精神力
スポーツ:運動に狂った者たち/太極旗(韓国旗)の重み

消防士チームのリーダー、キム・ヒョナさんは消防官競技世界大会にて、80人くらい出場したシニア女性部門で金メダルを獲得しています。

それだけでなく、女性として初めて韓国の消防官技術大会に出場してみたり、心肺停止状態から蘇生に成功した職員だけが得られる”ハートセイバー”という称号を持っていたり、模範消防官として表彰されていたり、韓国の女性消防官のパイオニアのような存在みたいです。

あと身長177センチとフィジカルがやばいし、全羅道の方言がかっこよすぎるし結構番組でも主人公級の扱いだったかも。

同じく消防士チームで髪の短いチョン・ミンソンさんも女性初の消防車運転手を任されているなど、男性社会の中で折れずに色んな可能性を導いてきた人たちが勢ぞろいで出てきてるってのがもう熱いよね(出演者みんなそうなんだけど)


スポーツ選手チームはそれぞれ、柔道/カバディ/クライミング/シルム(朝鮮相撲)の国家代表で、柔道のキム・ソンヨンさん至ってはオリンピック金メダリストです。

というかこの競技の選出の仕方のセンス良すぎるのが、接近戦に強い柔道とシルム(朝鮮相撲)、壁を伝って侵入できるクライミング、個人戦で戦ってきた選手を1つのチームにまとめるリーダーのカバディ選手。

全然別競技だけどスポーツマンシップは全員に共通していて、得意分野が全然違う人たちのチームプレイも胸が熱かった。



若干文字数的に私がどこのチームを推しているかバレバレな気がしないでもないなこれ。

脱落形式のリアリティ番組って大体最後人数少なくなってきたあたりからつまらなくなってグダるんですが、最後まで面白さを維持したまま駆け抜けた稀有な番組です。

結末もとっても爽やか。

冒頭で、軽くチーム戦で女性のみが出ている旨をお伝えしましたが、そこにはこんな背景があるそうです。

https://www.nocutnews.co.kr/news/5941227

番組の演出を手掛けたイ・ウンギョンPDは10日、Netflixを通じて「スポーツ漫画で個人的に好きな”友情・努力・勝利”という三大ワードが胸を熱くさせる」「各々の分野に誠実で、たとえ力が及ばなくても駆けずり回り、何かを渇望し、それを手に入れるために手段を選ばないような話にはいつも胸が高鳴った」と伝えた。

また「だけども、女性が主人公のスポーツ漫画がそこまで多くないという事に気が付いた」「友情・努力・勝利を詰め込んだ濃密な女性の物語を作り上げたかった」とこの番組の制作意図を強調した。

上記記事の翻訳です。

週刊少年ジャンプじゃなくたって、友情・努力・勝利はやれるぜ!!!(※ド意訳)

なるほど確かに友情・努力・勝利と”ウーマンパワー”とかわざわざウーマンをつける必要がまっっったく感じられない、人間としてのパワーに満ち溢れた番組でした。

女性だけが登場する番組ですが、見てるうちに出演者が全員女性とかそういうの忘れるんですよね。

あんまりそういう番組にであったことがないので、それも珍しい体験でした。

ただ少し残念だったのは、ところどころ安全面でヒヤッとする場面があり、シーズン2では出演者の安全を保障してあげてほしいなと思います。現役の方もいるので・・・消防チームとか・・・

そういえば現役公務員の方はどうやって出演してんだ?と思ってたのですが、制作側から祝日が重なる最大限有休を使わなくて済むスケジュールを提案して、普通に有休使って参加してるそうです。

またギャラも一般公務員の水準に合わせてるとのこと(もっとあげたれよ!!!と思うけどなんか色々あるんだろうな)



最後になりますが、シーズン2の構想はあるものの、成績次第で出るかどうか決まるっぽいので何卒みんなサイレンをよろしくお願いいたします。


あーーーーかっこいい

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