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課題解決Pシーズン5 参加者紹介-金子 友信さん『衰退の一途である日本古来の保養文化である「湯治」を復活に方向づけたい。』

金子 友信 さん
(人生浴Lab.)

■課題解決プロジェクトで取り組む課題や背景を教えてください

『衰退の一途である日本古来の保養文化である「湯治」を復活に方向づけたい。』これが、私の純粋な想いです。だからこそ、私が取り組む課題は「湯治のアップデート」です。背景には、湯治が仕事やプライベートで多忙を極め、限界を感じていた自分を救ってくれた体験があります。そして、湯治に通い続ける中で見えてきたのは「湯治宿の相次ぐ廃業」「湯治街の荒廃」「若者の湯治離れ」等の湯治文化の衰退でした。この問題解決に自らが取り組むと決意し、課題解決プロジェクトとしてスタートを切りました。

■どんな事業、サービスになりますか

「一人でも多くの人が湯治を大切にし、湯治をベースとした生き方や働き方を通して、幸せを実感できる社会をつくる」ことを事業としたいです。湯治をベースとした自分らしい休養や保養、自分らしい暮らし、自分らしい仕事や活動が行われている状態を目指したいです。このために、「湯治を知る・理解する」、「湯治を続ける・好きになる」、「湯治を活かす・仕事にする」という3つのステップで取り組みを行います。よって、具体的なサービスは「湯治プログラム」「湯治サブスク」「湯治シェアハウス」の3つです。

■半年後のゴール、または目標のイメージを教えてください

半年後のゴール状態は、「湯治プログラム」と「湯治サブスク」のサービスをつくりあげて事業がスタートしていることです。まず、湯治プログラムとは湯治を知り、体得をする世界初の湯治専門プログラムです。120年以上の伝統がある湯治宿の湯守とパーソルトレーナーの若者との協働で創り上げる予定です。次に、湯治サブスクとは湯治を気軽に続けられ、好きになってもらうことを目的としたサービスです。具体的には、毎月定額を払うことで、湯治に行きたい時に、行きたいところに、行きたいだけ、行けるサービスです。湯治宿の低稼働問題にも切り込んだサービスです。この2つのサービスをリリースしていく予定です。

■事業成長に向け、(メンターさん以外で)必要とするサポート、つながりたい法人・個人を教えてください

湯治をそもそも知らない人が多いのですが、一方で「湯治は病気を治すところ」「ご老人が行くところ」という偏った認識に留まってしまっています。そのため、湯治をリブランディングしていくことが必要と考えています。よって、この領域の専門家からサポートを頂きたいです。また、兵庫県を中心に湯治や温泉文化を広めていきたい温泉宿の方とつながりたいです。特に、源泉かけ流しで塩素消毒を行っていないなど、“温泉にこだわり”を持って取り組まれている方とつながりたいです。最後に、湯治サブスクを事業化していくためには宿泊者と宿をマッチングさせるプラットフォームの構築が必要です。システム構築に詳しい方ともつながりたいです。

■なぜ、アンカー神戸の課題解決プロジェクトに応募されましたか? 期待することはどんなことですか

有馬温泉や城崎温泉等を抱え、かつての湯治文化を支えてきた兵庫県から湯治文化の復活の狼煙を上げ、世界に向けて日本の湯治文化を発信してきたいからです。アンカー神戸には多くの起業家がおり、新しいチャレンジに向けてのエネルギーに満ち溢れています。また、起業家に関わる熱意ある支援者が多くいます。私はこのような環境下で、チャレンジをして行きたいと考え、応募しました。期待することは、多種多様な方とのつながりや交流を通して、まだ見ぬ世界を見るための機会を提供してもらいたいことです。最後に、未来への前向きなエネルギーを癒し、そして高める場として、将来的にアンカー神戸の会員向けの湯治場を創りたいと考えています。

メンター 中村 多伽(なかむら たか)
     株式会社taliki代表取締役CEO / talikiファンド代表パートナー

1995年生まれ、京都大学卒。
大学在学中に国際協力団体の代表としてカンボジアに2校の学校建設を行う。その後、ニューヨークのビジネススクールへ留学。現地報道局に勤務し、アシスタントプロデューサーとして2016年大統領選や国連総会の取材に携わる。様々な経験を通して「社会課題を解決するプレイヤーの支援」の必要性を感じ、帰国後の大学4年時に株式会社talikiを設立。関西を中心に250以上の社会起業家のインキュベーションや上場企業の事業開発・オープンイノベーション推進を行いながら、2020年には国内最年少の女性代表として社会課題解決VCを設立し投資活動にも従事。


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