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雪の日にモーニングに出かけたらブランディングについて考えた

『ブランドとは組織から顧客への約束であり、顧客がそのブランドに触れるたびに生まれる体験をもとにして、積み重なり変化していく顧客との関係である。』

     モダンブランディングの父・デービッド・A・アーカー


今年は雪が多い。
今朝も起床して、身震いしながら玄関のドアを開けると、そこは銀世界だった。
なんとなく、外でご飯が食べたいと思い、モーニングに行かないか?と妻に聞いてみた。

すると、妻はとあるカフェに行きたいという。


以前、地域メディアでモーニングの紹介記事を書いたお店。
すぐに着替えて、白銀の田舎道へ繰り出した。


ふと湧いてきた疑問

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薪ストーブがお出迎えしてくれた。
開店すぐのお店では薪ストーブの火はついたばかりのようだ。
すこし床冷えしている。

まもなくあたたまるだろうと期待して、暖炉の近くに腰掛けた。

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間もなく野菜がふんだんに入ったスープと、ほかほかのトーストが大きなプレートに乗せられてきた。
カフェオレの入ったコーヒーカップで冷たい手を温めながら、ふと思った。

数あるモーニングのカフェの中でどうしてこの店を選んだんだろう?

ここから思考ゲームが始まった。


このお店を選んだ理由って?


「どうしてこの店を選んだの?
 このお店のイメージってどんなの?」 

と妻に聞いてみる。
するとこんな答えが返ってきた。

「前にサンドイッチ食べたことがあって美味しいなって思ってた。
あとね空間が広いんだよね天井も高いし。」

そうか。
妻は、
美味しいモーニング
広々とした空間
こういったイメージをこのお店から想起したわけだ。

こうやってサービス購入をする時にどんなイメージを持ったか?を、考えてみる。
これらは無意識に一瞬で行われる。

この無意識を意識化して言葉にしてみたら、僕らがサービスを作る時の参考になるかもしれない。
そう考えた。


選ばれるカフェをシュミレーション

まず、 サービス購入する前にモヤモヤした悩み解決したいニーズがある。
今回の場合で言うと、

お腹が空いた
密を避けたい


これらの悩みを抱える中で、「モーニング行こう」と誘われる。
すると、頭の中では、『モーニング』と『悩み』や『ニーズ』が重なりあい、その答えとしてこのお店の名前が妻の口から生み出されたのだ。

だとすると、
サービスを作る時は、これを逆算すれば良いのではないだろうか?

そもそもの悩み・モヤモヤが生まれるには、外的要因と内的要因が影響すると考えてみる。
今回のケースで言うと、【広々とした空間】はコロナの影響=外的要因やそもそも狭いところが嫌いという内的要因が大きい。
他にも、妻の言葉にはなかったが、【冬の寒さ】も影響するかもしれない。

では、コロナや狭さや寒さを気にするときに、どんな解決策があるのだろうか?

たとえば、こんな提案をしてみたらどうだろう。

寒さに対して、
『23 度お約束宣言!23度下回ったら全品半額にします』
と言った温かい空間を求める人へのサービス。

コロナや狭さに対して、
『30平米に何組分のお客様しかお出迎えできません』
 と数値化して開放的な空間をイメージづける。

普段やっていることと大して変わらない。
しかし、無意識のニーズに訴えかけるサービスやメッセージを少し磨き上げ、堂々としっかりと伝える。
すると、暖かい空間と開放的な場所のイメージとしてこのお店が浮かび上がる。
これが、いわゆるブランディングということなのではないだろうか?


薪ストーブがパチパチと音を立てていて、足元からポカポカとしてきた。
ふわふわのトーストを頬張りながら窓の外を眺めると、空は青々と晴れていることに気づいた。




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