ヴィパッサナー瞑想修行を終えて
オイラ、ココロ、アラワレル
10日間のヴィパッサナー瞑想修行完了。
5年振り4回目のコースは過去最強にディープな精神冒険の船旅だった。
6日目までは順風満帆。
ここ数年間溜め込んだ渇望や嫌悪といった小波をうまく乗りこなし、こんなもんかと余裕で舵を切っていた。
が、7日目にやってきた大嵐。
沈没してしまう!!
ってほどの大波に、
足がもぎれ、
顔が引きちぎられるような激痛。
静謐な瞑想ホールで、一人発狂しそうになるのを必死で堪えた。
その大波の正体は少年時代に遡る。
自分だけでなく、
大切な人を傷つけた人がいた。
そして、殺したいほど呪った鬼のような自分がいた。
憎しみという嫌悪の執着の種。
知らぬ間にすくすくと育ち、
無意識のうちにこの大波へと成長させてしまっていた。
30年間封印し続けた闇記憶。
まさか、あのときの植え付けた種までたどり着くとは…
まさに深い深い心の手術でした。
でも、まだまだ始まったばかり。
いままでの3回はただ経験しただけ。
精神を研ぎ澄ませた先に現れる身体が溶け込んだり、ビリビリと電気を発するような感覚。
身体の内側の臓器や血液の流れまですべての感覚を見つめる体験。
その神秘さに心躍るような陶酔感を覚えていた。
が、それもまた渇望という執着を生んでいて、それらの執着も全てまとめて滅しきることがこの瞑想法の目的なのだ。
表面的にしかこの瞑想を理解していなかった。
自分の未熟さに腹落ちできたのが、何よりの収穫かもしれないな。
今まで一時間しか坐れなかったのが、二時間動かず座れるようになったのは成長の証。
兎にも角にも、これからの人生が大きく変わるのは間違いない。
これだけの長期休暇を与えてくれた今の職場と、快く送り出してくれた妻には感謝してもしきれない。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
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