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ねこのて卒業。新しい屋号へ。

ネットで検索すると「ねこのて」が使われている企業さまは沢山あります。その名付けの全てに理由があると思います。ここに書いていることは「私だけの理由」で他のどなたのことも指すつもりはありませんのでご了承ください。

こんばんは、アリサです。ご報告です。今年の春頃に思い立って屋号を変更しました。個人事業主でやっているので「屋号を変えたら何かむずかしい事務作業があるのかしら」と不安がっていたんですが、特に何も大変なことは起こらなかったです。

「ねこのて広告舎」、とても可愛い名前だったんですがこの度卒業しました。

2年前に開業したとき、私はとても臆病でした。

毎日8時から21時まで仕事して、終われば飲みに行って仕事談義して泣いて笑って週末も仕事して…(読むと辛そうに見えますが本人は至って青春していた)求人広告会社での社会人生活から、妊娠と出産で約2年。全くこれっぽっちも仕事のことなんて考えられませんでした。ホカホカの赤ちゃんを育てて、なんとか生活を進めていくだけでやっと。いや、ままなっていない。

そんな私が開業するなんて。心配で不安で、オドオド。それでも声をかけてくださる地元の人たちのおかげで「私にも社会へ向けてできることがあるんだ」と思い出すことができ、またキャリアをはじめられました。

そんな怖がりな状態で屋号を付けたものですから、私が一人できることは少しのお手伝いだろう。縁の下の力持ち、いや縁の下からもふもふの猫の手。そんな手なら借りたいと思ってもらえるかと思い、ねこに頼ることにしました。

でもどこかに「そんな小さな手だからあまり期待しないで」と布石を置いていた気もします。その頃の私にはそこまではっきりと違和感が分かりませんでした。だって本気で私にできることはほんのお手伝いと信じていたから。お客様とのお付き合いのなかで、じわじわと「もしや私ってとても素敵なことをしてるんじゃない?」と気づきはじめていきます。

特技は、訴求点をすぐに見つけられること。

訴求とは、宣伝・広告などで消費者の欲求に働きかける、訴えかけることです。簡単にいうと企業やサービスの魅力的な面を広告などにすること。

お客様からご依頼内容を伺ううちに、私は割と早い段階で世に知ってもらうべき魅力的なところに気がつきます。これは特技です。初回か2回目のお打ち合わせの時には訴求点を挙げられます。

これは制作するときに「事業者の目線」「制作者の目線」に加えて「一般的なひとの目線」を持って、ご依頼内容を見ているからだと思っています。

求人広告って、仕事を探して応募して、日程を合わせて面接へ行き、志望動機を考えて、初対面の方に伝えて、結果を待つ。もし採用されたらその条件下で自分の生活を合わせていく。そこまでどれだけの方が到達するか。採用成功までハードルが幾つもあって、とてもシビアな世界です。働いて報酬や経験を得ることは人生の大きな比重を占めているので、人の目は厳しくもなります。人材業界は「人生が変わる瞬間に立ち会える仕事」とも言われています。

採用成功して、その方が気分よく長く働くことができる。採用した企業さまにとっては、その方が入社することで経営や事業が好転する。そこまで目指すのが求人広告の制作。だから、なるべくアンマッチを防ぎたい。

さまざまな条件下で、もっとも魅力的に映る言葉とデザインはなんだろうか。それをさまざまな事業、業態、サービスで繰り返し制作するので、自然と訴求点を見つけるのが得意になっていました。

今でも前職の方から相談されると、すぐに訴求点と切り口を見つけられるので重宝していただいています。ご要望があればお話うかがいます、ご連絡ください。

その特技は、個人で仕事をする上でとても役に立ち、デザインだけじゃなく原稿やコピーを任せていただくことも多くなりました。

特に個人事業主の方で理念や想いをうまく言葉にまとめられない、というお悩みも多く、デザインと併せてコピーをご提案する私のスタイルが大変喜んでいただけました。私の作ったコピーがお客さまの事業のコピーとなり、お客様の信念を指す言葉になったというケースもあります。嬉しい。

さぁ、これでは可愛らしい猫の手ではなくなってしまいました。虎の手くらい鋭くて分厚いじゃないかと気づき、自分のできることのために屋号を変えることにしました。私に任せてくださったお客さまと、嬉しいお言葉のおかげで気づくことができました。自信を持って素敵なことを仕事にできていると言えます。

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ねこのて広告舎の名刺は、お客さまからも可愛い可愛いと褒められ、細かな猫の仕草まで見ていただけていました。小さい猫の手で支えてますね。

屋号にちなんで「ねこのてさん」と呼ばれるのも嬉しかったです。一見強面なお客さまも「ねこのてさん」と呼んでくださるので、自分で名付けておきながらすこぶる和んでいました。いい名前つけたなぁ。

次のステージは、コピーをもっと身近に感じていただけること。

言葉とデザインが一緒になったら、もっと強くてもっと伝わるものにできる。それが解っている今の世界で、コピーライターとしての仕事をもっと柔軟にしたい。ありとあらゆる事業とサービスに、デザインだけでなくコピーの力を価値づけたい。

ARITO copy&design。私と一緒に、どうぞよろしくお願いします。

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