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注目の飲食業態②

2022年1月23日

また、まん延防止が出てしまいましたね。。
昨年末はコロナ前を思い出させる盛況ぶりでしたが、今月から感染者が増えて客数が減ってしまいました。

しかし、このような状況下でも外食業界は積極的に出店を加速しています。
各社、withコロナを見据えて新しい業態を次々と開発しており、学ぶべきところがたくさんあります。
我々もスピード感持って前に進んでいきましょう!

さて前回は、チキンバーガー業態など3業態をピックアップして紹介しました。
今回はその第2段として、今注目の新業態を紹介します。

①韓国屋台 豚大門市場


https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13134131/

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豚大門市場

先日、渋谷に行った際に店前を通って撮ってきた写真です。
韓国の本場屋台を再現したお店で、カラフルで非常に目立ちますね。
楽しそうな雰囲気で、入ってみたくなる外装です。

最近、現地を再現した屋台風の酒場が非常に流行っているので、その代表としてこちらの「韓国屋台 豚大門市場(トンデムンシジャン)」を紹介します。

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豚大門市場

台湾屋台、韓国屋台などの業態が人気なのは、もちろん「現地体験」酒場としての需要が中心にありながらも、ランチやテイクアウト・デリバリー需要を取り込めることが大きな強みとして挙げられます。
ヤンニョムチキン、炸鶏排(台湾の大判唐揚げ)などテイクアウト向けの商品もあり、チヂミやルーロー飯などのランチ向け商品も揃っています。

客層は20〜30代女性が多く、馬喰町店は33坪60席で月商1400万円を売り上げています。
テイクアウト・デリバリー比率は16%と高い実績。
現在FC出店を加速している注目の業態です。
タイ屋台酒場カオヤイでも活かせるポイントがたくさんありそうです。

②炭火焼濃厚中華そば 倫道


https://rindo-sumibi.com/

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こちらは先日、実際に新橋1号店を利用してきました。
角地にあり、看板が非常に目立ちます。
「炭火焼きにした魚介類をそのままスープにする」という新発想のラーメン店です。

倫道を創業したのは、居酒屋「越後屋」や炭火焼き定食「しんぱち食堂」などヒット業態を多数排出した「株式会社いろはにほへと」です。
競争の激しいラーメン業界に、「道系」という新たなジャンルを確立しようと計画しているそうです。

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ラーメンメニューは、鯖、烏賊、鰯、鯵、鮭、茸の計6品。
私が行った時には、茸は売り切れておりました。
ラインナップは、ラーメン単品が850〜950円、プラス150円で定食(ご飯付き)にできます。

注文したのは、一番上にあった「鯖」。
提供スタイルは、ラーメン屋としては珍しくお盆に小皿を並べて具材(トッピング)を広げてあります。
(麺茹で直後の熱々のラーメンを提供するため、だそうです。)
調理台にはお盆が並んでおり、提供前にチャーシューとネギを炙っていました。

味は、確かに今まで食べたことがないようなラーメンで、魚の旨味と炭火の香ばしさが感じられる濃厚なラーメンでした。

オリジナルの濃厚スープは、工場で魚の干物を身から骨、皮、内臓までを炭火でしっかり焼き、動物系の出汁と合わせてペーストにして冷凍。
それを店で溶かせば、仕込みの手間がなく超濃厚なスープが出来上がるようです。
オペレーションも確立していますね。

③餃子の雪松

https://www.yukimatsugyoza.com/

今、ロードサイドで急拡大している無人餃子販売店です。

元々は、群馬県の水上で昭和15年創業の「食事処 雪松」というお店で、知る人ぞ知る名店でした。
ところが、親子3代で受け継いできましたが継ぎ手がいなくなってしまい、株式会社YESという会社が「餃子の雪松」としてレシピを含めて継承することになったそうです。
そして「出来るだけ手軽に多くの人に食べてもらいたい!」という想いから、「無人販売所」という新しい販売方式を確立し、約2年間で爆発的に店舗を増やし、現在関東中心に200店舗を超えているそうです。

私も食べましたが、シンプルな味で美味しかったです。

このお店の注目ポイントは、「お会計が賽銭箱方式」である事です。
お客様はお店に入り、冷凍庫から餃子を取り出し、お釣りの出ない賽銭箱に千円札を入れる、という非常にシンプルな仕組み。
当初は、この方式に「盗まれたらどうするんだ」といった反対意見が多かったそうですが、実際にスタートしてみると懸念していた盗難は全くなかったそうです。

私はここに、このビジネスが成功した一つの要因があるように思います。
ビジネスは結局のところ、人が売って人が買う、という人間関係が本質にあります。
それはイコール信頼関係。
お店側が「お客様を信頼した」事で、結果的に「お客様から信頼されるお店」になったという事です。

心理学者のアドラーは、「全ての悩みは人間関係である」と言っていました。
仕事も、家族も、お金も、突き詰めればそこに行き着きます。
まずは自分の方から、家族や仕事仲間、お客様を信じること。
それによって、これからの全てが好転していくはずです。

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